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ストロベリーソングオーケストラ野球部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストロベリーソングオーケストラ野球部
出身地 日本の旗 日本大阪府
ジャンル パンク・ロック
活動期間 2002年-
公式サイト kagamimachi.com
メンバー

キャプテン(宮悪戦車)


部員
キヨマー(時計詩母)
アパッチ(寿葬屋)


豪速球(天羽千夜子)


エマーソン・ほのぼのレイク&天然パーマ(門脇モンブラン)


マネージャー
パゾリーニ(よしえ)
ヒッチコック(弥生百合子)
キューブリック(伐子)
市川崑(弾身無子)


ウグイス嬢(乃沓エリカ)
旧メンバー

チアガール(F)
コーチ(アラーキー幽系)
サーシャ
他客演多数


ストロベリーソングオーケストラ野球部』は、日本のインディー・バンドストロベリーソングオーケストラ」から派生した音楽コントグループ。通称「苺楽團野球部」。メンバーやファンからは「野球部」と呼ばれている。

以下本項では正式名称が必要な場合を除き、ストロベリーソングオーケストラ野球部を「野球部」、ストロベリーソングオーケストラを「ストロベリー」と表記する。

概要[編集]

2001年、「ライブハウス野球がやりたい」と考えたストロベリーソングオーケストラ座長・宮悪戦車が、当時のキーボーディストと共に上演した即興演劇が元となっている。その後2002年末にストロベリーソングオーケストラ野球部を正式に結成打ち込みによる楽曲と、野球をモチーフにしたコントを演じる"見世物ベースボールコアチーム"となる。設定上野球チームのため、ライブ告知では、ライブハウスがスタジアム(または球場。ライブハウス名の後ろに付けられる)、出順が打順、客演がDH、共演バンドが対戦チームと記される。

  • 結成〜2007年
楽曲はアタリ・ティーンエイジ・ライオット、ラード、ミニストリー、COW COWなどのデジタルハードコアを意識して作られていた。コントは即興で演じられ、ステージ上でキャッチボールをする、盗塁する、ライナー性のノックを客席に打ち込む、火薬を使った特殊効果でライブハウスを出入り禁止になるなど、過激なステージを展開していた。
  • 2009年以降 
パラパラを取り入れた事により、ユーロビート化する。またトラックにはストロベリーより森田鐵道ギターで参加している。基本は打ち込みサウンドだが、一部ア・カペラリコーダー合奏をバックに歌う曲もある。コントは台本を元にしたストーリー性のある作品を上演しており、初期の様な過激な演出は影を潜めているが、内容の荒唐無稽さは、ある意味過激になっている。現時点での最新作では映像も取り入れている。
  • ストロベリーで使用している芸名である「鏡町ネーム」ではなく、野球部用の芸名になる。
  • 初期から現在を通じて、ステージ終盤でジェット風船を飛ばす事が恒例となっている[1]
  • バンド関連の友人結婚パーティに、よく出演を依頼される。

メンバーとキャラクター設定[編集]

現メンバーのみ記述。

  • キャプテン(宮悪戦車)
部費を使って毎晩マネージャーを囲って飲み歩き、アル中でフラフラになりながらも、野球の腕は天才的。全てを治める神懸かり的な存在。宮悪戦車としては全曲の作詞・作曲と、コントの作・演出を担当。
  • キヨマー(時計詩母)
古くからの野球部員。度重なる敗戦にもめげず、日夜魔球開発と特訓に明け暮れる投手テンパる暴走し、言葉遣いがカミカミになる。名前の由来は清原和博西武ライオンズ時代のニックネームから。
  • アパッチ(寿葬屋)
誰よりも真面目に練習に取り組むが、周囲のハジけ具合に付いていけず、常に振り回されっ放し。ライブではMCを担当。パラパラの振付師でもある。名前の由来は宮悪のイメージにある「野球漫画に出て来そうなあだ名」から。
  • 豪速球(天羽千夜子)
"超"が付く程のワガママな女性だが、誰よりも野球の才能に恵まれている天才児。居酒屋ポンセでバイトをしながら、2人の子供を育てている寡婦である。
  • エマーソン・ほのぼのレイク&天然パーマ(門脇モンブラン)
作品内におけるユーティリティープレイヤーであり、これまでのど自慢司会や謎の老人神父を演じる。口の悪いツッコミが持ち味。名前の由来はイギリスプログレッシブ・ロックバンド「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」から。
  • パゾリーニ(よしえ)
パラパラ世代が集う野球部の中で、ただ一人のジュリアナ世代。
  • ヒッチコック(弥生百合子)[2]
チームの会計係。運動が苦手なのか、三三七拍子ができない。
  • キューブリック(伐子)
見た目一番やる気が無さそうだが、実は密かに練習を積んできているツンデレ
  • 市川崑(弾身無子)
最年少マネージャー。誰よりも大人しそうに見えて、実は密かな爆弾を秘めている。

※マネージャーの名前は、全て著名な映画監督から付けられている。

  • ウグイス嬢(乃沓エリカ)
効果音(サンプラー)担当。野球部の舞台を陰で操る謎の白塗りウグイス嬢スーツ眼鏡、無表情さにセクシーさが漂うが、アナウンス時に中指を立てるというパンクな一面を持つ。

ストーリー[編集]

