ナット・ア・セカンド・タイム

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ナット・ア・セカンド・タイム
ビートルズ楽曲
収録アルバムウィズ・ザ・ビートルズ
英語名Not a Second Time
リリース1963年11月22日
録音
ジャンルロック
時間2分8秒
レーベルパーロフォン
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
ウィズ・ザ・ビートルズ 収録曲
デヴィル・イン・ハー・ハート
(B-5)
ナット・ア・セカンド・タイム
(B-6)
マネー
(B-7)

ナット・ア・セカンド・タイム」(Not a Second Time)は、ビートルズの楽曲である。1963年に発売された2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録され、アメリカではキャピトル・レコードから発売された『ミート・ザ・ビートルズ』の収録曲として発売された。レノン=マッカートニー名義となっているが、ジョン・レノンによって書かれた楽曲[1][2]

背景・曲の構成[編集]

「ナット・ア・セカンド・タイム」について、レノンは1980年の『プレイボーイ』誌のインタビューで「僕の曲。何かに挑戦しようと思ったんだけど、それが何だったのかは忘れた」と語っている[3]。なお、レノンは「当時はスモーキー・ロビンソンか何かを書こうとしていた」[1]とも語っており、ポール・マッカートニーも「スモーキー・ロビンソン&ミラクルズに影響された曲」[4]としている。

本作は、ビートルズが作曲家としての評価を受けた初の例となっている[2]。『タイムズ』誌のウィリアム・マンは「メジャー・トニックのセブンスとナインスが強固に組み込まれ、フラットを付した長短音階の6度の転調があるせいで、最後のイオリアン・ケイデンス(自然的短音階)も非常に自然になっている。コード進行は、マーラーの『大地の歌』に匹敵する」と分析している[5]。レノンは、後年に「未だにイオリアン・ケイデンスが何なのかがわからない」と語っている[6]

レコーディング[編集]

「ナット・ア・セカンド・タイム」のレコーディングは、1963年9月11日にEMIレコーディング・スタジオジョージ・マーティンのプロデュースのもとで行なわれた[7][2]。9テイクで録音され[7]、レノンのボーカルはダブルトラックとなっている[2]

10月29日にステレオ・ミックスが作成され、翌日にモノラル・ミックスが作成された[8]

クレジット[編集]

※出典[9]

カバー・バージョン[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b The Beatles 2000, p. 96.
  2. ^ a b c d Womack 2014, p. 675.
  3. ^ Sheff 2020, p. 212.
  4. ^ “Interview: Paul & Linda McCartney's Whole Story”. Playboy. (December 1984). ASIN B00NHG4UUA. 
  5. ^ Mann, William (27 December 1963). “What Songs the Beatles Sang....”. The Times. ISSN 0140-0460. 
  6. ^ MacDonald 2005, pp. 97–98.
  7. ^ a b Lewisohn 1988, p. 35.
  8. ^ Winn 2008, p. 76.
  9. ^ MacDonald 2005, p. 97.
  10. ^ Mason, Stewart. North - R. Stevie Moore | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年7月31日閲覧。
  11. ^ a b Leszczak 2014, p. 155.
  12. ^ Deming, Mark. Meet the Smithereens! - The Smithereens | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年7月31日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]