リンク切れ

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リンク切れ(リンクぎれ)とは、あるウェブページ上に設けられたハイパーリンク先のページ接続できないこと[1]。原因としては、リンク先のページが失われた、URLが変更された、リンク先のウェブサーバーに不具合が生じているという、以上3つの可能性が考えられる[1]。これらのうち、狭義では、リンク先にあった情報の再取得に手数が掛かるもしくは不可能な「リンク先のページが失われた状態・状況」のみをいう。

英語では、リンク切れ[2]、リンクが使えないこと[2]、途切れたリンク[2]を、主に "broken link" といい[3][2]、ほかにも、"dead link" [3][4][5]、"linkrot" [6][5]等々、いくつもの用語と言い回しがある(※英語版を参照)。日本語では "dead link" を音写した「デッドリンク」が外来語として通用しており[1][7][8]、「ブロークンリンク」や「リンクロット」などは通用しない。したがって、日本語で「切れたリンク」「壊れたリンク」を言う場合は、それらの言い回しのほかに、普通名詞としては「デッドリンク」が正しい用語ということになる。

概要[編集]

ウィキペディアで表示される 404 errorウィンドウ

インターネットの普及が進むにつれて広く使用されるようになり、一部のインターネット用語辞典ウェブリオ『IT用語辞典バイナリ』[8])や一部の汎用辞典(小学館『デジタル大辞泉[1])、新語辞典[要文献特定詳細情報]に掲載されるなど、通用語として定着し始めている。

リンクが切れている」という主語+述語の形で表すこともでき、「リンク先の使用期限が切れている」、もしくは「リンク先との繋がりが途切れている」といった意味から来た言葉と推測される。広義ではリンク先が閉鎖している(閉鎖を知らせるページがある)場合にも用いられる。

リンク切れのウェブページにアクセスした場合の代表的な結果は、HTTPステータスコード404 Not Found の応答が返されることである。このほか、かつてコンテンツが存在し消滅したことを示すステータスコード410 Gone も存在する。

使用例[編集]

電子掲示板等に貼られたURLに対して使われることが多い。過去のログが大量に残る電子掲示板の特徴に由来するもので、数ヶ月や数年も前に貼られたURLはリンク切れであることが多い。「そのURL、リンク切れだよ」、「そのURL、リンクが切れてるよ」のようにリンクを貼った管理者に対して指摘するように使うことも多い。

ウェブサイトを運営している管理者にとっては、別サイトと相互リンクをしたは良いがいつの間にかリンク切れとなっている場合もある。

その他[編集]

リンクを掲載したサイトが閉鎖され、ドメインが誰でも再取得できる状態になり、ドメイン再取得業者のドメインパーキング英語版ページ[9]になっていた場合も、「リンク切れ」と表される場合がある。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 小学館『デジタル大辞泉』. “リンク切れ”. コトバンク. 2020年7月7日閲覧。
  2. ^ a b リンク切れ”. 英辞郎 on the WEB. アルク. 2020年7月7日閲覧。
  3. ^ a b リンク切れ”. Weblio和英辞書. ウェブリオ株式会社. 2020年7月7日閲覧。
  4. ^ linkrot”. 英辞郎 on the WEB. アルク. 2020年7月7日閲覧。
  5. ^ 小学館『デジタル大辞泉』. “デッドリンク”. コトバンク. 2020年7月7日閲覧。
  6. ^ a b デッドリンク”. IT用語辞典バイナリ. ウェブリオ株式会社. 2014年11月26日閲覧。※「リンク切れ」でも「dead link」でも表示されるページは同じ「デッドリンク」。
  7. ^ ドメインパーキング”. IT用語辞典バイナリ. ウェブリオ株式会社. 2020年7月8日閲覧。

関連項目[編集]