ノート:破裂音

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58.90.61.203 さんにお尋ねします。鼻音は、口腔は閉鎖しますが、鼻腔を開放して発する鼻腔共鳴音です。このような鼻音も、破裂音または閉鎖音における、閉鎖の形成がなされたとみなすのでしょうか?もしそうなら、「n」「m」といった口腔を閉鎖したまま開放しない鼻腔に共鳴する音(有声音)は内破音ということになりますが。KAWARAGI Takehisa 2005年11月23日 (水) 14:42 (UTC)[返信]

おっしゃるとおり鼻音は音響上、共鳴音に分類されます。ですが、調音方法では口腔内での完全な閉鎖によって調音されています。[m]と[n]の音が区別されるのは閉鎖が形成された位置の違いによるものです。ただし、破裂音と鼻音は同列に考えられるものではなく、両者は分類基準の異なるものです。破裂音は調音器官同士の接近の度合いによって気流がどのように妨げられるかで分類されたものです。一方で鼻音は口蓋帆の位置が上であるか下であるかという基準で分類されたもので、口音と対応します。よって気流の妨害度による分類 + 口蓋帆の状態による分類 = 破裂音 + 口音 と 破裂音 + 鼻音で対立しているのです。
破裂音というにしろ閉鎖音というにしろある言語音の分類用語であって、破裂や閉鎖そのものではありません。破裂音という音が調音される閉鎖の形成、閉鎖の持続、閉鎖の開放・破裂といった過程のなかに閉鎖や破裂が見られるので、そこから名前が付けられたに過ぎません。別に他の名称でもかまいません。閉鎖があるから閉鎖音だとしてしまえば、はじき音であれふるえ音であれ瞬間的な閉鎖が作られるので閉鎖音になってしまいますし、接近しているから接近音だとすれば、摩擦音の方が接近音よりも調音器官同士が接近しています。内破と内破音も同じです。内破音という音は閉鎖の形成だけで終わる破裂音とされますが、それは内破音を説明するものであって、破裂音の閉鎖の形成だけの部分を内破音と呼んでいるわけではありません。内破音は語頭や無声音の後にはあらわれないという条件をもった音です。それに鼻音が閉鎖の持続時に作られるのに対して、内破音は閉鎖の形成時に作られるので対応もしていません。58.90.61.203 2005年11月24日 (木) 02:07 (UTC)[返信]
58.90.61.203 さん、丁寧にお答えいただいてありがとうございます。私は調音方法を気流の阻害度・気流の通路といったいくつかの次元に分けて分析的に捉えた分類を考えず、それらを組み合わせた結果の分類のみを調音方法の分類と考えていたため、前者につけられる名称と後者につけられる名称をを混同していました。これらの異なった概念に同じ名称が使われますので、いろいろなページに使われている調音方法の分類名や子音の分類名には十分注意する必要があると考えさせられました。どこかでこれらをきちんと整理する必要があるとも思っていますが、私の力では容易にはできそうにもありません。KAWARAGI Takehisa 2005年11月28日 (月) 03:12 (UTC)[返信]