三国ケルン

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三国ケルン
フィンランド語: Kolmen valtakunnan rajapyykki
北部サーミ語: Golmma riikka urna
ノルウェー語: Treriksrøysa
スウェーデン語: Treriksröset
2014年の三国ケルン
三国ケルンの位置(ヨーロッパ内)
三国ケルン
ヨーロッパ内の位置
三国ケルンの位置(ノルウェー内)
三国ケルン
三国ケルン (ノルウェー)
三国ケルンの位置(スウェーデン内)
三国ケルン
三国ケルン (スウェーデン)
三国ケルンの位置(フィンランド内)
三国ケルン
三国ケルン (フィンランド)
座標 北緯69度03分35.9秒 東経20度32分55.1秒 / 北緯69.059972度 東経20.548639度 / 69.059972; 20.548639座標: 北緯69度03分35.9秒 東経20度32分55.1秒 / 北緯69.059972度 東経20.548639度 / 69.059972; 20.548639
素材 コンクリート
完成 1926年
献納 ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの三国国境の明示
1945年4月にフィンランド軍がケルンに旗を立てる様子

三国ケルン(さんごくケルン、フィンランド語: Kolmen valtakunnan rajapyykki北部サーミ語: Golmma riikka urnaノルウェー語: Treriksrøysaスウェーデン語: Treriksröset)は、ノルウェースウェーデンフィンランドの国境が一点に接するポイント、およびそのポイントを示すモニュメントの名前である。三国国境の一例として知られている。

1897年に石のモニュメントが、ノルウェーロシアの政府によって建造された(当時フィンランドはロシアの統制下にあった)。スウェーデン側は最初ノルウェー側と折り合いがつかず、1901年までスウェーデンは石を提供しなかった。三国ケルンはスウェーデンの最北端の場所であり、フィンランド本土の最西端の場所である(フィンランドの最西端の場所はマーケット島である)。

現在の三国ケルンは1926年に建てられたもので、コンクリート製でベージュ色の錐台である。Goldajärvi湖(Koltajauri湖)の縁から10メートルほど離れている。海抜489メートルであり、直径が約4メートルで大きさが約14平方メートルである。

三国ケルンには、キルピスヤルビからMalla Strict Nature Reserve内を徒歩で11キロメートル歩いて辿り着ける。夏には、キルピスヤルビから船が出ており、3キロメートル分だけ歩くだけで済む[1]

気候[編集]

三国ケルンの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F −9
(16)
−9
(16)
−4
(25)
−2
(28)
4
(39)
10
(50)
12
(54)
12
(54)
6
(43)
−1
(30)
−4
(25)
−7
(19)
0.7
(33.3)
平均最低気温 °C°F −20
(−4)
−20
(−4)
−16
(3)
−7
(19)
−2
(28)
4
(39)
7
(45)
4
(39)
0
(32)
−5
(23)
−12
(10)
−18
(0)
−7.1
(19.2)
出典:SMHI.se[2]

脚注[編集]

  1. ^ Treriksröset” (スウェーデン語). Karesuando.se. 2010年4月11日閲覧。
  2. ^ Weather Information for Treriksröset 1961–1990”. Swedish Meteorological Institute. 2012年11月1日閲覧。