三大怪獣グルメ

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三大怪獣グルメ
監督 河崎実
脚本 右田昌万
河崎実
原作 河崎実「三大怪獣グルメ」
製作総指揮 藤田浩幸
後藤明信
鈴木ワタル
大橋孝史
河崎実
出演者 植田圭輔
吉田綾乃クリスティー乃木坂46
安里勇哉TOKYO流星群
横井翔二郎
黒崎澪音
伊橋剛太
小林さとし
彦摩呂
パラダイス山元
ウクレレえいじ
ケイ・グラント
泉麻人
HEY!たくちゃん
いまみちともたか
武田康廣
吉田照美
キュウソネコカミ
福本ヒデ&山本天心
ザ・ニュースペーパー
村西とおる
きくち英一
堀内正美
木之元亮
音楽 アサカコウギ
主題歌 キュウソネコカミ「おいしい怪獣」
撮影 松尾誠
編集 川﨑雄太
制作会社 リバートップ
製作会社 「三大怪獣グルメ」製作委員会
配給 パル企画
公開 日本の旗 2020年6月6日
上映時間 84分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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『三大怪獣グルメ』(さんだいかいじゅうグルメ)は、2020年6月6日公開の日本の映画[1][注 1]

概略[編集]

河崎実監督・プロデュースの特撮怪獣映画。特撮の神、円谷英二が戦前に犬塚稔と大ダコ映画を企画(大ダコが日本を襲い、国軍が「酢鉄砲」で倒し、酢ダコにして食べるという内容)としていた話を聞き、43年間温めていた構想が元ネタ[2][3]。河崎はゴジラ以前に構想されていた「怪獣映画の王道」とスタイルを述べている[2]

ストーリー[編集]

元超理化学研究所員・田沼雄太は生物を巨大化する劇薬の開発中に研究所をクビになり、現在は、実家の寿司屋を手伝っている。そんな中、巨大イカと巨大タコが東京に突如現れる。政府が組織するシーフード怪獣攻撃部隊(SMAT)指令官の響は雄太をSMATへ招き入れた。

SMATは新兵器「酢砲」を導入して三大怪獣に挑む。しかし攻撃で切り落とされた怪獣の肉が美味しかったことから、世間では「怪獣肉ブーム」が起こってしまう[3]

登場人物[編集]

SMAT[編集]

「シーフード怪獣攻撃部隊」(Seafood Monster Attack Team)の略。政府巨大主導の下、海鮮怪獣を海鮮丼にして食べる作戦を推進する。

田沼雄太
演 - 植田圭輔[1]
主人公。SMAT隊員。元・超理化学研究所員。実家は寿司屋。通称バイオの田沼。かつて巨大化する新薬「セタップZ」研究に携わっていた。
コミカライズ版では星川に惚れており、星山の体内に潜り込みたいと思うあまりに体を小さくできる「セタップA」を開発[4]
星山奈々
演 - 吉田綾乃クリスティー乃木坂46[1]
SMAT隊員。田沼いわく「クラスの勝組から防衛省エリートになった」勝組女性。
コミカライズ版では防衛省職員を兼務。髪型はショートカットで描かれている。
彦馬新次郎
演 - 安里勇哉TOKYO流星群[1]
SMAT科学顧問。超理化学研究所では田沼の同僚であったが犬猿の仲。シーフード怪獣に酢が効くことを発見する[5]。以降、SMATの化学兵器を開発する。
コミカライズ版では女性を巨大化させたいという欲望を持つ[4]。ロボコック開発以降はSMAT広報的な立ち回りを一方的に行った。
新実善五郎
演 - 横井翔二郎[1]
SMAT隊員。怪獣オタク。「ロボの新美」の異名を持つ。
コミカライズ版ではもともと田沼の友人であり、途中入隊。バンダナを巻き眼鏡姿。ふくよかな体形に描かれている。
響司令
演 - 木之元亮[1]
SMAT司令官。巨大生物対策本部本部長。
コミカライズ版では「ヒビキ司令」表記。
幸田副隊長
演 - 小林さとし
SMAT副隊長。合言葉は「やる気、勇気、ヒビキ」と上司に媚を売る体育会系。
コミカライズ版では「コウダ」表記。
岸田
演 - 黒崎澪音
SMAT隊員。主に前線を担当するものの、予算の少ない部隊の在り方にはやや懐疑的。
コミカライズ版では「キシダ」表記。
山中
演 - 伊橋剛太
SMAT隊員。バズーカなど重火器の専門家。
コミカライズ版では「ヤマナカ」表記。

