ノート:中京圏/参考文献

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IPさんの先行調査 (2006.4.15)[編集]

中京経済圏は中京圏(名古屋大都市圏)とは違うものですから、単に静岡県西遠や長野県南信を外せばいいというものではありません。経済圏は少し緩やかなもので、物流や資本動向を指標とする広域圏つまり、中核となる都市(この場合は名古屋)との人や物の往来が(依存率5%以下だが)やや多い地域を指します。西遠や南信は共に高速道路や鉄道で名古屋と結ばれ、最近は特に中部国際空港への人、物の流れが増えています。新しい資料を根拠にすれば静岡県西部、岐阜県全域としても差し支えないところですが、「経済動向や交通網の整備など各種要因により拡大の傾向」と幅を持たせました。とりあえずこの事柄は国語事典にはありませんので、専門辞書の日本地誌の第12巻愛知県・岐阜県(二宮書店)、百科事典の日本大百科全書の『中京圏』の項目(小学館)を参照いただければと思います。編纂主旨の異なる2種類の資料ですので、用語解釈に一歩的な片寄りは無いと思います。

自然地理においては東海地方は「中部地方の太平洋側」という解釈をしますし、そのようにしてきました。これははっきりとしています。百科事典(平凡社、小学館)、博物事典(自然大博物館・小学館)、生物事典(日本植生誌)には「中京地方」という表現は使われておらず、各都道府県特有の生息域や繁殖地などがあれば、その都道府県名を列記します。もともと自然地理において「中部地方の太平洋側」として東海地方で通用している地方名称を、客観的事実の用例がないまま、県の区別だけを根拠に「中京地方」にあえて変えるとなれば、誤解無く明確に示すどころか混乱を招くのではないでしょうか。ちなみに「ダルマカエル」という具体例を挙げて頂いたので調べてみましたが、百科事典2種(ひとつは『トノサマガエル』の項目に近縁種として紹介)、博物事典のいずれにも「東海地方」とあり、やはり「中京地方」という表現はありません。複数の客観的事実としてご認識いただければ有り難いです。

wikipediaは中立的観点を求めますので、東海の範囲についての様々な見解は、それぞれのジャンルですでに使い分けがなされているために、個々に説明が必要なだけであって錯綜では無いと思います。また、ルールとして「記述は検証可能なものでなければならない」ので出典を明記しました。それから、ノートに投稿される際は、末尾に日時が入るようにしていただけると、投稿の区切りがわかって良いのですが。220.111.92.200 2006年4月15日 (土) 12:39 (UTC)[返信]

議論正常化後の参考文献等の調査[編集]

国土地理院のHPでの文書検索[編集]

  • 国土地理院のトップページからの全文検索の結果 (20,021文書、221,584キーワードによる検索)2006年12月3日 (日) 02:35 (UTC)Anonymous000による
ということで、確かに国土地理院で「中京地方」という用語が使われてはいますが、あまり頻回に使われているわけではない。

国土地理院の見解(電子メールによる)[編集]

  • 電子メールを国土地理院宛に送信(「中京地方という用語は、どのような場合にどのような意味(定義)で用いるのか。その定義が記載された文書等はあるか。」等について。Carkuni 2006年12月3日 (日) 13:28 (UTC))→回答(Carkuni 2006年12月6日 (水) 14:08 (UTC))、同メールをAnonymous000も確認(Carkuniさんからの私信<WIKIメール>による)[返信]
  • 「中京」、「中京地方」とも同院では定義はない。
  • 文献としての地名辞典では、中京は名古屋市の別名、中京広域圏・中京圏で使われている
  • 中部地方測量部での中京は、名古屋を中心とした意味で使用
  • 「中京地方」は正式にはない。作業地区の総称で用いている(「中京」、「中京地方」とも範囲は、同院に載っているものがそれにあたる)

角川日本地名大辞典(三重県)昭和58年発行[編集]

  • 昭和58年発行の『角川日本地名大辞典 24 三重県』の「東海地方」によれば、「最近では」東海3県か東海4県を指す場合が多いとある。一方、「中京」「中京圏」「中京地方」「中京3県」はいずれも存在しない。(N yotarou 2006年12月6日 (水) 15:42 (UTC)[返信]
  • 調べたのは三重県のみで、昭和58年ころには三重県は東海地方あるいは東海3県・東海4県に含まれるけれども、中京なんとかには含まないという解釈しかできない。従って、角川地名大辞典の愛知県と岐阜県の版、できれば新旧を調べるないと判断できない。古い版なら図書館で調べて来ますけど、新しい版は難しいです。N yotarou

