ノート:マフムード・バルザニイの乱

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名称について[編集]

日本語文献をちょろっと調べてみましたが、

  • 吉村慎太郎「中東諸国家体制とクルド問題」『思想』通巻850号、岩波書店、1995年4月、46~68頁。のうちの52頁に「バルザンジ部族のシャイフ・マフムード」との記述あり。
  • 糸賀昌昭「特集2 イランイラク戦争の歴史的背景」通商政策研究会編『月刊貿易と産業』第21巻第12号 (通巻258号)、1980年12月、32~37頁。のうちの36頁に「シャイフ=マフムード」との記述あり。
  • 酒井啓子「クルド民族運動の行方―忘れられた国家なき民」『外交フォーラム』第7巻第8号 (通巻71号)、世界の動き社、1994年8月、38~43頁。のうちの39頁に「バルジンチ部族のシャイフ・マフム—ド」との記載あり。ですが、これは表記揺れの許容範囲をこえてしまっています。
  • 増野伊登「15 建国期のイラクとクルド人―★現在まで続く混乱の起源★―」山口昭彦編著『クルド人を知るための55章』明石書店、2019年1月10日 初 版第1刷発行、ISBN 978-4-7503-4743-1、93~94頁。に「シェイフ・マフムード・バルズィンジー」との記載あり。

という具合でした。

ベデイルハーンによって導入されたのクルド語表記 (現在、クルド語のアルファベット表記の中では優勢)ですと、Şêx Mehmûdê Berzencîとなり、そのまま読むと「シェイフ・メフムーディ・ベルゼンジー」となります。部族名はBerzencî か Berzincî と表記されることがあり、前者はベルゼンジー、後者はベルズゥンジー (上記のアルファべのシステムによるとI は [ɯ]) となります。ただ、日本語文献でこの部分についてきちんと表記しているものはないようなので、「シェイフ・マフムードの反乱」とか「シャイフ・マフムードの反乱」あたりが妥当なのではないかと思います。参考までに、こんな感じで発音されています。--Takabeg会話2019年11月14日 (木) 11:35 (UTC)[返信]

  • コメント 問題提起がありましたので、初版作成者として記事名をどう考えているか、メモしておきます。
まず、この記事名は、先行して存在していた「イギリス委任統治領メソポタミア」の記事に見える表現を踏まえたものです。いろいろ検索してみましたが、シャイフであったこの人物や、彼が指揮した反乱について、ネット上で日本語で言及したものはほとんどなく、定訳があるとは考えておりません。シャイフは職位というか尊称の類と考えるべきものと山田は理解しています。また、アラビア語は特に母音の発音において地域や時代による揺れが大きいと理解しています。ちなみにクルド語についての山田の知識は皆無に近いものにすぎません。従って、日本語におけるしかるべき表記については原音主義により議論をするのであれば積極的に発言するつもりはありません。
個人的には、この人物の名は「マフムード・バルザンジ」とするのが妥当と考えます。挙げられている文献の中で吉村 (1995) に従うということです。
また、反乱について「シャイフ・マフムードの反乱」とするという提案は魅力的に思いますが、できれば先行する日本語での用例が欲しいところです。これは、例えば「マフムード・バルザンジの反乱」、「マフムード・バルザンジの乱」などについても同様です。
何れにせよ、改名提案がなされるのであれば、跡地からのリダイレクトを残すという前提であれば反対するものではありません。--山田晴通会話2019年11月14日 (木) 12:59 (UTC)[返信]