その他出演[編集]

スーツアクター[編集]

  • タッコラ:岡田ゆういち
  • イカラ:破李拳竜
  • カニーラ:澄川友哉
  • ジャンボコック:谷口洋行

登場怪獣[編集]

イカラ
巨大化したイカの怪獣。
タッコラ
巨大化したタコの怪獣。
カニーラ
巨大化したカニの怪獣。

登場兵器[編集]

ジャンボコック
SMAT制作の対シーフード怪獣用人型料理マシーン・ロボコックの巨大化版[6]

音楽[編集]

主題歌[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督・特撮監督 - 河崎実
  • 監修 - 久住昌之
  • 製作総指揮:藤田浩幸、後藤明信、鈴木ワタル、大橋孝史、河崎実
  • 企画:石黒研三、前田章利、伊藤明博、岩村修
  • プロデューサー:河崎実、佐熊慎一
  • 脚本:右田昌万、河崎実
  • 撮影:松尾誠、佐々木雅史
  • 照明:斉藤久晃
  • 録音:相田義敦
  • 音楽:アサカコウギ
  • 編集・音響効果:川﨑雄太
  • VFX:人見健太郎
  • 怪獣デザイン・イラスト:加藤礼次朗
  • 特殊造形:梶康伸
  • スチール:長尾有紀子、縄島明彦
  • タイトルロゴ・宣伝デザイン:小松清一
  • 特撮:特撮研究所
  • 協賛:岩下食品株式会社、有限会社ニイミ洋食器店
  • 制作プロダクション:有限会社リバートップ
  • 製作:電通竹書房パル企画、リバートップ、モバコン、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
  • 配給:パル企画

漫画版[編集]

ほりのぶゆきによる漫画版がWEBコミックガンマで2019年9月30日から2020年4月20日にかけて連載され、2020年5月22日に単行本が発売された。映画版の脚本、登場人物を踏襲しながらも、映画内で描けなかった人物を描写を織り交ぜ、結末、怪獣デザインもオリジナルとなっている[6]

  • コミカライズ版:漫画:ほりのぶゆき/原作:河崎実/監修:久住昌之 「三大怪獣グルメ」(竹書房、WEBコミックガンマ連載)

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当初は同年5月23日公開予定だったが、新型コロナウイルス(Covid-19)感染拡大の影響により公開日延期[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g “映画『三大怪獣グルメ』公開日2020年6月6日に決定!”. 映画ログプラス (ソーバル株式会社). (2020年5月26日). https://tokushu.eiga-log.com/new/44103.html 2020年7月23日閲覧。 
  2. ^ a b 映画『三大怪獣グルメ』オフィシャルサイト”. 2020年11月22日閲覧。
  3. ^ a b 海鮮怪獣を食べつくせ! 『三大怪獣グルメ』に河崎実監督が込めた「特撮の神様」へのオマージュとは”. マイナビニュース (2020年6月11日). 2020年11月22日閲覧。
  4. ^ a b ほりのぶゆき、河崎実『三大怪獣グルメ』(2020年、竹書房)69頁
  5. ^ ほりのぶゆき、河崎実『三大怪獣グルメ』(2020年、竹書房)53頁
  6. ^ a b 舞台で人気の植田圭輔主演、『孤独のグルメ』の久住昌之監修! 『三大怪獣グルメ』とは一体どんな作品なのか!?”. ダ・ヴィンチニュース (2020年7月7日). 2020年11月22日閲覧。

外部リンク[編集]