ノート:水尻池

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複数の問題[編集]

「古代から明治時代まで」節の「ここから西の海岸は崖や80メートル級の急峻な岩山に阻まれており、街道は池の岸を回りこんで母木坂という峠を越え、西の母木(ほうぎ)宿(現在の宝木駅付近)へ続いていた」という部分ですが、出典とされる「吉田勲(鳥取大学農学部教授)「鳥取県水尻池の生産機能の変遷と水質の変化」,農業土木学会誌Vol. 66 (1998) No.11,p1123-1128」には、母木宿がどうこうだの、場所は現在の宝木駅付近だのの記述は見られません。

次に「植生と水質の変化」節です。「谷の上流側にはほとんどなにもないので、水を汚すものがあるとすれば湖畔の家庭排水程度で、ポンプを使って毎年排水していた頃は、多少の汚れた水が流入しても1年に1度は排水されてしまうため、大きな問題はなかった」とありますが、資料には「家庭用排水が流入していた」「ポンプを使って排水をしていたので問題は大きくならなった」という記述はありますが、それらをまとめた「生活排水程度なら問題にならなかった」というようなニュアンスの記述はありません。そして「大正時代に干拓が行なわれるより以前の水質調査(1914年・大正3年)では、透明度は30cmであり、必ずしもかつてはきれいな池だったというわけでもない」という部分ですが、同資料には水質調査の記載はあるものの、池がきれいかどうかなどの記述はどこにもありません。--Ip3655207会話2015年6月28日 (日) 13:09 (UTC)[返信]

コメント じっくり読んでいただきありがとうございます。

(1)母木宿云々 - 『鳥取県の地名(日本歴史地名大系)』が抜けていました。ほかの文献も似たようなことを書いているものがありますが、これで事足りるだろうと思います。
(2)生活排水程度なら - 提示した出典でじゅうぶんと考えます。出典から一部引用します。
水尻池に流入する水は谷水、雨水、池の上流にある農地や周辺住民の家庭から排水される家庭雑排水だけであった。しかし、これらの水は翌年の春にはポンプで地区外に排水されたので、水質悪化は問題とはならなかった。

吉田勲(鳥取大学農学部教授)「鳥取県水尻池の生産機能の変遷と水質の変化」,農業土木学会誌Vol. 66 (1998) No.11,p1123-1128」より

各種の試みが失敗したのは、水尻池の水の入れ替えが無くなり、かつ、周辺の内や家庭雑排水の流入により、著しく汚濁が進んでいる事にその原因があるのではないかと考えられる。

吉田勲(鳥取大学農学部教授)「鳥取県水尻池の生産機能の変遷と水質の変化」,農業土木学会誌Vol. 66 (1998) No.11,p1123-1128」より

前述したように、稲を栽培していた時は、毎年1回、池の水は春から秋にかけてポンプで排水されていたので、水質悪化は大きな問題とならなかった

吉田勲(鳥取大学農学部教授)「鳥取県水尻池の生産機能の変遷と水質の変化」,農業土木学会誌Vol. 66 (1998) No.11,p1123-1128」より

私はこれらを下敷きに「水を汚すものがあるとすれば湖畔の家庭排水程度で、ポンプを使って毎年排水していた頃は、多少の汚れた水が流入しても1年に1度は排水されてしまうため、大きな問題はなかった」と記述しました。“「生活排水程度なら問題にならなかった」というようなニュアンスの記述”がない、とは思いません。この点について、引き続き異論があるようでしたら、第三者の判断に委ねます。
(3)透明度0.3m - これは確かに、出典では「池がかつてきれいだったかどうか」には直接言及されていませんね。ここは正直、難しいなあと思ったところです。論文は「いまの水質」を調べた結果について詳述しており、今の水質が「富栄養湖」であることを論証しています。本当ならば、以前の水質データと比べなければ「昔より悪くなった」とは言えないはずです。この論文は「排水していた頃の水質データ」を示さないまま「以前より水質汚濁が進んでいる」と結論づけていますね。この論文に対する批評であれば、「以前の水質データを示せ」と求めることができると思います。しかし、ウィキペディアの記述としては、過程はどうあれ論文が「排水していた頃より水質が悪化している」と言っているのであれば、その通り書けるはずです。
私は、論文をもとに「排水をやめたら水質が悪化した」とだけ書くと、まるで以前はとてもキレイだったと言わんばかりになってしまうなあと考えました。また、排水が始まる前の大正以前はどうだったんだ?という疑問が湧くのは自然なことだと思います。しかしこの論文では、干拓前に関しては「透明度0.3m」という情報しかありません。透明度の大小だけで水質の良し悪しは判断できませんが、透明度0.3mというのは「きれい」とは言いがたいでしょう。
そこで「必ずしもかつてきれいだったというわけではない」という書き方になりました。確かに難のある表現(言葉を濁さない)だろうなあと思います。Ip3655207さんが別の資料などを使って補ったり改善していただけるのであればありがたいと思います。--柒月例祭会話2015年6月28日 (日) 14:47 (UTC)[返信]
早々の修正、補記ごくろうさまです。2は私の見落としでしたね。失礼しました。じゃあ3については直した方がいいですね。残念ながら私は水質がどうこうの資料を持ち合わせていませんので、記述を残したいならご自分で見つけてください。--Ip3655207会話2015年6月28日 (日) 15:34 (UTC)[返信]
記事を読んでいただき、検証までしていただくことはありがたいのですが、あの程度の短い論文の中で3度も出てくるものを「見落とし」で済まされると、書く方はしんどいです。--柒月例祭会話2015年6月28日 (日) 15:42 (UTC)[返信]