地名辞典での記載[編集]

図書館で10冊ほど調べて来ましたが、「中京◯◯」、「東海◯◯」の説明があったのは2冊のみでした。

  • 『角川地名大辞典』(角川書店、平成3年発行)
愛知県(ISBN-4-04-001230-5 C0520)にも岐阜県(ISBN-4-04-001210-0 C0520)にも「中京地方」・「中京圏」・「東海地方」・「東海3県」の説明がありませんでした。平成3年発行の三重県(ISBN-4-04-001240-2 C0520)には昭和58年の版と同じく「東海地方」で「東海3県」に触れているのみでした。
  • 『コンパクト版 日本地名百科事典』(1998年6月発行、小学館、ISBN4-09-523111-4)
「中京圏」が名古屋市中心から半径約40kmの範囲で、常滑・半田・岡崎・豊田・多治見・岐阜・鈴鹿あたりとあり、『東海地方』が静岡・三重・愛知と岐阜県南部とありました。

以上より、「中京地方」は記事として論外、中京圏は記事の説明を大幅に変更、東海3県は東海地方へのリダイレクトとし、東海4県とともに説明すればよいと判断します。N yotarou 2006年12月9日 (土) 06:53 (UTC)[返信]

オンラインでの検索結果など[編集]

議論攪乱に巻き込まれてしまいましたが、中京地方、中京地区(現状、中京地方へのリダイレクト)の存続派の一人として、まずは、出典を提示いたします。Ayucaのノートの再掲となる項目がありますが、おしえて!地上デジタル放送(社)地上デジタル放送推進協会ホームページ、総務省のページ[1][2]では中京地区と書かれています。中京地方で政府の横断検索をかけたところ警察庁の資料[3](PDFファイルですので注意願います)では愛知・岐阜・三重と書かれています。URLで出典に値するかわかりませんが、(国でも記述の統一性が無いのも問題ありだと思いますが)URLの出典の提示まで。--Carkuni 2006年12月2日 (土) 04:53 (UTC)[返信]
リンク先の言葉の意味を考えてみたのですが、地上デジタル放送関連のリンクには「中京地区」とありますね。それで、総務省の2つ目のリンクの冒頭に、「関東、中京及び近畿広域圏内」とあったのち、表では「中京地区」とあります。これは、「中京広域圏 = 中京地区」で、もしかすると「中京広域圏 = 中京地区 ≠ 中京地方 = 中京圏」なのではないでしょうか。ちなみに、中京広域圏という記事を見つけました。--Knua 2006年12月2日 (土) 05:25 (UTC)[返信]
中京広域圏の記事を見させて頂きました。そこにも「中京地方における・・・」と記述されていました。総務省の無線局検索で中京テレビ放送で調べたところ、愛知・岐阜・三重がエリアになっていますね。(マスコミ関連中心で申し訳ありません)ということは、中京地方はやはり愛知・岐阜・三重の3県ということになるのでしょうか?--Carkuni 2006年12月2日 (土) 05:54 (UTC)[返信]
「"中京広域圏"」でいろいろ検索していたのですが、「愛知・岐阜・三重」の範囲とはありましたが、定義に中京地方とあるウェブページはWikipedia以外にはありませんでした。「関東地方・関西地方・中京地方」とあるのは、単に含まれる県がその地方と合致しているということだけなのではないでしょうか。ですので、中京地方の定義次第ということでしょうかね(正直、Wikipediaでの中京地方関連は編集合戦でおかしくなって、参考にならないような気がしてきます)。--Knua 2006年12月2日 (土) 06:43 (UTC)[返信]

(ちょっと提案)「中京圏」というページ名に変更したとしても、その記事の中に「中京地方」等の説明を入れていい。例えば、

  • 「中京圏」と似た語句として、官公署で作成される文書等でも「中京地方」という語句が用いられることがある。しかし、「中京地方」という語句の一般的な定義がないため、それぞれ使用される場面での定義が必要となる。」

という感じの説明を加えるとどうでしょう?--Anonymous000 2006年12月2日 (土) 06:49 (UTC) →賛成(「中京地方についての記述は必要でしょう」Knua 2006年12月2日 (土) 08:35 (UTC)) →賛同(Carkuni 2006年12月6日 (水) 14:08 (UTC))。[返信]

