ローリングサンダー2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ローリングサンダー2
ジャンル アクションシューティング
対応機種 アーケード (AC)
メガドライブ (MD)
Wii
PlayStation 4 (PS4)
Nintendo Switch (NSW)
開発元 ナムコ
発売元 ナムコ
ディレクター 根来司
プログラマー 二階堂和行
音楽 佐宗綾子
美術 桑原弘
シリーズ ローリングサンダーシリーズ
人数 1 - 2人(同時プレイ)
メディア 業務用基板
(6.04メガバイト
発売日 AC
日本の旗 1991年3月
MD
日本の旗 1991年11月19日
アメリカ合衆国の旗 1992年1月
欧州連合の旗 1993年4月
Wii(MD版の移植)
日本の旗 2007年12月4日
アメリカ合衆国の旗 2007年12月4日
欧州連合の旗 2007年12月7日
Wii(AC版の移植)
日本の旗 2009年10月27日
PS4/NSW(AC版の移植)
日本の旗 2023年5月25日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
ESRBE10+(10歳以上)
PEGI12
IARC:7+
コンテンツ
アイコン
CERO:暴力
ESRB:Violence
PEGI:Violence
デバイス 8方向レバー
3ボタン
システム基板 SYSTEM II
CPU MC68000 (@ 12.288 MHz)×2
MC6809 (@ 3.072 MHz)
HD63705 (@ 2.048 MHz)
サウンド C140 (@ 21.390 kHz)
YM2151 (@ 3.580 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
288×224ピクセル
60.61Hz
パレット8192色
テンプレートを表示

ローリングサンダー2』 (Rolling Thunder 2) は、1991年3月ナムコから発売された業務用アクションシューティングゲーム[1][注 1]

概要[編集]

1986年にナムコから発売された業務用ゲーム『ローリングサンダー』の続編[1]。前作主人公のアルバトロスのほか、前作では捕われの身であったレイラ・ブリッツがプレイヤーとして使用できるようになり、2人同時プレイも可能になった。前作同様にキャラクターの細かいアクションも健在である。ライフ制ではあるが銃弾などの飛び道具に対しては一撃でミスになり、ジャンプ中は攻撃が出来ないなどアクションゲームとしての難易度は高い。

家庭用は1991年にメガドライブに移植。その後Wiiバーチャルコンソールにて2007年にメガドライブ版が、2009年にアーケード版が配信された。その他、Nintendo Switch用ソフト『ナムコミュージアム』(2017年)にはアーケード版が前作と共に収録されほか、2023年アーケードアーカイブスの1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信された。

ステージ構成[編集]

ラウンド1 メインストリート
ラウンド2 屋敷内部
ラウンド3 地下室
ラウンド4 ネオゲルドラ司令部
ラウンド5 エジプト
ラウンド6 ピラミッド内部
ラウンド7 ネオゲルドラ戦闘機格納庫
ラウンド8 ネオゲルドラ本部

登場キャラクター[編集]

主なキャラクター[編集]

アルバトロス (Albatross)
本作の主人公の一人でプレイヤーキャラクター。服装が白いワイシャツに赤いネクタイ、茶色のスラックスに変更されている。アーケード版では2Pだが、メガドライブ版では1Pになっている。アーケード版では銃にサイレンサーを装着していないので、作中で銃声が鳴り響き、マニアに愛用された。
レイラ・ブリッツ (Leila Blitz)
本作の主人公の一人でプレイヤーキャラクター。服装はピンクのミニワンピースに白いタイツを着用している。アーケード版では1Pだが、メガドライブ版では2Pになっている。使用銃は「Walthe PPK」である(ナムコPR誌『NG』の記事より)。
ギムドー
今作のストーリーにからんでいるマッド・サイエンティスト。

敵キャラクター[編集]

マスカー (Masker)

移植版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 ローリングサンダー2 日本 199111191991年11月19日
アメリカ合衆国 1992011992年1月
ヨーロッパ 1993041993年4月
メガドライブ ナムコ ナムコ 8メガビットロムカセット[3] 日本 T-14133
アメリカ合衆国 T-14066
ヨーロッパ 1140
2 ローリングサンダー2 日本 2007年12月4日[4][5][6]
アメリカ合衆国 200712042007年12月4日
ヨーロッパ 200712072007年12月7日
Wii ナムコ 日本 バンナム
アメリカ合衆国 バンナム
ヨーロッパ セガ
ダウンロード
バーチャルコンソール
日本 MBRJ
アメリカ合衆国 MBRE
ヨーロッパ MBRP
メガドライブ版の移植
3 ローリングサンダー2 日本 2009年10月27日[7]
Wii ナムコ バンナム ダウンロード
(バーチャルコンソールアーケード)
- アーケード版の移植
4 ナムコミュージアム INT 201707282017年7月28日
Nintendo Switch バンナム バンナム ダウンロード - アーケード版の移植
5 ROLLING THUNDER 2 アメリカ合衆国 2022年10月27日
SEGA Genesis Mini 2 エムツー セガ プリインストール アメリカ合衆国 MK-16310
メガドライブ版の移植
6 ローリングサンダー2 日本 2023年5月25日[2][8][9][10]
PlayStation 4
Nintendo Switch
ナムコ ハムスター ダウンロード
アーケードアーカイブス
- アーケード版の移植
海外版も収録
メガドライブ版
  • アイテムやステージが増えたり、ラウンド毎にスチルを導入したりするなどの変更点があり、難易度もアーケード版に比べて緩和されている。また、銃弾や飛び道具に対してもライフアイテム取得により耐えることが可能となった。
アーケードアーカイブス版
  • 国内版と海外版を収録。「こだわり設定」ではゲームスピードの調整、1P側で2P側のキャラクターを操作できるようにする設定が可能。

