ブラジル日報

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ブラジル日報(ブラジルにっぽう、ポルトガル語: Diário BrasilNippou)は、日本語で発行されているブラジル邦字新聞。2022年1月に創刊。

概要[編集]

ブラジルの非営利団体「ブラジル日報協会」が発刊する邦字新聞。週5回刊行の日刊紙。姉妹紙にポルトガル語新聞「Jornal Nippon Já」がある[1][2]。発行部数は公称1万部[3]

編集方針は下記の通り[3]

  1. ブラジル日系社会のオピニオンリーダー
  2. 日本移民の歴史、在日ブラジル人の業績の積極的な掘り起こし
  3. 日系後続世代に対する日本文化の継承と啓蒙
  4. 日本語教育への協力
  5. 日系社会に起きている様々な現象に対して深い分析
  6. 日伯間において最も注目されるデカセギ現象を定点観測
  7. 日本やブラジル、双方向への情報発信を強化

紙面構成[編集]

全8面構成。1面にブラジル社会ニュース、2面に日系社会ニュースを掲載。3~8面には読者投稿コーナー「読者の声」や俳句・短歌コーナー「ぶらじる俳壇・歌壇」、南米在住者による現地レポートなどの特別寄稿、共同通信社配信記事などが掲載されている。

イベント事業[編集]

第65回プレミオパウリスタ。「プレミオパウリスタ」はパウリスタ新聞が1956年、勝ち負け抗争によって分断状態にあった日系社会の融和を図り、同紙創刊10周年記念事業として開始した顕彰事業。当時は「農民賞」「文学賞」「スポーツ賞」の3部門を対象に、日系社会の各分野の発展に貢献した人物を表彰した。パウリスタ新聞廃刊後は後継のニッケイ新聞社が同事業を継承。ニッケイ新聞廃刊に伴い、2022年からブラジル日報協会が主催を務めることとなった[4]

脚注[編集]

  1. ^ Shimbun, Nikkey (2021年11月1日). “ブラジル日報協会が発足=「邦字紙の灯消さない!」=1月に創刊号、日系社会が祝福”. ブラジル知るならニッケイ新聞WEB. 2022年5月5日閲覧。
  2. ^ ブラジル「ニッケイ新聞」が廃刊へ 唯一の邦字紙、新日刊紙が引き継ぎ:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2022年5月5日閲覧。
  3. ^ a b 【新年創刊特別号】日伯連帯の接着剤に=「ブラジル日報」本日創刊=非営利団体として新聞発行=ブラジル独立200周年の年に”. 南米の鼓動をキャッチ! ブラジル日報 (2022年1月3日). 2022年5月6日閲覧。
  4. ^ 特集=日系栄誉賞など26氏を表彰=第65回パウリスタ賞授賞式=文協大講堂で7日午前9時半”. 南米の鼓動をキャッチ! ブラジル日報 (2022年5月5日). 2022年5月5日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]