ダイハツ・ベスタ

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ベスタVESTA)は、ダイハツ工業が生産・販売していた小型貨物車である。また、ダイハツ初の四輪自動車である[1]

概要[編集]

トヨタ・ミニエースの対抗馬として発売。三輪トラックとエンジンを共有し、クラス初のダブルタイヤを採用した。

初代(1958年-1970年)[編集]

  • 1958年 - 2トン積発売。搭載エンジンは水冷式V型2気筒1478ccガソリンエンジン
  • 1960年 - 搭載エンジンをFA型4気筒1490ccガソリンエンジンに変更し、V200という新ネーミングが与えられた。
  • 1962年 - FB型4気筒1861ccガソリンエンジンにスケールアップし、2270ccDE型ディーゼルエンジン搭載のD200が加わる。
  • 1964年 - 初のモデルチェンジを受けキャビンを一新、機種バリエーションが拡大した。FA型(1500cc)の他にFB型(1861cc)やDE型(2270cc)ディーゼルエンジンと3種類のエンジンをラインナップ。V200には全幅1985mmのワイドキャビンが新たに設定されたほか、1490ccエンジン搭載車が復活、1.25トン積がV100として発売された。その後、2433ccエンジンを搭載する3トン積のV300が加わる。
  • 1968年 - 1トン積発売。この1トン積がV100のネーミングを引継ぎ、新たに1.5トン積としてV150が加わる。同時にフロントグリルのデザインも変更された。
  • 1969年 - ヘッドランプを4灯式に変更。
  • 1970年 - デルタの登場に伴い生産終了。

マイクロバス(1959年-1962年、1967年-1972年)[編集]

ベスタをベースにしたセミキャブオーバーマイクロバスルートバンタイプの14人乗りクラスであった。型式もガソリンエンジン搭載のV200と同じSV20である。

また、後に大きめのボディを採用したライトバスとなるが、14人乗りクラスは1967年頃から再びカタログに載るようになり、しばらくの間生産された。

DV200N型14人乗りライトバス[編集]

ベスタをベースにしたセミキャブオーバーのマイクロバス。当初はベスタ・マイクロバスと名乗っていたが、1960年のカタログでは14人乗りライトバスとなっている。

スペック
車長 車幅 乗車定員 総排気量
4,690mm 1,685mm 14人 1,490cc

SV151N型V100マイクロバス[編集]

V100をベースにしたマイクロバス。5ナンバーの小型車クラスで14人乗り。

ベース車のマイナーチェンジに合わせ、1969年にヘッドランプを4灯式に変更。1970年にベース車の後継車種であるデルタの登場に伴い、1.5tのガソリンエンジン車をベースにしたSV16N型にモデルチェンジされた。

スペック
車長 車幅 乗車定員 総排気量
4,640mm 1,690mm 14人 1,490cc

脚注[編集]

関連項目[編集]