今村優香

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今村 優香
Yūka Imamura
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1993-09-02) 1993年9月2日(30歳)
出身地 東京都荒川区
ラテン文字 Yūka Imamura
身長 175cm
体重 67kg
血液型 AB[1]
選手情報
所属 イタリアの旗 エルマエア・オルビア (it
愛称 ユウカ
ポジション OH
指高 222cm
利き手[1]
スパイク 295cm
ブロック 290cm[1]
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今村 優香(いまむら ゆうか、1993年9月2日 - )は、日本の女子バレーボール選手。

来歴[編集]

東京都荒川区出身。小学3年生のとき、友人に誘われたことをきっかけにバレーボールを始めた[1]

駿台学園中学校・高等学校を経て、青山学院大学に入学。関東大学バレーボール1部リーグでは、2012年秋季・2013年春季・2013年秋季の連続優勝に大きく貢献。2013年春季リーグでは、ベストスコアラー賞・スパイク賞を獲得し、2013年秋季リーグではベストスコアラー賞に輝いた[2][3]

2013年4月、全日本女子メンバーに初選出され[4]、翌月のモントルーバレーマスターズで全日本代表デビューを果たした[5]

2013年5月28日〜6月2日に渡りスイスで開催された「モントルーバレーマスターズ2013」の代表メンバー14名に選出。今村は今大会の全5試合中1試合にスターティングメンバーとして出場[6]

2013年6月26〜30日に渡りロシアエカテリンブルグで開催された「エリツィン杯2013」の代表メンバー12名に選出。今村は今大会の全4試合にスターティングメンバーとして出場[7]。ちなみに、今村は今大会直前まで東日本インカレにも出場していた[8]

2013年7月8〜15日に渡りロシアカザンで開催された「第27回ユニバーシアード競技大会」の代表メンバー12名に選出[9]

2013年10月6〜13日に渡って中国天津で開催された「第6回東アジア競技大会」の代表メンバー11名に選出。今村は今大会の全4試合にスターティングメンバーとして出場。攻撃面ではチーム最多の15得点をマークする活躍をみせ、日本チームの2位入賞に貢献した[10][11][12]

2013年12月の全日本インカレでは、エースとしてベストスコアラー賞に輝く活躍を見せ、チームの準優勝に大きく貢献[13]

2014年5月に受けたドーピング検査でカンレノンが検出され、6月16日に日本アンチ・ドーピング機構(JADA)より3ヶ月の資格停止と検査後の関東大学リーグ2試合分の個人成績を無効とする処分が科された[14]。原因は肌荒れ用の塗り薬の可能性が高いと報道されている[15]

2014年5月27日〜6月1日に渡りスイスで開催された「モントルーバレーマスターズ2014」の代表メンバー14名に選出。今村は今大会の全5試合中3試合にスターティングメンバーとして出場[16][17][18]

2015年、青山学院大学女子バレーボール部のキャプテンに就任[19]

2015年4月15日、2015年度の日本代表登録メンバーに選出された[20][21]

2017年5月9〜14日に渡りグリーンアリーナ神戸で開催された「FIVB世界クラブ女子選手権2017」に久光製薬スプリングスが日本代表として出場[22][23]

2015年7月4〜11日に渡り韓国光州市で開催された「第28回ユニバーシアードバレーボール競技」にの代表メンバー12名に選出。今村は今大会の全6試合にスターティングメンバーとして出場。主に攻撃面で存在感を発揮し、日本チームの3位入賞に貢献した[24]

2015年8月12〜19日に渡りトルコアンカラで開催された「第2回世界U-23選手権大会」の代表メンバー13名に選出。今村は今大会の全7試合中4試合にスターティングメンバーとして出場[25][26][27]

2015年12月18日、久光スプリングスへの入団内定が発表された。同期入団は帯川きよら加藤光[28][29][30]

2016年9月14〜20日に渡ってベトナムヴィンフック省で開催された「第5回アジアカップ」の代表メンバー14名に選出。今村は今大会6試合中1試合にスターティングメンバーとして出場。中心選手として攻撃面で活躍するも、最終結果は4位に終わった[31][32]

2016年12月10日の対PFU戦にリリーフサーバーとして途中出場し、プレミアデビューを果たした[33]

2017年5月25〜31日までカザフスタンオスケメンで開催される「2017年アジアクラブ選手権」に久光製薬スプリングスが日本代表として出場。今村は予選リーグの天津渤海銀行中国)戦では両チーム最多となる22得点、準決勝のアルタイVCカザフスタン)戦ではチーム2位の21得点をマークするなど攻撃面でチームを牽引し、久光製薬スプリングスの2位入賞に大きく貢献した[34][35][36][37][38][39][40][41][42]

