ノート:ファイストスの円盤

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この円盤が印刷物であるとの主張について[編集]

ファイストスの円盤を特徴づける事実は、これが最初期の印刷物であるということだ。

との文章に疑問を感じたので出典をお願いしましたらRedattoreさんが可動式活字で印刷された、とお書きになりましたが、これはふつうの印刷の定義とは異なりますし、おそらくふつうの活字とも異なってどちらかといえば印章にちかいものであったのではないかと考えます。手許に1955年刊のT. F. カーターの『中国の印刷術』の訳書がありますが木版印刷よりを印刷とし、印章や摺拓はその準備とします。鈴木敏夫『プレ・グーテンベルク時代』を参看する限り他の諸家もだいたい同様で、後世の活字印刷も、印刷するときは固定して版をつくり、けして「可動」にはしません。それは現代に於いても同様です。

このようにこの円盤は印刷されたものである、という主張は、印刷の実際と違う時点で諸家がみな印刷物と呼んでいるととれる記述には疑問ですし、もしこの円盤に言及する説がほぼ印刷物であるということに同意しているとしても、ふつう云われる印刷とはことなるということは註記していただきたいと思います。 Kzhr 2006年8月21日 (月) 17:01 (UTC)[返信]

{{要出典}}マークで注意を喚起していただき、ありがとうございました。ただ、ファイストスの円盤に関する研究者は、一様に「印刷物」であると語っております。例えば、「文字の起源と歴史」、アンドルー・ロビンソン、創元社、p.183には「(線文字Bを解読した)マイケル・ヴェントリスの共同研究者ジョン・チャドウィックが(円盤を)世界初のタイプされた文章と呼(んだ)」、ですとか、「文字の歴史」、アルベンティーン・ガウアー、原書房、p.277、「ファイストスの円盤の謎(は)たった一つの文章を書くのに、なぜ木か金属で多くの活字が作られたのか」、p.277「円盤の文章を印刷するための(発明者)は、印刷の基本的原理のみならず、活版印刷の原理をも(理解していた)」などとまとめています。いずれの著者もファイストスの円盤の研究では第一人者とは呼べないかもしれませんが、これまでこれ以外の説を知りませんでした。
私は印刷術の実際や分類には詳しくありません。Kzhrさんにも加筆をお願いいたします。ただ、ファイストスの円盤は直接は印刷に関係する記事ではありませんので、出典の部分にKzhrさんの簡単な解説を添えていただき、最も適切と思われる記事へ内部リンクするというのはいかがでしょうか。もちろん、本文を直接書き換えるという方法でもよいでしょうね。---Redattore 2006年8月21日 (月) 17:41 (UTC)[返信]
enにはそのような言及はないようなので、どうしてだろうと思って、過去の議論をさがしましたら、en:Talk:Phaistos Disc/Archive4##movable_typeというのがありました。その議論の結果“Seal”、すなわち印章を泥に押しつけたもの、というように書き直されたようです。それをふまえてすこし書き改めてみようと思います。 Kzhr 2006年8月23日 (水) 04:10 (UTC)[返信]