ノート:ディヴェルティメント K.136

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2022年4月に貼付した「複数の問題」テンプレートについて[編集]

本記事の全体において、「要出典」「更新」「独自研究」の状態にあると考えられるため、複数の問題テンプレートの貼付をもって問題提起としたいと思います。この傾向は特に成立過程と特徴概要『バス』はチェロかコントラバスか?の節において顕著です。

例を挙げると、本記事の主題作品を含む3つのディヴェルティメント(通称『ザルツブルク・シンフォニー』)についてアルフレート・アインシュタインが述べた「これらの曲に記されたディヴェルティメントというのは、彼自身のものではありえない」という説については明確に否定されています。これは、新モーツァルト全集の当該巻(1964年)の序文とファクシミリ、および校訂報告書(1970年)で確認できるとおり、1905年に再発見された自筆譜にはモーツァルトの筆跡で“Divertimento”と記されていることを根拠としています。おそらくは執筆者が知らなかっただけですでに結論の出ていた話ということになろうと思われますので、この記述は更新されなければならないでしょう。また、編成に関する問題についても、本記事では「バスはチェロであり、ザルツブルク・シンフォニーは弦楽四重奏曲である」と結論付けているのに対し、前述の新全集序文では本記事と同じように作品内容の考察などを行った上で、校訂者カール・ハインツ・フュッスルはそれらの要素についていずれも編成を断定するほどの根拠にはならないとしています。このように、主要な文献に対立するような見解が書かれているにも関わらず、それに反する1つの説だけが真実であるかのように記述するのは問題があると思われますし、そもそも典拠が不十分であるからには、これらの記述は執筆者の独自研究であることを疑わざるを得ません。

なお、新モーツァルト全集の記事においても、同じ執筆者によって本記事と同様の(複数の問題がある)主張がされていました。そちらの記事は私がこのほど全面的に改稿したのですが、前述のような明らかな事実誤認を修正しつつ、明確な出典をもとにして記事を拡充することで、なるべく既存の情報を削除することのないようにして対応しました。そのため(結局は50年以上前の文献なので最新の研究にキャッチアップできているかはさておき)大きな問題はなくなっていると思われますが、どうしてもこちらの記事の内容と矛盾するような形にならざるを得ませんでした。そこで、私は楽譜やエディションを専門領域としている一方、モーツァルトの作品研究や音楽史については専門外のため、私が拙い知識で手を入れるよりは適任の方がいらっしゃるであろうと思い、そういった方の目にとまることを願ってテンプレートを貼付しました。このノートをご覧になられた方におかれましては、どうぞ奮って記事の改善にご協力いただければと思います。--つのふえ会話2022年4月30日 (土) 18:08 (UTC)[返信]

(追記)タイトルの筆跡が明らかに他人のものであるという説も広く支持されているようですが、おそらく現時点で最新と思われるヘンレ社版弦楽四重奏曲集(2021年)の校訂報告 (PDF) ではモーツァルト自身によるとされています。そして、同版の序文 (PDF) では編成(室内楽かオーケストラか)については「グレーゾーン」であり、それでも弦楽四重奏曲集に収録されているのは、室内楽でも好んで演奏されているために曲集には欠かせないからであるとしています。ザルツブルク・シンフォニーはモーツァルトの人気作にも関わらずこのように未解明な点が多く、世界中で絶えず議論され結論が出ていない(定説とされているものもどんどん覆る)難しいテーマのようですので、やはり断定的な書き方は避け、なるべく信頼性の高い専門書などを出典とした上で複数の説を紹介するに留めるのがベターではないかと思います。--つのふえ会話2022年5月1日 (日) 10:28 (UTC)[返信]