2017年7月8〜15日に渡ってベトナムハイズオンで開催された「VTVカップ2017」の代表メンバー12名に選出。今村は今大会の全5試合中4試合にスターティングメンバーとして出場。予選リーグのタイユースチームとの試合では両チーム最多となる20得点をマークしたほか、大会全体を通してアタック・ブロックで得点を量産し「MVP」と「ベストスコアラー」を獲得。日本チームの優勝の原動力となった[43][44][45][46][47][48][49]

2017年8月21〜28日に渡り台北で開催された「第29回ユニバーシアード競技大会」の代表メンバー12名に選出。今村は今大会の全6試合にスターティングメンバーとして出場。中心選手として攻撃面で存在感を発揮し、日本チームの11大会ぶりとなる2位入賞の原動力となった[50]

[51]

2018年3月19日、2018年度の日本代表登録メンバー29名に選出された[52][53]

2019年5月13〜18日に渡りスイスモントルーで開催された「モントルーバレーマスターズ2019」の代表メンバー17名に選出された。今村は今大会の全5試合中2試合にスターティングメンバーとして出場。日本代表チームの2位入賞に貢献した[54]

2023年6月30日付で久光スプリングスを退団し、現役引退を表明した[55][56][57]。しかし、イタリアセリエA2バレー・エルマエア・オルビア (itからオファーがあり、考えた末に、同チームに移籍して現役続行を決断した[58]

人物・エピソード[編集]

所属チーム[編集]

球歴[編集]

大学大会

  • 2013年 関東春季リーグ:ベストスコアラー賞 / スパイク賞[29]
  • 2013年 関東秋季リーグ:ベストスコアラー賞[29]
  • 2015年 関東春季リーグ:ベストスコアラー賞[29]

クラブ選手権

ユニバーシアード / U-23代表

日本代表(2013-2014年)

受賞歴[編集]

  • 2017年 VTVカップ2017:MVP / ベストスコアラー

個人成績[編集]

V.LEAGUEの個人成績は下記の通り(ファイナルステージ、VCup含む)[60]

大会 チーム 出場 アタック バックアタック アタック
決定本数
ブロック サーブ サーブレシーブ 総得点























































V1 2021-22 久光 27 31 277 98 30 35.4 13 4 2 30.8 3.16 5 0.16 91 1 2 14 15 3.6 128 69 22 62.5 98 5 3 106
V1 2020-21 24 35 349 102 27 29.2 17 5 3 29.4 2.91 10 0.29 126 0 6 15 32 8.1 125 49 28 50.4 102 10 6 118
V1 2018-19 30 42 479 166 30 34.7 23 6 3 26.1 3.95 10 0.24 156 3 4 15 51 10.3 158 55 39 47.2 166 10 7 183
V1 2017-18 30 46 471 196 16 41.6 25 10 2 40.0 4.26 8 0.17 149 2 6 10 44 11.1 60 18 12 40.0 196 8 8 212
V1 2016-17 23 1 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 1 0 0 0 0 0.0 0 0 0 - 0 0 0 0
V1 2015-16 6 0 0 0 0 - 0 0 0 - - 0 - 0 0 0 0 0 - 0 0 0 - 0 0 0 0
通算:6シーズン 142 155 1576 562 103 35.7 78 25 10 32.1 3.63 33 0.21 523 6 18 54 142 8.8 471 191 101 51.3 562 33 24 619

出演[編集]

YouTube[編集]