スタッフ[編集]

アーケード版
  • ディレクター:根来司
  • プログラム:二階堂和行
  • デザイン:桑原弘
  • 音楽:佐宗綾子
メガドライブ版
  • 企画:TOY-JUN(森脇淳)
  • プログラム:FUJIYAMA SAITA(斎田栄一)
  • ビジュアル・デザイン:ねこもとりた
  • サウンド・デザイン:SHIBA(柴野浩美)
  • ビジュアル・サポート:ハン・チャン
  • ザ・ジロー:SANONJI
  • ホームテック・チーム:ケン・ロブ、ジム・カリー、ローン・ヴ、キャロル・ムニョス、アイリーン・ノグチ

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games92% (MD)[11]
Eurogamer7/10点 (Wii)[12]
ファミ通26/40点 (MD)[13]
ゲーム・インフォーマー8.5/10点 (MD)[14]
GamePro23/25点 (MD)[15]
GameSpot6/10点 (Wii)[16]
IGN6.5/10点 (Wii)[17]
NintendoLife8/10stars (Wii)[18]
メガドライブFAN18.06/30点 (MD)[3]
Mean Machines85% (MD)[19]
MegaTech90% (MD)[20]
Sega-168/10点 (MD)[21]
Sega Force90/100点 (MD)[14]
メガドライブ大全肯定的 (MD)[22]
メガドライブ版
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.35 3.13 2.96 2.96 2.85 2.81 18.06
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「渋いスパイアクションだった前作から見ると、すごい色センスのせいで『パチモン?』と思える続編」とグラフィックに関しては否定的だが、「その場のアドリブで切り抜けるのは難しく、敵の位置を覚えないと先に進めない。極めた攻略パターンが『美しい』ゲームだ」とゲーム性に関しては肯定的に評価している[22]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ アーケード版のタイトル画面のコピーライト表記は1990年となっており、2023年に発売されたアーケードアーカイブス版でも原作の発売年を1990年発売としている[2]

出典[編集]

  1. ^ a b ナムコ、TVガン「スティールガンナー」 テロ組織を壊滅 「ローリングサンダー2」「ウイニングラン91」も」『ゲームマシン』第400号(アミューズメント通信社)、1991年4月1日、26面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。
  2. ^ a b Switch/PS4『アケアカ ローリングサンダー2』5月25日より配信開始。特殊作戦部隊が秘密組織ネオゲルドラに立ち向かう横スクロール2Dアクション”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年5月24日). 2023年6月15日閲覧。
  3. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『PC Engine FAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、34頁。 
  4. ^ 「スーパーマリオブラザーズ3」など12月配信予定のバーチャルコンソールラインアップ公開”. ITmedia Moblie. アイティメディア (2007年11月30日). 2020年3月13日閲覧。
  5. ^ 土本学 (2007年11月30日). “12月の「バーチャルコンソール」作品公開―『マリオ3』など”. iNSIDE. イード. 2020年3月13日閲覧。
  6. ^ 任天堂、「バーチャルコンソール」の12月配信タイトルを公開”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2007年11月30日). 2020年3月13日閲覧。
  7. ^ 木原卓/パンチョ (2009年10月26日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2009年10月第5週、11月第1週分”. GAME Watch. インプレス. 2020年3月13日閲覧。
  8. ^ 長岡 頼 (2023年5月24日). “「ローリングサンダー2」がアケアカで5月25日に配信決定! 特殊作戦部隊の主人公を操作し「ネオゲルドラ」を壊滅させよう”. GAME Watch. インプレス. 2023年6月15日閲覧。
  9. ^ 簗島 (2023年5月24日). “Switch/PS4「アーケードアーカイブス ローリングサンダー2」,5月25日に配信。特殊作戦部隊の主人公を操作し,世界征服を企む秘密組織に挑む”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年6月15日閲覧。
  10. ^ Gamer編集部 (2023年5月24日). “1990年にナムコから発表されたアクションゲームがPS4/Switchに登場!「アーケードアーカイブス ローリングサンダー2」が5月25日に配信決定”. Gamer. ixll. 2023年6月15日閲覧。
  11. ^ Computer and Video Games Magazine Issue 122”. Archive.org. 2015年11月12日閲覧。
  12. ^ Rolling Thunder 2 for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月3日閲覧。
  13. ^ a b ローリングサンダー2 まとめ [メガドライブ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年12月3日閲覧。
  14. ^ a b Rolling Thunder 2 for Genesis (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月3日閲覧。
  15. ^ GamePro 29 (December 1991), pages 64-65.
  16. ^ Shau, Austin (2008年1月16日). “Rolling Thunder 2 Review”. GameSpot. 2015年11月12日閲覧。[リンク切れ]
  17. ^ Rolling Thunder 2 Review - IGN”. Uk.ign.com (2008年1月14日). 2015年11月12日閲覧。
  18. ^ Rolling Thunder 2 (MD) Review”. Nintendo Life. 2015年11月12日閲覧。
  19. ^ Rolling Thunder 2 - Sega Megadrive - Mean Machines review”. Meanmachinesmag.co.uk. 2015年11月12日閲覧。
  20. ^ Out-of-Print Archive • Mega Drive reviews • Rolling Thunder 2”. Outofprintarchive.com. 2015年11月12日閲覧。
  21. ^ Sega-16 – Rolling Thunder 2”. Sega-16.com (2004年7月26日). 2015年11月12日閲覧。
  22. ^ a b 「Chapter 04 1991年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、97頁。ISBN 9784872338805 

外部リンク[編集]