バイハッキ・カイザン

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バイハッキ・カイザン
名前
本名 バイハッキ・カイザン
ラテン文字 Baihakki Khaizan
基本情報
国籍 シンガポールの旗 シンガポール
生年月日 (1984-01-31) 1984年1月31日(40歳)
出身地 シンガポール
身長 190cm
選手情報
ポジション DF(CB)
ユース
2000-2002 国立フットボールアカデミー
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2003 シンガポールの旗 ゲイラン・ユナイテッド 29 (2)
2004-2007 シンガポールの旗 ヤング・ライオンズ 98 (7)
2008-2009 シンガポールの旗 ゲイラン・ユナイテッド 46 (4)
2009-2010 インドネシアの旗 プルシジャ・ジャカルタ 39 (3)
2010 インドネシアの旗 ペルシブ・バンドン 22 (2)
2011 インドネシアの旗 メダン・チーフス 20 (1)
2012-2013 シンガポールの旗 シンガポール・ライオンズXII 36 (4)
2014 マレーシアの旗 ジョホール・ダルル・タジム 10 (1)
2014 シンガポールの旗 シンガポール・ライオンズXII(loan) 8 (0)
2015-2016 マレーシアの旗 JDT II 52 (3)
2017 シンガポールの旗 ウォリアーズ 15 (0)
2018 タイ王国の旗 ムアントン・ユナイテッド 0 (0)
2018 タイ王国の旗 ウドーンターニー(loan) 20 (1)
2019 タイ王国の旗 トラート 26 (2)
2020 タイ王国の旗 PTプラチュワップ 2 (0)
2020-2021 シンガポールの旗 タンピネス・ローバース 28 (1)
通算 409 (25)
代表歴
2003-2021  シンガポール 142 (5)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

バイハッキ・カイザンBaihakki Khaizan1984年1月31日 - )は元シンガポール代表の元サッカー選手である。現役時代のポジションはディフェンダー(センターバック)。

経歴[編集]

シャーリル・イシャクハッサン・サニーカイルル・アムリと同様、シャーリルは2000年シンガポールサッカー協会の第一期生となった[1]。その190cmに及ぶ身長と冷静さから注目され、2003年ゲイラン・ユナイテッドFCと契約、これがプロとしてのキャリアの始まりとなっている。

同国元代表のリム・トンハイの技術を学び、ヤング・ライオンズに移籍しキャプテンとなると、俊足を持ち味に頭角を現し、現在でもその当たりの強さと敵の前進を阻むアプローチで国内随一のセンターバックとして名を馳せている。

2007年のシーズンは国防省が兵役の為に自由な出場を拒否し、Sリーグでの活動機会を逃すところであったが、許可が下りた為に数ゲームの後に出場する事が出来た。しかし翌2008年にはこの問題が再燃し、再びゲイラン・ユナイテッドFCに移籍したものの、兵役によってキャリアが積めなかったため、始めの数ゲームを欠席した。

2012年、クアラルンプール戦のバイハッキ

その後、インドネシアに渡り数チームを転々とし、2012年に帰国しシンガポール・ライオンズXIIに移籍した。帰国後最初のゴールは同年1月10日ケランタンFA戦であった[2]

2014年、バイハッキは四年契約でマレーシア・スーパーリーグ所属のジョホール・ダルル・タジムFCに移籍した[3]。しかしながら、4月18日の試合以降は登録外となり、彼のポジションはマルコス・アントニオ・エリアス・サントスに取って代わられた[4]。そして、5月にはライオンズXIIに再加入する事となった。彼の放出に際しては、ジョホール・ダルル・ダジムとの契約上、同チームと対戦しない事が義務付けられた[5]

2015年にはマレーシア・プレミアリーグに所属するジョホール・ダルル・タクジムII FCに復帰し、残りの契約を熟している[4]

2018年はマレーシアクアラルンプールFAでプレーする予定であったが、契約する直前になってタイ・リーグ1ムアントン・ユナイテッドFCからオファーが届き、同クラブと契約[6]。しかし、加入してすぐにタイ・リーグ2ウドーンターニーFCローンで放出され、そこで1年プレーした[7]

2019年1月11日、タイ・リーグ1のトラートFCと1年契約を結ぶ[8]

2020年1月4日、タイ・リーグカップ王者のPTプラチュワップFCに加入[9]

2020年6月14日、タンピネス・ローバースFCに移籍した。

代表歴[編集]

シンガポール代表としては2003年8月4日の対香港戦でデビューを果たしている[10]

2005年東南アジアサッカー選手権2007年東南アジアサッカー選手権では優勝に貢献しており、特に2005年の選手権では主将としてU-23代表を率いた他、2007年の東南アジア競技大会ではチームで銅メダルを獲得している。2012年の東南アジアサッカー選手権ではタイ代表を下し優勝する時に得点を挙げている。

