ダヴィー・ゼルケ

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ダヴィー・ゼルケ
ヘルタ・ベルリンでのゼルケ(2019年)
名前
ラテン文字 Davie Selke
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1995-01-20) 1995年1月20日(29歳)
出身地 ショルンドルフ
身長 192cm
体重 70kg
選手情報
在籍チーム ドイツの旗 1.FCケルン
ポジション FW
利き足 右足
ユース
ドイツの旗 シュトゥットガルト・キッカーズ
ドイツの旗 シュトゥットガルト
0000-2009 ドイツの旗 ノルマニア・グミュントドイツ語版
2009-2012 ドイツの旗 ホッフェンハイム
2013 ドイツの旗 ヴェルダー・ブレーメン
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2013-2015 ドイツの旗 ヴェルダー・ブレーメン 33 (9)
2015-2017 ドイツの旗 ライプツィヒ 51 (14)
2017-2023 ドイツの旗 ヘルタ・ベルリン 114 (19)
2020-2021 ドイツの旗 ヴェルダー・ブレーメン (loan) 34 (3)
2023- ドイツの旗 ケルン 17 (5)
代表歴
2011  ドイツ U-16 1 (0)
2011  ドイツ U-17 5 (2)
2012-2013  ドイツ U-18 7 (4)
2013-2014  ドイツ U-19 15 (14)
2014-2015  ドイツ U-20 3 (1)
2015-2017  ドイツ U-21 15 (9)
2016  ドイツ U-23 5 (2)
獲得メダル
男子 サッカー
オリンピック
2016 リオデジャネイロ サッカー
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月3日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ダヴィー・ゼルケ(Davie Selke, 1995年1月20日 - )は、ドイツバーデン=ヴュルテンベルク州ショルンドルフ出身のサッカー選手ブンデスリーガ1.FCケルン所属。ポジションはFW

クラブ経歴[編集]

ブレーメン[編集]

地元のユースクラブを渡り歩いたのち、自身もファンであるVfBシュトゥットガルトのユースに入団したが13歳の頃に契約が打ち切られる[1]。その後FCノルマニア・グミュントドイツ語版を経て、2009年に14歳でホッフェンハイムに加入。2012-13シーズンにはヴェルダー・ブレーメンに移籍を果たした。

ヴェルダー・ブレーメンでのゼルケ

ホッフェンハイムとブレーメンのユースで52試合に出場して34ゴールを決めると[2]、2013年からトップチーム入りして11月3日のハノーファー96戦でデビューした。

2014年9月20日、アウスブルク戦でプロ初得点を記録した[3]

RBライプツィヒ[編集]

ライプツィヒでのゼルケ

2015年4月1日、前年の9月にブレーメンと契約を延長していたにもかかわらず、2015-16シーズンからRBライプツィヒでプレーすることが決定した[4]。5年契約で移籍金は800万ユーロ、ゼルケの報酬は1,000万ユーロとされ、これはブンデスリーガ2部史上最も高額な契約だった[5]。 しかし、約半年前に契約を延長しトップチーム定着から僅か1年での移籍、なによりも当時ライプツィヒは歴史的にまだ浅いにも関わらず親会社の恵まれた資金によって急激に力を伸ばしており、クラブチーム名も企業名の略称である「RB」を事実上盛り込んでいた(Rasen Ballsportの頭文字であるとして規則抵触は回避している)ため国内から批判的な声が上がっていたチームへの移籍は多くのサポーターから批判と嘲笑された[2][6]

2015年8月3日、グロイター・フュルト戦で移籍後初ゴールを決めた[7]。 このシーズンはリーグ戦で10得点を挙げてライプツィヒの1部昇格に貢献するも翌シーズンはトップチームでの出場機会が減り、先発出場も4試合と極端に少なくなった[8]

ヘルタ[編集]

