ラストコマンドポスト
ラストコマンドポスト(英語: Last command post[1])は、サイパン島北部のマッピ山の崖下にある戦跡地。
概要[編集]
太平洋戦争中、マッピ山の崖下にある洞窟状の窪みにトーチカが造られ、日本軍最後の司令部が置かれたとされる。トーチカの壁には、アメリカ軍の砲弾が直撃し、直径2m程の穴が刻まれており、戦闘の激しさを物語っている。トーチカの前には、砲台が残されている。
ラストコマンドポスト周辺は、サイパン戦最後の組織的な戦闘が行われた地であり、戦没者慰霊碑が多く建立されている。
戦没者慰霊碑[編集]
中部太平洋戦没者の碑[編集]
1974年、日本政府はサイパン戦で亡くなった戦没者を慰霊する「中部太平洋戦没者の碑」を建立した。石碑は遺骨箱をかたどっており、台座の下には遺品が納められている。碑の前には石畳や灯籠が設けられ、日本庭園風になっている。2005年には、明仁天皇・美智子皇后(いずれも当時)が慰霊のために訪問した。
おきなわの塔[編集]
1968年、犠牲になった沖縄県出身者の霊を慰めるために、当時の琉球政府によって建立された。戦前、サトウキビのプランテーションの労働者として、約9500人の沖縄県民が入植し、多くの人が戦禍に巻き込まれた。
太平洋韓国人追念平和塔[編集]
韓国政府によって建立された慰霊碑。当時の朝鮮からも多くの人が入植し、約700人が犠牲になった。
-
中部太平洋戦没者の碑
-
おきなわの塔
-
太平洋韓国人追念平和塔