ヴャツコエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

座標: 北緯48度44分 東経135度43分 / 北緯48.733度 東経135.717度 / 48.733; 135.717 ヴャツコエロシア語: Вя́тское、ラテン文字転写: Vyatskoye)は、ロシアハバロフスク地方ハバロフスク地区英語版の小さな漁村であり、ハバロフスクの北東70キロメートルのアムール川の東側に位置している。第76無線技術旅団が駐留している。別名、ヴャツクロシア語: Вятск)。

歴史[編集]

元々の住民は、様々なツングース系民族であったものとみられる。

かつては外満洲に属していたが、1860年の北京条約により、ハバロフスク、ウラジオストクとともに朝からロシア帝国に割譲された。

第二次世界大戦中、ヴャツコエ付近は、朝鮮人中国人ゲリラで構成されたソ連の第88旅団の野営地だった。後に北朝鮮指導者となる金日成は、ソ連赤軍の大尉として大隊を指揮して駐留しており、彼の家族もそこにいたという情報もある[1]。その情報によると、彼の息子である金正日は1941年2月16日にこの村で生まれたという(北朝鮮政府は、金正日は1年後の1942年2月16日に日本統治下の朝鮮白頭山で生まれたと主張している)。この村の住民は、金正日の弟の金修羅(シューラ・キム、金万一)が井戸に落ちて死んだので、そこに埋葬されたと主張している[2]が、他の資料では、金正日の兄弟は1947年に平壌のプールで溺死したとされている。

脚注[編集]

  1. ^ A Visit to Kim Jong Il's Russian Birthplace”. National Public Radio (2004年2月12日). 2021年5月15日閲覧。 audio file
  2. ^ Chung Byoung-sun (2002年8月22日). “Sergeyevna Remembers Kim Jong Il”. Chosunilbo. オリジナルの2002年11月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20021124073259/http://english.chosun.com/w21data/html/news/200208/200208220040.html