中島桃果子

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中島 桃果子
誕生 1979年4月1日
滋賀県守山市[1]
職業 小説家
最終学歴 日本大学芸術学部演劇学科
主な受賞歴 第4回新潮エンターテイメント大賞(2009年)
デビュー作 『蝶番』(2009年)
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中島 桃果子(なかじま もかこ、1979年4月1日 - )は、日本の小説家。長編処女小説「蝶番」が第4回新潮エンターテイメント大賞を受賞した。

略歴[編集]

滋賀県守山市勝部町[1]に生まれ、日本大学芸術学部演劇科を卒業した[2]。卒業後は女優として活動し、演出も手掛けた。演劇集団「PU-PU-JUICE」に参加の後、異種分野のアーティスト達が所属する「Girls Art Project『Artistic Pantie』」と劇団「モカティーナ夫人」を主宰。歌詞提供やクラブイベントの企画など、小説以外にも多様な活動を展開している[2]

新潮エンターテイメント大賞選考に際して選考委員江國香織は、「蝶番」について「他の作品は何を書くのかに腐心していたが、この作品はどう書くかに腐心していた。私は何を書くかより、どう書くかが大事と思っています。言葉にはいままでにないリズムと気配がありました。4人姉妹が、1人もありきたりでなく描かれているのにも、スケールの大きさを感じました」と評した[3]

著作[編集]

小説[編集]

  • 「蝶番」(新潮社 2009年)
  • 「魔女と金魚」(幻冬舎 2010年)
  • 「夕日に帆をあげて、笑うは懐かしいあなた」(朝日新聞出版 2010年)
  • 「誰かJuneを知らないか」(祥伝社 2012年)
  • 「艶蜜花サーカス〜フィリア・ドゥ・フェティソ〜」(KADOKAWA / メディアファクトリー 2013年)
  • 「甘滴恋情事(あまだれこいじょうじ)」(KADOKAWA/フルール文庫 2014年)

エッセイ[編集]

  • 「はざまの散歩」(ジェイノベル2009年7月号)
  • 「life has a funny,funny way of healping you out」(ポンツーン2011年7月号/忘れられないメロディ)
  • 「世界がひっくりかえった日」(feel love vo.13/2011.3.11 そして今わたしが思うこと)

その他[編集]

  • 多作家短編集「スタートライン 始まりをめぐる19の物語」(幻冬舎 2010年)
  • 「Feel Love Vol.13 2011.3.11」(多作家短編 祥伝社ムック)
  • 多作家短編集「眠らないため息」(幻冬舎 2011年)

役者活動[編集]

  • 劇団旗揚げ「花よりタンゴ」初演(2000年)
  • 第二回公演「BABY BABY」(2002年)
  • 劇団Pu-Pu-Juiceに在籍し公演に出演(2006年-2007年)
  • THE EQUINOXに出演(演出/池麵太郎=石川伸一郎)(2007年)
  • 劇団モカティーナ夫人「花よりタンゴ」再演(2009年)
  • 劇団ねじリズム第三回公演「贋作・蝶番」に舞台オリジナルキャスト「モエミ」として客演(2010年)
  • web即興劇「生ネコバニーの冒険」(山口ヒロキ監督)にゲスト出演、江古田キャリーを演じる(2011年)
  • 山口ヒロキ監督 SF映画「ヲ乃ガワーwonogawa-」に友情出演(2012年)

関連情報[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 守山市
  2. ^ a b 新潮社. “著者一覧 中島桃果子さん”. 2013年7月19日閲覧。
  3. ^ 『小説新潮』2008年11月号

外部リンク[編集]