セブンカラーズ (競走馬)

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セブンカラーズ
欧字表記 Seven Colars
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2020年2月12日(4歳)
コパノリッキー
ウイニフレッド
母の父 スペシャルウィーク
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町
馬主 グリーンファーム
調教師 川西毅(愛知)
競走成績
タイトル 名古屋競馬最優秀2歳馬
生涯成績 11戦9勝
獲得賞金 3958万円
(2024年4月9日現在)
勝ち鞍 SPI:ゴールドウィング賞(2022年)
SPI:スプリングカップ(2023年)
SPI:東海クイーンカップ(2023年)
SPI:東海ダービー(2023年)
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セブンカラーズ(英:Seven Colors)は、日本競走馬。主な勝ち鞍は2022年のゴールドウィング賞、2023年のスプリングカップ東海クイーンカップ東海ダービー

戦歴[編集]

デビュー前[編集]

2021年のセレクションセールにて、株式会社恵比寿興業那須野牧場に800万円で落札され、グリーンファーム愛馬会にて1口20万円、維持会費1口辺り月6000円で地方馬ファンドにかけられる(総額1000万円、口数50口)[1]

2歳(2022年)[編集]

7月22日、名古屋競馬ダート900mの新馬戦山田祥雄の騎乗で出走、2着のフラワーニシキに1.5秒差をつけデビュー勝ちを収める。翌8月18日には準重賞若駒盃大畑雅章に乗り替わって出走し、単勝1.2倍の1番人気に応え2着馬に2秒1差をつける大差勝ち[2]。休養を挟んで迎えた10月26日の弥富記念から再び鞍上が山田に戻り、このレースも4馬身差を付けて快勝した。

11月22日、ゴールドウィング賞(SPI)で初重賞挑戦。ここも単勝オッズ1.5倍の1番人気に支持され、レースでは2着のスタンレーに3馬身のリードをキープしながら逃げ続けてそのままゴールインし、重賞初制覇を果たした[3]

4戦4勝の戦績を評価され、ライデンリーダー記念を優勝したエムエスドンと共に名古屋最優秀2歳馬に選出された。

3歳(2023年)[編集]

2月14日の準重賞・梅桜賞で戦線に復帰。他に有力馬がおらず単勝オッズ1.1倍の圧倒的支持を集め、大差勝ちで始動戦を勝つ[4]。続いて2月28日のスプリングカップ(SPI)では初めて東海地区以外の遠征馬と対戦するが、道営所属時に兵庫ジュニアグランプリ3着のある高知のデステージョを6馬身退け重賞2勝目を挙げた[5]

その後、春は東海ダービーを目標レースとして調整されることになり、4月20日に東海クイーンカップ(SPI)に出走。やはり牝馬限定戦では力の差は歴然としており、単勝オッズ1.1倍の人気通りに大差勝ちで3つ目の重賞タイトルを手にした[6]

続いて出走した東海ダービーには駿蹄賞馬リストンらが参戦したが、変わらず単勝オッズ1.2倍の圧倒的な支持を得た。これまで1700mまでのレースしか経験のない本馬にとって400mの距離延長の影響があったか上がり3Fは6戦振りに40秒台を要したが、2着のツミキヒトツに3馬身差をつけて優勝。無敗の東海ダービー馬となった。

その後、愛知ステーブルに移動し機乗運動を再開したところ右前の歩様に違和感があり、レントゲン検査をしたところ右種子骨に炎症があることが発覚した。7月17日に手術を行い、無事に成功した。

4歳(2024年)[編集]

