マクシム・ムルヴィツァ

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マクシム・ムルヴィツァ
生誕 (1975-05-03) 1975年5月3日(48歳)
出身地 クロアチアの旗 クロアチア ダルマチア地方シベニク
ジャンル クラシカル・クロスオーバー
職業 ピアニスト
活動期間 2003年 -
レーベル 東芝EMI, ユニバーサルミュージック
公式サイト https://www.maksim.jp/

マクシム・ムルヴィツァMaksim Mrvica, 1975年5月3日 ‐ )はクロアチア出身のピアニストである。同国ダルマチア地方シベニクの生まれ。

日本では通称のマキシム(Maksim)という名義で活動している。端正な容姿をしたモデル並の甘いマスク[1]に長身、ピアニストらしからぬファッションで、あだ名は「鍵盤のプリンス」。クラシック音楽とのクロスオーバーの分野で活躍している。

来歴[編集]

人物と活動[編集]

活動の場はロンドンが主でレコーディングもそこで行っている。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演が多い。世界各地のツアーを行う一方、母国クロアチアでも定期的にコンサートを開催している。 「10年の間にきみは変わった」と親友に言われて残念であったとインタビューでは語っている。

『ピアノプレイヤー』『ヴァリエーションズ』『ニューワールド』の三枚のアルバムもいずれも「クロスオーバー」に類するものであるが、「クロスオーバーだけのピアニスト」との批判に対して古典を積極的に演奏している。

関連項目[編集]

  • イリーナ・スルツカヤ - 2005-06年のシーズンにショートプログラムの音楽にマキシムのフランツ・リスト死の舞踏」(Matt Dunkley編曲、「ヴァリエーションズ」所収)を使用。トリノオリンピックで使われた為、日本でマクシムが広く知られるきっかけとなった。2004-2005年のシーズンにはフリースケーティングで「クロアチアン・ラプソディ」「ワンダーランド」を使用。
  • テレビ朝日のフィギュアスケートのテーマ曲にマクシムの「ワンダーランド」が使われている。
  • 織田信成 - 2009-10年のシーズンにショートプログラムの音楽に、スルツカヤ同様に「死の舞踏」を使用。
  • ザラ・ヘッケン - 2009-10年のシーズン及び、バンクーバーオリンピックのフリースケーティングの曲として、スルツカヤ同様に「クロアチアン・ラプソディ」「ワンダーランド」に加え、「リー・ルーズのテーマ」を使用。
  • 羽生結弦-2011-2012年シーズンのショートプログラムにマクシムの演奏によるアレクサンドル・スクリャービン練習曲第12番 嬰ニ短調-悲愴」(Tolga Kashif編曲、「ヴァリエーションズ」所収)
  • オレクシイ・ビチェンコ - 2013-2014シーズンの一部と2014-2015シーズンのフリープログラムにマクシムの「ノストラダムス」を使用。
  • 映画『栄光への脱出』のテーマ曲リメイク
  • 梁懿 - 2016-17年のシーズンにショートプログラムの音楽にマキシムの「ハナの瞳」を使用。

脚注[編集]

  1. ^ 吉澤ヴィルヘルム『ピアニストガイド』青弓社、印刷所・製本所厚徳所、2006年2月10日、21ページ、ISBN 4-7872-7208-X

外部リンク[編集]