V.LEAGUE Official Channel

久光スプリングス

青山学院大学

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 日本文化出版『V.LEAGUE WOMEN チームの顔 2020-21』2020年発行より引用
  2. ^ 関東大学バレーボール連盟. “2013年度 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦 - 最終結果”. 2013年5月20日閲覧。
  3. ^ 関東大学バレーボール連盟. “秋季リーグ戦 最終結果”. 2013年12月9日閲覧。
  4. ^ 2013年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会 (2013-04-XX). 2021年6月19日閲覧。
  5. ^ 国際バレーボール連盟. “Pool B Match # 1”. 2013年5月29日閲覧。
  6. ^ a b モントルーバレーマスターズ2013”. 日本バレーボール協会 (2013年5月28日). 2021年10月5日閲覧。
  7. ^ a b エリツィン杯2013”. 日本バレーボール協会 (2013年6月26日). 2021年10月5日閲覧。
  8. ^ スケジュール&試合結果”. 青山学院大学女子バレーボール部 (2021年1月1日). 2021年10月5日閲覧。
  9. ^ a b 第27回ユニバーシアード競技大会(2013/カザン)女子バレーボール競技”. 日本バレーボール協会 (2013年7月8日). 2021年10月5日閲覧。
  10. ^ a b 第6回東アジア競技大会(2013/天津)女子バレーボール競技”. 日本バレーボール協会 (2013年10月6日). 2021年10月3日閲覧。
  11. ^ 第6回東アジア競技大会 (2013/天津) 女子バレーボール競技”. バレーボールマガジン (2013年10月4日). 2021年10月3日閲覧。
  12. ^ アジアバレーボール連盟(Asian Volleyball Confederation). “金牌赛 第22场”. 2013年10月12日閲覧。
  13. ^ 全日本大学バレーボール連盟. “女子最終結果 - 個人賞”. 2013年12月7日閲覧。
  14. ^ “青学大今村が薬物違反 3カ月の資格停止”. 日刊スポーツ. (2014年8月7日). https://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp6-20140807-1347236.html 
  15. ^ 月刊バレーボール 2014年9月号 141ページ
  16. ^ a b モントルーバレーマスターズ2014”. 日本バレーボール協会 (2014年5月27日). 2021年10月5日閲覧。
  17. ^ 国際大会|モントルーバレーマスターズ2014”. 日本バレーボール協会 (2014年5月27日). 2021年10月5日閲覧。
  18. ^ ドミニカ共和国にストレートで勝利! モントルーバレーマスターズ2014”. 日本バレーボール協会 (2014年5月30日). 2021年10月5日閲覧。
  19. ^ 新キャプテン・今村優香 ごあいさつ”. 青山学院大学 女子バレーボール部 (2015年1月1日). 2021年6月19日閲覧。
  20. ^ 2015年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会 (2015年4月15日). 2021年10月5日閲覧。
  21. ^ 全日本女子始動!全員一言コメントなど”. バレーボールマガジン (2015年4月15日). 2021年10月5日閲覧。
  22. ^ 決勝戦はワクフバンク(トルコ)×レクソナ(ブラジル) FIVB世界クラブ女子選手権2017神戸大会 サロンパスカップ”. 日本バレーボール協会 (2017年5月14日). 2021年10月5日閲覧。
  23. ^ a b ワクフバンク・イスタンブールが2度目の女子クラブ王者! FIVB世界クラブ女子選手権2017神戸大会 サロンパスカップ”. 日本バレーボール協会 (2017年5月15日). 2021年10月5日閲覧。
  24. ^ a b 第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)女子バレーボール競技”. 日本バレーボール協会 (2015年7月4日). 2021年10月5日閲覧。
  25. ^ a b 第2回世界U-23女子選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2015年8月12日). 2021年10月5日閲覧。
  26. ^ ペルーに勝利しセミファイナルラウンド(1-4位)に進出 第2回世界U-23女子選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2015年8月18日). 2021年10月5日閲覧。
  27. ^ 日本は4位で本大会を終了 第2回世界U-23女子選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2015年8月20日). 2021年10月5日閲覧。
  28. ^ 2016年度新入部選手/スタッフ内定のお知らせ”. 久光製薬スプリングス (2015年12月17日). 2021年10月5日閲覧。
  29. ^ a b c d 2016年度入部内定選手・スタッフのお知らせ”. 久光製薬スプリングス (2015年12月17日). 2021年10月5日閲覧。
  30. ^ 久光製薬 今村優香、帯川きよら、加藤光の3選手が入団”. バレーボールマガジン (2015年12月18日). 2021年6月19日閲覧。
  31. ^ a b 第5回アジアカップ女子大会”. 日本バレーボール協会 (2016年9月14日). 2021年10月3日閲覧。