「中京地方」の問題点[編集]

  • 「中京地方」の何が問題かというと、
  1. 中京(名古屋)付近という以外の定まった定義が存在しない。愛知岐阜三重の三県を中京地方と呼ぶと断言しているのはウィキペディア以外には見当たらない。
  2. そもそも中京地方という言葉の使用例が少ない。グーグルで検索しても2万5千件弱しか出てこない。東海地方の143万件とは比べ物にならない。

の2点かと思います。「中京地方」を愛知岐阜三重の三県の意味で使ってる人も確かにいますけど、あくまでも「そういう使い方をしている人もいる」程度だと思うんですが。--SINOBU 2006年12月3日 (日) 00:58 (UTC) →賛成(Carkuni 2006年12月6日 (水) 14:08 (UTC))。[返信]

「中京地方」という用語に関するまとめ[編集]

  1. 「中京圏」は2006年4月15日 (土) 日本大百科事典等の定義220.111.92.200 氏による2006年4月15日 (土) 12:39 (UTC)のご投稿)で「名古屋大都市圏」(「世界大百科事典」では「名古屋市を中心とした都市圏」)とされている(この2冊の百科事典は私も確認)[返信]
  2. 「中京地方」という用語は国土地理院などの官公署をはじめ、日常的にも時に使われる。しかし、少なくとも、国土地理院への問い合わせに対する回答、角川日本地名大辞典、日本大百科事典、世界大百科事典、ブリタニカ、各種国語辞典等(主要なもの5種類確認)では、「中京地方」の用語そのものが収載されていない。ましてや「愛知・岐阜・三重」の3県と定義している参考文献は(調べた範囲では)存在しない。つまり、明確な定義のない「慣用語」であるので、場面に応じて指す範囲が異なる場合がある

「中京地方」の用語を記事に掲載するためには、出典呈示のお願い

IPさんによる補足説明など[編集]

○○地方という呼称は、行政区分によらない地形など自然地理もの、経済や文化によるつながりで成立するもの、行政区分によるものに分けられると思います。「中京地方」という呼称はその中で、自然地理や気象の分野では使用されていません。『日本植生誌』(至文堂)、『指定植物図鑑』(大蔵省印刷局)、『日本の野生植物』(平凡社)など自然科学の事典、専門書で確認できます。また経済や文化圏、行政区分という点で、皆さんがすでに紹介されている百科事典以外として『大事典NAVIX』(講談社)、『日本地名大辞典』(朝倉書店)など事典辞書類に「中京地方」を項目としたものもありません。しかしこの項目の参考文献として挙げてある『日本地誌』(二宮書店)の文中に2箇所確認しました。この場合の中京地方は「岐阜県と中京地方」「三重県北部と中京地方」という関係で、つまり愛知県内の名古屋市(=中京)とその周辺の地域を差す言葉として使われています。この日本地誌における中部地方編の編纂は主に1960年代を中心に行われています。時代背景としては中京工業地帯の成長期でもあり、「中京」に名古屋市だけを指す言葉でない、という解釈を持たせようともしています。このことからもかつては広域の行政区分としてではなく、産業・経済や文化による大まかなつながりを持たせただけの呼称であったと考えられます。しかも他の記述の多くは中京圏と書かれたり、名古屋圏と書かれています。実のところ中京圏も名古屋圏も「金山橋を中心とする半径何キロ」などの定義付けがあって成立するもので、単に具体的な複数の行政区域を指すというものではありませんでした。 次に1970年代後半から1990年代にまとめられた「中京圏」の項目がある百科事典類を見ると、「名古屋市の経済、文化の影響力の強い地域を指し」(『日本大百科全書』小学館)、「名古屋市の都市影響圏ではあるが財政的にも独立性の強い都市の複合体」(『日本地名百科事典』小学館)など、具体的な行政区分の範囲を示さず、経済などの発展に伴い変化していくような記述になっています。また『日本大百科全書』の「東海地方」の項目内に、東海地方を「従来の自然地理区では静岡、愛知、岐阜の三県を指す」とし、「最近では名古屋都市圏(中京圏)の形成で三重を含める場合が多く、愛知、岐阜、三重を「東海三県」というケースが多い。中京圏、環伊勢湾地域という場合がそれである」との記述が見られます。つまり経済などの拡大に伴って出来たエリア(中京圏)に、情報・文化の側面としてテレビ放送の広域放送圏(中京広域圏)が合致して、愛知、岐阜、三重の三県=中京圏=中京広域圏という考え方が出来て、新しい解釈として広義の中京地方が生まれてきたと考えられます。