半年以上の休養明けのレースは、2024年より新設されたブルーリボンマイルのトライアルであるブリマヴェーラカップを選択。逃げる2番人気のコンビーノをマークし、3コーナーで交わしてそのまま1馬身半差つけて優勝した。次走としてこの年から古馬牝馬の競走となった若草賞土古記念に出走したが、大井のグレースルビーを始めとする遠征馬の後塵を拝し4着となり、デビューからの連勝が9でストップした。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[7]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2022.07.22 名古屋 2歳新馬 0900m(重) 8 6 6 001.40(1人) 01着 R0:54.5(35.9) -1.5 0山田祥雄 54 (フラワーニシキ) 500
0000.08.18 名古屋 若駒盃 P ダ1500m(重) 9 2 2 001.60(1人) 01着 R1:36.6(40.8) -2.1 0大畑雅章 54 (トリマゴクイーン) 502
0000.10.26 名古屋 弥富記念 P ダ1500m(良) 12 4 4 001.20(1人) 01着 R1:35.6(38.8) -0.8 0山田祥雄 54 (エムエスドン) 502
0000.11.22 名古屋 ゴールドウィング賞 SPI ダ1700m(重) 11 6 8 001.50(1人) 01着 R1:50.1(39.4) -0.6 0山田祥雄 54 (スタンレー) 503
2023.02.14 名古屋 梅桜賞 P ダ1700m(重) 12 7 10 001.10(1人) 01着 R1:50.9(39.2) -2.5 0山田祥雄 54 (ポリリン) 510
0000.02.28 名古屋 スプリングC SPI ダ1700m(良) 12 6 8 001.50(1人) 01着 R1:50.3(39.9) -1.2 0山田祥雄 54 (デステージョ) 504
0000.04.20 名古屋 東海クイーンC SPI ダ1700m(稍) 12 6 8 001.10(1人) 01着 R1:50.4(39.2) -2.8 0山田祥雄 55 (ナイトホークス) 505
0000.05.31 名古屋 東海ダービー SPI ダ2100m(稍) 12 2 2 001.20(1人) 01着 R2:18.2(41.8) -0.6 0山田祥雄 54 (ツミキヒトツ) 505
2024.02.09 笠松 プリマヴェーラC A ダ1400m(良) 10 6 7 001.40(1人) 01着 R1:26.0(36.8) -0.3 0山田祥雄 56 (コンビーノ) 515
0000.03.14 名古屋 若草賞土古記念 SPI ダ1500m(重) 10 2 2 001.30(1人) 04着 R1:35.1(39.6) -0.7 0山田祥雄 55 グレースルビー 509
0000.04.09 名古屋 卯月昇竜戦 A ダ1700m(不) 8 1 1 001.60(1人) 02着 R1:49.7(39.1) -0.5 0山田祥雄 54 インペリシャブル 511
  • 競走成績は2024年4月9日現在
  • 東海地区のP格付けは準重賞

血統表[編集]

セブンカラーズ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系 (ヘイロー系)

コパノリッキー
20010 栗毛
北海道門別町
父の父
ゴールドアリュール
1999 栗毛
北海道追分町
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ニキーヤ Nureyev
Reluctant Guest
父の母
コパノニキータ
2001 栗毛
北海道門別町
*ティンバーカントリー Woodman
Fall Aspen
ニホンピロローズ *トニービン
ウェディングブーケ

ウイニフレッド
2009 鹿毛
北海道門別町
スペシャルウィーク
1995 黒鹿毛
北海道門別町
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
キャンペンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
母の母
*ストーミンウイニー
1995 芦毛
アメリカ合衆国
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Winning Colors Caro
All Rainbows
母系(F-No.) (FN:23-b)
5代内の近親交配 サンデーサイレンス:3×3
Northern Dancer:5×5
出典
  1. ^ セブンカラーズ5代血統表


母系には曾祖母にケンタッキーダービーなどG1を3勝し、アメリカ競馬殿堂入り、エクリプス賞最優秀3歳牝馬にも選出されたウイニングカラーズ(Winning Colors)がおり、この牝系にはウイニングカラーズから見て母の半姉にはアメリカトリプルティアラを達成したChris Event、半姉のAll Danceからタップダンスシチー(ジャパンカップ、宝塚記念)、祖母のMiss Carmieの孫にテストステークス(G1)を勝ったMissed the Stormがいる。

その他の近親はミスカーミーを参照。

脚注[編集]

  1. ^ グリーンファーム地方ファンド http://greenfarm.co.jp/pdf/2052.pdf
  2. ^ 競馬東海賞 若駒盃結果 名古屋競馬
  3. ^ 中日スポーツ杯 第61回 ゴールドウィング賞(SPⅠ)結果 名古屋競馬
  4. ^ 新冠町長杯 梅桜賞(P)結果 名古屋競馬
  5. ^ スポーツニッポン賞 第48回 スプリングカップ(SPⅠ)結果 名古屋競馬
  6. ^ 豊明市長賞 第29回 東海クイーンカップ(SPⅠ)結果 名古屋競馬
  7. ^ "セブンカラーズの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年3月23日閲覧

外部リンク[編集]