ハーレム川

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赤色で示された、ブロンクスとマンハッタンの間を流れる川

ハーレム川(ハーレムがわ、Harlem River)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市にある船舶航行の可能な海峡である。ハドソン川イースト川の間の8 miles (13 km)にわたり、行政区であるマンハッタンブロンクスを分断する。ハーレム川の現在のコースの一部は、スパイテン・ダイヴィル川である。旧コースの少し南にあり、川のブロンクス側に、マンハッタン(マーブル・ヒル)の飛び地が存在する。

航海と交通[編集]

ハーレム川には、7つの旋回橋、3つの昇開橋及び4つのアーチ橋が架かっており[1]、55 フィート (16.8 m) 未満の船高の船なら航行可能である。しかし、5 フィート (1.5 m) 以上の間隔を必要とするボートは、スパイテン・ダイヴィル橋の旋回を望んでいる。一方、ハーレム川の他の全ての可動橋は、少なくとも24 フィート (7.3 m) の間隔がある。従って、5から24 フィート (1.5から7.3 m) の船舶は、1本の橋の旋回が必要となる。他の橋では、19世紀後半、固定橋や低い橋が、改修されている。近年[いつ?]、可動橋のテスト・オープンの数が圧倒的に増加した。川の航行に対して、料金は課せられない。ハイ・ブリッジは、クロトン水道を通すために1837年から1848年にかけて建設され、ニューヨーク市で現存する最も古い橋である。

ハーレム川を横断する3本の橋: ハイ・ブリッジ (現在閉鎖された歩道橋); アレクサンダー・ハミルトン橋 (州間高速道路95号線の一部); ワシントン橋。この写真は北側から撮られており、左はマンハッタンワシントン・ハイツ、右はブロンクスである

ニューヨーク市交通局は、橋が全て営業していることを保証するため、あらゆる努力をしているが、そのうちの多数が、いつも修理中であり、外部の契約者は、橋の開通の責任を負っている。また、橋のデッキの多くは、真夏日にはときどき、熱膨張により開閉できなくなる。

ハーレム・リバー・ドライブハーレム・リバー・グリーンウェイは、川の右岸に沿って走っており、メトロノース鉄道ハーレム線メジャー・ディーガン・エクスプレスウェイは左岸を走る。

"C" ロックの後ろにヘンリー・ハドソン橋スパイテン・ダイヴィル橋が見える

地理と自然史[編集]

ハーレム川は、マンハッタン島とブロンクスを隔てる狭い海峡として、ハドソン河口システムの一部となっている。およそ18,000年前、ローレンタイド氷床が今日のハドソン川となる大きな絶壁を残し、大陸を横切って北へ後退した[2]。約6,000年前には、ハドソン川が岩盤の上に堆積物を残し、古代の大西洋に注いだ。これは、ハドソン川河口の形成に繋がり、海水と真水が混ざるハーレム川が誕生した。

ハーレム川には、水源も河口もなく、実際には川という名は正しくない。川は、2つの大きな河川を接続しており、ハドソン川から流れ、東125丁目とランドールズ島との間でイースト川となる。従って、ハーレム川は、海や地区の川の影響を受ける。潮の満ち引きは、ハーレム川の流れを変動させている。また、潮は、沈泥、汚染物質の拡散にも影響がある。さらに、水路の北部では、流れが航行を困難にさせ、小型船や経験の積んだ乗組員がいる船のみ通行が許可されている。

川は、7マイルの長さがあり、大きく迂曲している。川のルートや河岸の地形は、商業や不動産の流入を促進し、自然の地形を破壊することに余念がないエンジニア計画者政治家実業家のデザインを反映している。護岸障壁盛土運河などはすべて、現在のように変更された。川の機能やアクセスについての検査は、改築の役割についての理解を得ている。

歴史[編集]

娯楽[編集]

横断施設[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Sharon Reier: The Bridges of New York: Dover Press; 1977.
  2. ^ Tobin, Mary. 2004. Hudson River Estuary enters Middle Age. The Earth Institute at Columbia University. Retrieved April 12, 2004 from Columbia University. http://www.earthinstitute.columbia.edu/news/2004/story02-05-04.html

座標: 北緯40度50分05.00秒 西経73度56分02.85秒 / 北緯40.8347222度 西経73.9341250度 / 40.8347222; -73.9341250