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ナミシッポゴケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナミシッポゴケ
ナミシッポゴケ
分類
: 植物界 Plantae
: マゴケ植物門 Bryophyta
: マゴケ綱 Bryopsida
: シッポゴケ目 Dicranales
: シッポゴケ科 Dicranaceae
: シッポゴケ属 Dicranum
: ナミシッポゴケ D. polysetum
学名
Dicranum polysetum Sw.
和名
ナミシッポゴケ
英名
Rugose Fork-moss[1]

ナミシッポゴケ (Dicranum polysetum) は、シッポゴケ目シッポゴケ科に属する蘚類

分布[編集]

北アメリカ、ヨーロッパ、日本に分布。日本では北海道から中部以北にかけて分布している[2]

特徴[編集]

葉の長さは7.5-10mm、最大15cmほどのパッチ状群落を形成する[1]。葉は幅の狭い披針形で横ジワがあり、葉縁には鋸歯がある[2]。茎は4-7cmで、分枝はしない[2]。茎は密生し、フェルト状の仮根で覆われている[1]。雌雄異株で、雄株は非常に小型であり、雌株の仮根内に生える[2]。胞子体は2-4cmの柄をもち、柄の先に朔がつく[2]が、イギリスでは朔が見つかっていない[1]

針葉樹林の林床などに生育しており[1]、主に半日陰地や日陰地に群生する[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Atherton et al. (2010) p.377
  2. ^ a b c d e f 井上浩『フィールド図鑑 コケ』(1986年、東海大学出版会)p.157

参考文献[編集]

  • Ian D.M. Atherton, Sam D. S. Bosanquet, Mark Llawley (2010) Mosses and Liverworts of Britain and Ireland: A Field Guide. British Bryological Society ISBN 978-0-95613101-0