2017年6月1日、ヘルタ・ベルリンへ完全移籍した[8]。 しかし、翌月にゼルケはトレーニングで中足骨の損傷を負い、その後の検査で骨髄浮腫と診断されたため数週間の離脱を余儀なくされた[9] 。 12月17日、ヘルタに移籍してから初めてライプツィヒと対戦したゼルケは、試合前に「古巣クラブ相手にゴールを決めたらお祝いする」と宣言し[10]、前半6分に先制点を挙げた。しかし、その直後にジョーダン・トルナリガが退場となったことで数的不利な状況になってしまったが、後半にも再びゴールを決めてヘルタを3-2の勝利に導いた[11]

2018年3月14日、3ヶ月間ゴールネットを揺らすことができずにいたゼルケは、ケルン戦で2得点を決めて2-1の勝利に貢献した。また、そのうちの2つ目のゴールはヘルタのホーム戦におけるブンデスリーガ通算1,000ゴール目だった[12]

ブレーメン復帰[編集]

2020年1月31日、ブレーメンへ1年半のレンタル契約で移籍し[13]、3年半ぶりに古巣へ復帰することとなった。この契約には、ローン終了時にブレーメンがブンデスリーガに残留していた場合に買取義務のオプションも付随していたが、最終的にブレーメンは2020-21シーズン2部リーグに降格したため完全移籍することはなく保有権を持つヘルタに戻った[14][15]

ヘルタ帰還[編集]

2022年5月11日、ヘルタに帰還したゼルケはブンデスリーガ200試合目の出場となったバイエルン戦でPKを決めてシーズン初ゴールを決めるも、チームは2-3で敗れた[16]

ケルン[編集]

2023年1月2日、1.FCケルンへの完全移籍が発表された[17][18]

代表経歴[編集]

ドイツ代表として各年代でプレーし、2014年、UEFA U-19欧州選手権に出場し、6得点を記録し優勝に貢献、自身も得点王と大会MVPを獲得した[19]

人物[編集]

  • お手本とする人物にマリオ・ゴメス[1]マリオ・マンジュキッチ[20]を挙げている。ゴメスに対しては「常に多くの期待を背負い、それでいて批判されることも多かったが彼は気にせず自分の仕事をして、いつも強い。」マンジュキッチに対しては「彼は何度も何度も自分を犠牲にして、ボールを失わないんだ。」と述べている。
  • U-19欧州選手権前までは3部リーグの控えで無名の選手だったが、大会後に得点王と最優秀選手というスター選手としてブレーメンに戻ってくると、地元ではゼルケの髪型が「ゼルケカット」と呼ばれて有名になった[20]

個人成績[編集]

2023年1月3日現在 [22]
クラブ シーズン リーグ リーグ戦 カップ戦 欧州カップ 通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ブレーメン 2013–14 ブンデスリーガ 3 0 0 0 - 3 0
2014-15 30 9 3 1 - 33 10
クラブ通算 33 9 3 1 - 36 10
ライプツィヒ 2015-16 2. ブンデスリーガ 30 10 2 0 - 32 10
2016-17 ブンデスリーガ 21 4 0 0 - 21 4
クラブ通算 51 14 2 0 - 53 14
ヘルタ・ベルリン 2017-18 ブンデスリーガ 27 10 1 0 3 4 31 14
2018-19 30 3 2 1 - 32 4
2019-20 19 1 2 0 - 21 1
2021-22 25 4 3 1 - 28 5
2022-23 13 1 1 1 - 14 2
クラブ通算 114 19 9 3 3 4 126 26
ブレーメン (loan) 2019-20 ブンデスリーガ 11 0 2 1 - 13 1
2020-21 23 3 3 0 - 26 3
クラブ通算 67 12 8 2 - 75 14
1.FCケルン 2022-23 ブンデスリーガ
クラブ通算
総通算 232 45 19 5 3 4 254 54

タイトル[編集]

代表[編集]

個人[編集]

代表歴[編集]

