ソウルシャリスト・エスケイプ

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ソウルシャリスト・エスケイプSOUL-CIALIST ESCAPE)は、1997年に結成された、ソウル・フラワー・ユニオン中川敬のソロ・プロジェクト。

略歴[編集]

1997年、ソウル・フラワー・ユニオンは伊丹英子の耳の持病(音響性外傷)の悪化に伴い活動を一年間停止するが、その期間、中川敬はソロ・プロジェクトとしてソウルシャリスト・エスケイプを始動させた。

中心メンバーは、シカラムータの大熊ワタル、サム・ベネット。よって、この2人の人脈が活かされ、船戸博史、桜井芳樹、清水一登千野秀一関島岳郎、向島ゆり子、片山広明らがレコーディングに参加している。基本は、中川の歌の世界であるが、サム・ベネットのボーカル曲や、ビクトル・ハラのカバー、アルバート・アイラーの代表曲をメドレーにした「アイラー・チンドン」など、参加メンバーの個性が表された作風となっており、翌年に行なわれた全国ツアーでも参加メンバーを活かした雑多な楽曲が演奏された。

また、中川と大熊は、このレコーディングでドーナル・ラニーのバンドとも共演しており、唯一のアルバム『ロスト・ホームランド』に収録されている「満月の夕」は、イギリスのバースにあるピーター・ガブリエル所有の「リアル・ワールド・スタジオ」で録音された。この時の、ドーナル・ラニー・クールフィンとのレコーディング・セッションは、「ソウル・フラワー・ウィズ・ドーナル・ラニー・バンド」名義で『マージナル・ムーン』というミニ・アルバムとして、全曲が発表されている。

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

シングル[編集]

書籍(オフィシャル)[編集]

  • 国境を動揺させるロックンロール(ブルース・インターアクションズ/1998年)
  • ラフミュージック宣言/大熊ワタル(インパクト出版会/2001年)
  • 中川敬 語録 1986-2002(歌垣社/2003年)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]