スチュアート島

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スチュアート島(スチュアートとう、Stewart Island)とは、ニュージーランド南部の島である。南島との間はフォーボー海峡で23km隔てられている。

スチュアート島の位置
スチュアート島の衛星写真

かつて先住民のマオリ族が島に居たと言う痕跡がある。島は現地のマオリ語で「空が赤く燃える場所」を意味するラキウラ(Rakiura)と呼ばれていた(現在でも島のことはラキウラとも呼ばれている)。

1770年ジェームズ・クックにより発見され、海図に組み込まれるが、それは不定確なもので、南島の一部の半島であるかのように描かれていた。1809年ウィリアム・スチュアート大尉により、正確に島が図表にされた。スチュアート島の名は彼の名に因んで命名されている。

スチュアート島は行政区分としては南島のサウスランド地区の一部である。スチュアート島の面積は1,746km2沖縄本島(1206.49km2)の1.5倍弱、人口は402人(2006年)、中心地はハーフムーン・ベイにある集落オーバン(ハーフムーン・ベイとも呼ばれる)である。

スチュアート島へは、ニュージーランド南島南端のインバーカーギルからスチュアート・アイランド・フライツプロペラ機が、同じくブラフからフェリーが運航されている。

ラキウラ国立公園[編集]

スチュアート島は山がちな火山島で自然が豊かで、2002年3月に島の85%近くがラキウラ国立公園として国立公園になった。これは世界最南端の国立公園である。公園以外も島の殆どが原生林で、野鳥の宝庫となっている。野生のキーウィを観察できるのもここだけである。

また、避暑地として観光客も訪れる。

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