出場大会[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Herthas Davie Selke – „Mario Gomez war mein Idol“”. Berliner Morgenpost (2018年1月13日). 2023年1月3日閲覧。
  2. ^ a b Jiang, Allan (26 May 2015). “Can Davie Selke Shrug Off Judas Perceptions With RB Leipzig?”. Bleacher Report. 2016年5月5日閲覧。
  3. ^ Werner ist Werders Schreckgespenst” (ドイツ語). kicker.de. 2023年1月3日閲覧。
  4. ^ “期待の若手”がまさかの2部移籍…サポは激怒もブレーメンには美味しい話?”. サッカーキング. 2023年1月3日閲覧。
  5. ^ Whitney, Clark (2 April 2015). “Davie Selke Transfer Confirms Leipzig Have Become the Next Hoffenheim”. Bleacher Report. 2016年5月5日閲覧。
  6. ^ Davie Selke affected by Werder Bremen fan boos”. ESPN (2015年4月8日). 2023年1月2日閲覧。
  7. ^ Forsberg bestraft Fürther Chancenverwertung” (ドイツ語). kicker.de. 2015年8月3日閲覧。
  8. ^ a b Hertha sign Leipzig forward Davie Selke”. Bundesliga (2017年6月1日). 2017年6月1日閲覧。
  9. ^ Dach, Christoph (2017年7月27日). “Davie Selke fällt wochenlang aus”. Der Tagesspiegel. 2017年9月28日閲覧。(ドイツ語)
  10. ^ Hertha Berlin's Davie Selke vows to celebrate against former club RB Leipzig”. Bundesliga (2017年12月17日). 2017年12月18日閲覧。
  11. ^ Sayer, Brandon (2017年12月17日). “RB Leipzig 2-3 Hertha BSC: Selke comes back to haunt former side in five-goal thriller”. Vavel. 2017年12月18日閲覧。
  12. ^ Hertha Berlin's Davie Selke strikes twice to leave troubled Cologne needing great escape”. Bundesliga (2018年4月14日). 2018年4月15日閲覧。
  13. ^ ブレーメン、ヘルタ・ベルリンからFWゼルケを1年半のレンタルで獲得! 3年半ぶりの帰還”. 超ワールドサッカー (2020年2月1日). 2020年2月1日閲覧。
  14. ^ Davie Selke joins Werder Bremen on loan”. SV Werder Bremen (2020年1月31日). 2020年1月31日閲覧。
  15. ^ Knips, Björn; Cottäus, Daniel (2020年1月31日). “Werder Bremen: Züruck in die Zukunft - Davie Selke-Wechsel fix!” (ドイツ語). Kreiszeitung. https://www.kreiszeitung.de/werder-bremen/werder-bremen-davie-selke-transfer-wechsel-hertha-bsc-deadline-day-zurueck-zukunft-zr-13512016.html 2020年1月31日閲覧。 
  16. ^ "Reife Persönlichkeit": Selke-Wechsel von Hertha nach Köln offiziell”. kicker (2023年1月2日). 2023年1月3日閲覧。
  17. ^ ヘルタFWゼルケ、ケルンへ完全移籍”. 超ワールドサッカー (2023年1月3日). 2023年1月3日閲覧。
  18. ^ DAVIE SELKE DEPARTS HERTHA BSC”. Hertha BSC (2023年1月2日). 2023年1月2日閲覧。
  19. ^ Davie Selke to leave Werder Bremen for RB Leipzig”. ESPN (2015年4月1日). 2023年1月2日閲覧。
  20. ^ a b Werder Bremen's Davie Selke could become Germany's future No. 9”. ESPN (2014年12月14日). 2023年1月2日閲覧。
  21. ^ Corless, Liam (8 May 2016) (2016年5月8日). “Leipzig boss pulls hamstring after striker chases him with beer during Bundesliga promotion celebrations” (ドイツ語). Mirror. 2016年5月9日閲覧。
  22. ^ D. SELKE - Summary - CAREER”. Soccerway. 2023年1月3日閲覧。

外部リンク[編集]