現野球部のあらすじのみ記述。

毎回1回戦で敗退という弱小チーム「ストロベリーソングオーケストラ野球部」。彼らは夢の甲子園出場というよりも、先ずは1回戦突破を目指して、日々練習に明け暮れていた。だがキャプテンが部費の全部を居酒屋での呑み代に使ってしまい、グローブさえもロクに買えず、鍋つかみで練習をする毎日。グローブを買ってもらいたいキヨマーとアパッチは、キヨマーの投げた球をキャプテンが打てなければ、真面目に野球をしてもらうという勝負を挑むが惨敗。居酒屋ポンセでヤケ酒を呑んでいた所に現れたのは、その店で働く強力なスナップを持つ女性、豪速球。2人は彼女を無理矢理野球部に引き入れ、再び部費をかけた勝負を挑む。(第1話、第2話より)

  • 以下第2話では賞金でグローブを買うために「女ののど自慢」に出演し、第3話ではインターネットで見つけた「グローブを安く買えるツアー」に野球部の夏合宿を兼ねて向かうなど、キヨマー、アパッチ、豪速球によるグローブ購入のための奮闘がストーリーの軸となっている。ちなみに第2話で判明した野球部のバットはリコーダーだった。
  • なお2009年6月の結婚パーティで上演された「特別編」(同年8月に再演)は、映画『卒業』をモチーフにした作品が上演され、グローブに関する話は登場しない。

活動履歴[編集]

ここでは野球部の履歴のみ記述。ストロベリーの結成からの活動履歴はストロベリーソングオーケストラを参照。

2001年
  • ストロベリーソングオーケストラ座長・宮悪戦車が「イッセー尾形ポンセ(元・横浜大洋ホエールズ)を融合させた一人芝居は出来ないだろうか」と思い立ち、当時の本体のキーボード奏者モノポリー聖子と共に、ストロベリーソングオーケストラの公演として「野球譚」という演劇作品を上演。ライブハウスで盗塁をして膝を擦りむく。これが後のストロベリーソングオーケストラ野球部の先駆けとなる。
2002年
  • 12月 大阪梅田CLUB DAWN (現在のNOON)のクリスマスイベントにてストロベリーソングオーケストラ野球部デビュー。メンバーは宮悪戦車(キャプテン)、F(チアガール)、アラーキー幽系(コーチ)。ステージからライナー性のノックを打ちおろし、観客をキレ気味にさせる。
2003年
  • 8月 アラーキー幽系、野球部を退団。(ストロベリーには在籍)
  • 12月 神戸チキンジョージにて、後にストロベリーソングオーケストラに加入する時計詩母の双子の姉で、ライブハウスのイベントなどでMCをしていたサーシャが入団。
2004年
  • 宮悪、F、サーシャをコアメンバーに客演なども参加し、この頃より野球部としての活動が活発になる。夏には三重県伊勢のバンド「肉」の企画で鳥肌実と共演。
  • 初の自主企画「スカイラブ投法 vol.1」を大阪難波ベアーズで開催。共演はミドリ、アウトドアホームレス、ぬたくらげ。このイベントには外国人チアガールなどが参加していた。
2005年
  • 爆竹などの火薬を使った特殊効果をライブに取り入れはじめ、色んなライブハウスで出入り禁止になる。
  • 7月 ストロベリーのメンバーチェンジに伴い、コアメンバーは宮悪と時計詩母に。夏には前年に引き続き、伊勢の「肉」の企画で江頭2:50と共演。
  • 12月 茨木ジャックライオンにて、後にストロベリーの團員、そして野球部部員となる門脇モンブラン、寿葬屋のバンドと共演。
2006年
  • 数本のライブに出演するが、ストロベリーの活動が多忙になった事により、野球部としての活動は沈静化。この頃には一度きりの出演なども含め、登録メンバーが30人程になる。
2007年
  • ライブやイベントへの出演はなし。但し5月と9月に友人の結婚パーティーに出演。
2008年
  • 10月 ダイレクトメール「毒電波通信」で、現役者陣による2009年からの野球部復活が告知される。同時にウグイス嬢、ランナーコーチ、助っ人外国人選手を募集。ウグイス嬢に、かねてからのストロベリーソングオーケストラのファンであり、2007年から演劇作品の客演として出演していたエイチエムピー・シアターカンパニーの女優、乃沓エリカが参加[3]
2009年
  • 1月 新生ストロベリーソングオーケストラ野球部、梅田HOLIDAY OSAKAより活動開始。
  • 4月 高円寺Mission'sで行なわれたストロベリーソングオーケストラ主催企画「毒電波集会其ノ伍〜帝都鬼籍篇」にて、2002年の活動開始から含めて初の東京遠征を敢行する。
  • 6月 本体の演劇作品に多数客演している木下聖浩(ボーダレスアクターズ)の結婚パーティーにて特別編を上演。その後8月に開催されたDjamra主催イベント「十三六重奏」で再演。

エピソード[編集]

  • ライブに登場する事は無いが、キャプテン宮悪戦車の夫人が野球部のオーナーという設定である。

脚注[編集]

  1. ^ 2009年新型インフルエンザの世界的流行時は、日本プロ野球に倣い、ジェット風船を自粛した。(そのかわりに駄菓子のチョコバットが配られ全員で食べるというコール&レスポンスならぬコール&イートをした。)
  2. ^ 弥生百合子は2009年9月をもってストロベリーソングオーケストラを休團したが、野球部には引き続き参加。
  3. ^ よって野球部の正式メンバーではあるが、ストロベリーソングオーケストラの團員ではない。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]