  32. ^ 日本はカザフスタンに敗れ3位決定戦へ 第5回アジアカップ女子大会”. 日本バレーボール協会 (2016年9月20日). 2021年10月5日閲覧。
  33. ^ 試合結果速報”. Vリーグ機構. 2017年1月30日閲覧。
  34. ^ 2017アジアクラブ選手権大会に男子・豊田合成トレフェルサと女子・久光製薬スプリングスが出場”. 日本バレーボール協会 (2017年4月14日). 2021年10月5日閲覧。
  35. ^ 2017アジアクラブ女子選手権大会 日本代表・久光製薬スプリングスの出場選手が決定”. 日本バレーボール協会 (2015年5月24日). 2021年10月5日閲覧。
  36. ^ a b 2017アジアクラブ女子選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2017年5月25日). 2021年10月5日閲覧。
  37. ^ 2017アジアクラブ女子選手権大会が開幕、日本代表・久光製薬スプリングスは白星スタート”. 日本バレーボール協会 (2017年5月26日). 2021年10月5日閲覧。
  38. ^ 久光製薬、中国・天津渤海銀行に勝利し予選リーグ戦2連勝 2017アジアクラブ女子選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2017年5月27日). 2021年10月5日閲覧。
  39. ^ 久光製薬スプリングス、予選リーグ戦を3戦全勝で通過 2017アジアクラブ女子選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2017年5月28日). 2021年10月5日閲覧。
  40. ^ 久光製薬スプリングス、タイワンパワーを破り4強入り 2017アジアクラブ女子選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2017年5月30日). 2021年10月5日閲覧。
  41. ^ 久光製薬スプリングス、カザフスタン代表を下し2大会ぶりの決勝戦へ 2017アジアクラブ女子選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2017-05- 31). 2021年10月5日閲覧。
  42. ^ 2017アジアクラブ女子選手権大会 久光製薬スプリングスは準優勝”. 日本バレーボール協会 (2021年6月1日). 2021年10月5日閲覧。
  43. ^ VTVカップ2017 全日本ユニバ女子チーム 出場選手12名が決定”. 日本バレーボール協会 (2017年7月7日). 2021年10月5日閲覧。
  44. ^ VTVカップ2017”. 日本バレーボール協会 (2017年7月8日). 2021年10月5日閲覧。
  45. ^ VTVカップ2017 全日本ユニバ女子チームは白星スタート”. 日本バレーボール協会 (2017年7月10日). 2021年10月5日閲覧。
  46. ^ 全日本ユニバ女子チーム、ベトナムジュニアチームに快勝 VTVカップ2017”. 日本バレーボール協会 (2017年7月11日). 2021年10月5日閲覧。
  47. ^ 全日本ユニバ女子チーム、タイユースチームに勝利し予選リーグ戦1位通過 VTVカップ2017”. 日本バレーボール協会 (2017年7月12日). 2021年10月5日閲覧。
  48. ^ 全日本ユニバ女子チーム、韓国に勝利し決勝戦進出 VTVカップ2017”. 日本バレーボール協会 (2017年7月15日). 2021年10月5日閲覧。
  49. ^ 全日本ユニバ女子チーム、インドネシアナショナルチームに勝利しVTVカップ2017制覇”. 日本バレーボール協会 (2021年7月16日). 2021年10月5日閲覧。
  50. ^ a b 第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北) 女子バレーボール競技”. 日本バレーボール協会 (2017年8月21日). 2021年10月5日閲覧。
  51. ^ 全日本ユニバ女子チーム、11大会ぶりの銀メダル獲得! 第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北) 女子バレーボール競技”. 日本バレーボール協会. 2017年8月29日閲覧。
  52. ^ 2018年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会 (2021年1月1日). 2021年10月5日閲覧。
  53. ^ 2018年度全日本女子登録メンバーを発表。宮下、石井(優)、長岡、古賀、黒後、荒木、戸江ら”. バレーボールマガジン (2018年3月19日). 2021年10月5日閲覧。
  54. ^ a b モントルーバレーマスターズ”. 日本バレーボール協会 (2019年5月13日). 2021年10月5日閲覧。
  55. ^ 引退選手のお知らせ”. 久光スプリングス (2023年4月13日). 2023年4月13日閲覧。
  56. ^ “久光の引退選手6人に 元日本代表の今村優香と池谷優佳も今季限りでコートに別れ【Vリーグ女子】”. 西スポWEB OTTO! (西日本新聞社). (2023年4月13日). https://nishispo.nishinippon.co.jp/article/785843 2023年4月13日閲覧。 
  57. ^ 2022-23シーズン引退選手からファンの皆さまへ”. 久光スプリングス (2023年5月16日). 2023年6月30日閲覧。
  58. ^ 今村優香 イタリアセリエA2 ヘルマエ・オリビア移籍に関するお知らせ”. 久光スプリングス (2023年8月1日). 2023年8月1日閲覧。
  59. ^ a b 2013年度 選手&スタッフ一覧|今村優香”. 青山学院大学女子バレーボール部 (2013年4月23日). 2021年10月5日閲覧。
  60. ^ 今村優香|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2022年6月11日閲覧。

外部リンク[編集]