バイハッキは国際試合に100試合以上出場しており、その記念すべき100試合目は2013年9月に行われた中国代表との親善試合である[11]。同年12月にはFIFAセンチュリークラブに登録された[10][note 1]

生活[編集]

バイハッキの父、カイザン・ムフドは彼が三歳の時に亡くなっている[12][13]。また、姉と弟がいる[14]

バイハッキは2007年4月1日にシンガポールの客室乗務員であり、女優で歌手であるノルファサリーと結婚した。第一子である、ミカ・バジルは2009年4月24日に生まれ、第二子である、モザ・アリカは2011年4月に生まれている[15]

また、内装のデザインやリノベーションを請け負う企業を2013年4月に立ち上げている。また、その一年後には、温泉事業も開始している[16]

キャリア[編集]

国際試合[編集]

国際試合での得点
No. 日附 場所 対戦相手 得点 結果 大会 出典
1. 2004年12月15日 ハイフォンラックチャイ・スタジアム  カンボジア
2–0
0–3
2004東南アジアサッカー選手権 w:2004 AFF Championship
2. 2008年12月9日 ジャカルタゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム  インドネシア
1–0
2–0
2008東南アジアサッカー選手権 [1]
3. 2012年12月19日 シンガポールジャラン・ベサール・スタジアム  タイ
3–1
3–1
2012東南アジアサッカー選手権 [2]
4. 2014年11月13日 シンガポールイーシュン・スタジアム英語版  ラオス
1–0
2–0
親善試合 [3]
5. 2015年3月31日 シンガポール・ジャラン・ベサール・スタジアム  グアム
2–2
2–2
親善試合 [4]

タイトル[編集]

クラブ[編集]

シンガポール・ライオンズXII

代表[編集]

シンガポール

個人[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2013年10月15日にはシリア戦で104試合のキャップ数となった。
  • International caps milestones

参考文献[編集]

  1. ^ Interview With Baihakki Khaizan”. FAS. 2014年3月21日閲覧。
  2. ^ LionsXII level 1–1 against Kelantan at half-time, The Straits Times
  3. ^ http://www.channelnewsasia.com/news/sport/football-singapore-s/881770.html
  4. ^ a b Dan Guen Chin (2014年4月21日). “Baihakki could be back with LionsXII”. Today. http://www.todayonline.com/sports/football/baihakki-could-be-back-lionsxii?singlepage=true 
  5. ^ Dan, Geun Chin (2014年5月8日). “Baihakki back with LionsXII, Johor eyeing S-League”. Today. http://www.todayonline.com/sports/football/baihakki-back-lionsxii-johor-eyeing-s-league?singlepage=true 2015年7月9日閲覧。 
  6. ^ Sazali Abdul Aziz (2018年1月11日). “Football: Baihakki to sign for Thai giants Muangthong United after rejecting offer from Saudi club”. ザ・ストレーツ・タイムズ. 2020年2月14日閲覧。
  7. ^ Alif Chandra (2018年8月14日). “Lions Abroad: Udon Thani's Baihakki Khaizan”. GOAL.com. 2020年2月14日閲覧。
  8. ^ Football: Baihakki Khaizan signs one-year deal with top-tier Thai team Trat FC”. ザ・ストレーツ・タイムズ (2019年1月11日). 2020年2月14日閲覧。
  9. ^ OFFICIAL: Singapore international Baihakki Khaizan signs for 2019 Thai Cup Winners PT Prachuap”. FOX Sports Asia (2020年1月4日). 2020年2月14日閲覧。
  10. ^ a b FIFA Century Club fact sheet”. FIFA (2013年12月11日). 2015年7月9日閲覧。
  11. ^ China put six past hapless Lions”. Goal. 2014年3月21日閲覧。
  12. ^ Ding, Eric (2005年5月16日). “This one's for you, Dad”. Today. http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article.aspx?articleid=today20050516-1.2.59.1.3 2014年4月28日閲覧。 
  13. ^ Wang, Meng Meng (2013年5月12日). “She raised 3 kids single-handedly”. The Straits Times. http://www.straitstimes.com/the-big-story/mothers-day-special/story/she-raised-3-kids-single-handedly-20130512 2014年6月29日閲覧。 
  14. ^ Jose Raymond (2002年2月6日). “I'm ready for S-League, says eager youngster”. Today 
  15. ^ Netizens slam Malay celeb’s bare-belly photo, 8 August 2010
  16. ^ “Bai means business”. The New Paper. (2014年3月24日). オリジナルの2014年4月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140413132011/http://www.tnp.sg/content/bai-means-business 
  17. ^ Baihakki Khaizan wins "Best Defender" honour at FAM annual awards 2013”. LionsXII. 2014年3月6日閲覧。

外部リンク[編集]