バイエルン (フリゲート)

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バイエルン
基本情報
建造所 ティッセン=ノルトゼーヴェルケ エムデン工場
運用者  ドイツ海軍
艦種 フリゲート
級名 ブランデンブルク級
艦歴
起工 1993年12月16日
進水 1994年6月30日
就役 1996年6月15日
要目
排水量 満載 4,900トン
全長 138.9m
最大幅 16.7m
吃水 6.9m
機関 CODOG方式、2軸推進
LM2500 SA-ML ガスタービン × 2基
MTU 20V956 TB92ディーゼル × 2基
出力 38MW / 8.14MW
速力 29ノット
航続距離 4,000海里(巡航速度:18ノット)
乗員 380名
兵装 76/62 コンパクト単装速射砲 × 1基
MLG-27 27mm機関砲 × 2基
Mk.41 mod.3 VLS
(16セル; シースパロー短SAM用)
Mk.49 RAM 近SAM 21連装発射機 × 2基
エグゾセ SSM 連装発射筒 × 2基
Mk.32 連装短魚雷発射管 × 2基
搭載機 リンクス哨戒ヘリコプター ×2機
C4ISTAR 海軍戦術情報システム
SATIR-F123 + リンク11/リンク 16
レーダー LW08 2次元対空捜索
SMART-S 低空警戒/対水上
STIR 180射撃指揮 × 2基
レッドパス航法
ソナー STNアトラス DSQS-23BZ 船底装備
LFASS 曳航式
電子戦
対抗手段
EADS FL 1800S ECM装置
オート・メラーラ SCLAR チャフ・フレア発射機 × 2基
TKWA/MASS 囮発射機 × 4基
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バイエルンドイツ語Bayern, F 217)は、ドイツ海軍フリゲートブランデンブルク級フリゲートの3番艦。艦名はバイエルン州に由来する。

艦歴[編集]

「バイエルン」は、ティッセン=ノルトゼーヴェルケエムデン工場で1993年12月16日に起工し、1994年6月30日に進水、1996年6月15日に就役し第6フリゲート戦隊に配属された。

命名・進水式では当時のバイエルン州首相エドムント・シュトイバーの妻カリン・シュトイバーde:Karin Stoiber)が命名し、バイエルン州が後援団体となっている。1996年1月15日から公試を開始する。

1999年にはアライド・フォース作戦に参加しアドリア海に展開している。

2006年に第2フリゲート戦隊に所属変更される。

第2機動隊群第2フリゲート戦隊に所属し、ヴィルヘルムスハーフェンを母港としている。

2021年8月にドイツを出港し、8月29日にはソマリア沖のアデン湾派遣海賊対処行動水上部隊として派遣されている海上自衛隊護衛艦ゆうぎり」と共同訓練を行った[1]。その後、オーストラリアグアムなどに寄港した[2]。同年11月4日から5日にかけて、関東南方海空域において海上自衛隊護衛艦「さみだれ」と日独共同訓練を実施し[3][4]、同5日、東京国際クルーズターミナル東京都江東区)に寄港した[2]。独海軍艦艇が日本に寄港するのは約20年ぶり[5]。5日は岸信夫防衛大臣が本艦を視察した[2]。本艦のインド太平洋地域への派遣に際しては、中国に寄港することも計画していたが、独側の打診にもかかわらず、中国政府は本艦の上海入港を拒否したという[5]。バイエルンは日本を出航後、対北朝鮮制裁を定めた国連安全保障理事会の決議に基づく「瀬取り」の監視活動も行う。

2022年1月29日、アデン湾において海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」と共同訓練を実施し、クロスデッキ、戦術運動、近接運動を訓練した[6]。同年2月にドイツに帰還する予定[2]

ギャラリー[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]