チルパン

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チルパン
チルパンの位置(ブルガリア内)
チルパン
チルパン
Location of Chirpan
座標:北緯42度11分59.31秒 東経25度19分27.87秒 / 北緯42.1998083度 東経25.3244083度 / 42.1998083; 25.3244083座標: 北緯42度11分59.31秒 東経25度19分27.87秒 / 北緯42.1998083度 東経25.3244083度 / 42.1998083; 25.3244083
Country ブルガリア

(Oblast)
スタラ・ザゴラ州
政府
 • 町長 Ivaylo Kracholov
標高
168 m
人口
(31 December 2013)[1]
 • 合計 15,109人
等時帯 UTC+2 (EET)
 • 夏時間 UTC+3 (EEST)
郵便番号
6200
市外局番 0416

チルパン(ブルガリア語: Чирпа̀н, Chirpan)は、ブルガリア中南部のスタラ・ザゴラ州にあるテキルスカ川沿いの町である。同名の基礎自治体オプシュティナ)の行政の中心地である。2013年12月時点で、人口は15,109人[1]であり、2009年12月の16,355人[2]から減少している。

スレドナ・ゴラ山脈南東のチルパン高地を流れるマリツァ川の北に位置する。ブドウ栽培が盛んでワイナリーが多い。

歴史[編集]

古代ローマ時代の居住地Sherampolが起源であり、15世紀初めに再興された。現在の名前は、ローマ時代の者に由来していると考えられる。アレクサンドリアのアタナシオスサルディカ会議から戻ると、344年頃に今日のチルパン付近にヨーロッパで初めてのキリスト教修道会を創設した。カラスラでは、考古学的な発掘作業が行われている。オスマン時代のブルガリアでは、チルパンは工芸と農業で知られていた。1928年4月18日には、ひどい地震の被害を受けた。

チルパンでは、オスマン帝国の軍人アブデュルケリム・ナディル・パシャ、生家が博物館となっている詩人のペヨ・ヤヴォロフ、生家が民族復興期のみごとな建築物である画家のゲオルギ・ダンチョフ等が生まれている。

気候[編集]

Chirpanの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 2
(35)
4
(39)
11
(51)
17
(63)
23
(73)
27
(80)
30
(86)
31
(87)
28
(82)
19
(67)
11
(51)
6
(42)
17
(63)
平均最低気温 °C°F −7
(20)
−6
(22)
−1
(31)
4
(40)
10
(50)
15
(59)
16
(60)
16
(60)
12
(54)
8
(46)
2
(36)
−3
(26)
6
(42)
降水量 mm (inch) 33
(1.3)
30
(1)
74
(2.9)
81
(3.2)
46
(1.8)
46
(1.8)
69
(2.7)
50
(2)
8
(0.3)
58
(2.3)
50
(2)
13
(0.5)
554
(21.8)
出典:Weatherbase [3]

経済[編集]

基礎自治体内には、2009年時点で23,470人[4]が住んでおり、その3分の2が町に住んでいる。土地の53%は耕作地であり、小麦ヒマワリ綿花ブドウ、果樹等を栽培している。テキルスカ川沿いの鳥類の生息地を保護するため、139haに及ぶNatura 2000特別保護区域が設定されている[5]

命名[編集]

南極地域のサウス・シェトランド諸島にあるリヴィングストン島チルパン峰(Chirpan Peak)は、この町の名前に因んで命名された。

出典[編集]

  1. ^ a b Population by towns and sex - Table data”. Bulgarian National Statistical Institute (2013年). 2015年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月27日閲覧。
  2. ^ Population by towns and sex - Table data”. Bulgarian National Statistical Institute (2009年). 2010年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月7日閲覧。
  3. ^ Weatherbase: Historical Weather for Chirpan, Bulgaria”. Weatherbase (2011年). 2011年11月24日閲覧。
  4. ^ Population by districts, municipalities, place of residence and sex - Table data”. Bulgarian National Statistical Institute (2009年). 2010年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月7日閲覧。
  5. ^ 2000 Bulgaria Database: Текирска река” (Bulgarian). 2006年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月16日閲覧。
  • Diamante, Vincenzo (1975) Bulgaria: storia, vita, folclore e tutte le informazioni utili al turista Valmartina, Firenze, OCLC 3841667 (in Italian);
  • Kondarev, Nikola (1987) Istoriia na Chirpan i Chirpansko Izd-vo na Otechestveniia front, Sofia, OCLC 19857260 (in Bulgarian);

外部リンク[編集]