地方の名称については北海道、四国、九州のように、従来から地理的にも経済、文化的にも明確に区分できるところは問題ないですが、前述の通り経済的、情報・文化的な区分と従来の地理的な区分との乖離が現れた地方は、便宜上新しく呼称を作る場合が多くなります。地理的な区分では東海地方から静岡県を外せませんが、経済的、情報・文化的には愛知・岐阜・三重と、関東の影響力も強い静岡はどうしても一体とするには難しいため、便宜上この地域を、愛知・岐阜・三重の三県内では「東海三県」、他の地域では「中京地方」という表現を用いだしたとも言えるのではないでしょうか。また「東海三県」には自然地理の概念で静岡・愛知・岐阜の三県などの組み合わせもあるため、「中京三県」という表現を作り出したとも言えます。逆に静岡にも広域ブロック名としてでしょうか「関東甲信越静」という形の呼称が出来ています。

ここで注意していただきたいのが、官公庁の資料による出典根拠なのですが、官公庁による地域や圏域の区分は「○○県、××県、△△県を□□地方とする」というように前提(例示)が書かれますが、これらは官公庁が公式に定めたものではなく、あくまでそれぞれの資料についての前提で、他の資料にはその前提が及びません。数値データ等を比較検討する各官公庁のいずれの資料においても、地方、地域、圏域の範囲を示す前提が必ず書かれていて、範囲を示す前提なしに漠然と地方名などが書かれている資料は極めて希と言えます。地方、地域、圏域の呼称について、同じ国土交通省でも本省や国土地理院は範囲の前提を掲げた上で、資料等に「中京圏・中京地方」を使用することがありますが、気象庁の予報用語[4]では使用しません。

結論を言えば中京圏は中京地区でもあり中京地方でもあり中京広域圏でもあると考えられます。しかも範囲は定義されていませんので個々の資料、用途によって変化するというのが結論だと思います。呼称も同様で、関東や近畿などを地区と呼べば中京地区になりますし、他を圏と呼べば中京圏です。また東京圏、大阪圏と都市名になれば中京圏ではなく名古屋圏が使われる場合が多いです。従って正確さを記するには「この場合において用いるこの呼称の地域・地方・圏域はこの範囲」と列挙していく以外に手段がないのですが、教科書の威光というのでしょうか、社会科教科書の8区分法も、明治時代に作られた国定教科書における1つの定義を踏襲しているのに過ぎないのですが、「□□地方は○○県、××県、△△県」と1つの概念(枠)を決めたがる人がいるためどうにもなりません。この「中京地方」の本文記事冒頭に「中京地方は東海地方と同じく俗称であり、国の定める地方区分とは著しく異なる」と書かれていますが、国が一括して定める地方区分などありません。個々の法律内でそれぞれの地域呼称と範囲の前提(例示)がなされるだけです。経済や情報・文化の地域ブロックとして発生した地方と、自然地理や歴史的に形成された地方とを同列に並べた上に、それぞれが尺度の違う定規で区切りだせば混乱するのは当然でしょうが、これはwikipediaの「〜地方」と名の付く地理項目には避けて通れないことでしょうか。220.111.89.25 2006年12月14日 (木) 04:32 (UTC)[返信]

220.111.89.25様、コメントをお寄せ頂きましてありがとうございます。確かに、「関東甲信越静」という用語についても、東京法務局管内案内において確認しました。非常の地理項目は、自然地理・歴史背景から生まれてきたものですから慎重かつ冷静に、本件の議論を行う必要があると思います。--Carkuni 2006年12月14日 (木) 12:08 (UTC)[返信]


まとめ(完了済みの作業)[編集]

  1. 中京地方の名称を中京圏に変更。
  2. 中京地方中京圏へのリダイレクトに。(2006年4月15日 (土) 12:39の220.111.92.200さんの投稿の内容による)
  3. 名古屋の記事を中京圏に移動(現在の「中京地方」の記事と合体)。
  4. 名古屋を曖昧さ回避ページに。
  5. 名古屋都市圏のリダイレクト先を名古屋から中京圏に変更。