シンギダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シンギダ
Singida
位置
シンギダの位置(タンザニア内)
シンギダ
シンギダ
シンギダ (タンザニア)
シンギダの位置(アフリカ内)
シンギダ
シンギダ
シンギダ (アフリカ)
座標 : 南緯4度49分 東経34度45分 / 南緯4.817度 東経34.750度 / -4.817; 34.750
行政
タンザニアの旗 タンザニア
  シンギダ州
 市 シンギダ
人口
人口 (2012年現在)
  市域 150,379人
  備考 シンギダ都市県の人口
その他
等時帯 東アフリカ時間 (UTC+3)

シンギダは、タンザニア中部のシンギダ州の州都である。

地理・交通[編集]

シンギダの郊外のシンギダ湖。野鳥が多数見られる場所である[1]

鉄道[編集]

タンザニアには、インド洋岸のダルエスサラームから、モロゴロ州の州都のモロゴロ、首都のドドマなどを通って[注釈 1]、タンガニーカ湖岸のキゴマまでを結ぶ、中央線英語版と呼ばれる路線も存在する。この中央線はシンギダ州も通っているものの、州都のシンギダには通っていない。しかしながら、シンギダ州のマニョニで中央線から分岐している支線が、シンギダに到達している[2]

道路[編集]

案内標識の解説[編集]

シンギダの中心街から約2 kmの場所の道路脇に掲示されている案内標識[注釈 2]

この案内標識は、シンギダの中心街から約2 kmの場所に設置されている。

案内標識には上から順番に、この場所からダルエスサラーム(DAR-ES-SALAAM)まで722 km、モロゴロ(MOROGORO)まで506 km、ドドマ(DODOMA)まで252 km、マニョニ(MANYONI)まで127 kmと書かれており、ここまでに案内標識で挙げられた都市は、いずれもシンギダの南を東西方向に走る鉄道路線の中央線上の都市である。

その下は、シンギダから北西方向の都市である。この案内標識から、シニャンガ(SHINYANGA)まで300 km[注釈 3]ムワンザ(MWANZA)まで467 km[注釈 4]ブコバ(BUKOBA)まで887 kmと書かれている[注釈 5]。ただし、シンギダからブコバへ向かう場合は、ンゼガまでは、シニャンガやムワンザへ道路で向かう場合と同じ幹線道路を使用し、その後はシニャンガやムワンザへは向かわずに、カハマなどを経由した幹線道路を利用した方が道程は短い。

さらに下は、シンギダから北東方向の都市である。この案内標識から、アルーシャ(ARUSHA)まで334 km[注釈 6]モシ(MOSHI)まで406 kmと書かれている[注釈 7]

なお、タンザニアはスワヒリ語が広く用いられてきたものの[3]、公用語は英語であり[4]、この道路標識も英語表記だと見て取れる。

広域幹線道路[編集]

タンザニア東部のモロゴロ州の州都であるモロゴロを起点として、タンザニアの北西に位置するルワンダとの国境を結ぶ幹線道路で、舗装もされているT3号線が、シンギダを通っている[5][注釈 8]

また、シンギダ州の北東のマニャラ州ババティへは、舗装された道路のT14号線が、シンギダから出ている[5]。なお、アルーシャやモシへは、このババティから、さらに幹線道路を北東へと進んだ先に位置する。

航空[編集]

シンギダの町の北西には、簡易的な滑走路を備えた「Singida AirStrip」が設置されている[6][注釈 9]

人口[編集]

郊外も含めたシンギダの都市圏人口は、2012年に実施されたタンザニア政府による調査によれば、150,379人であった[7]。なお、2012年時点において、郊外を含めない人口は、85,242人だった[8]

教育[編集]

シンギダ州付近に居住してきた部族の武器や宝飾品などの工芸品を展示した郷土資料館が大学に併設されている[1]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ タンザニアは20世紀終盤に、ダルエスサラームからドドマへと遷都した。
  2. ^ SI単位での正しい表記は小文字で「km」だが、看板では「KM」と表記されている
  3. ^ 鉄道路線の中央線はタボーラ州の州都であるタボラで分岐し、そこからビクトリア湖の南岸のムワンザへ向かう鉄道の幹線が存在する。シニャンガはシニャンガ州の州都であり、このタボラで分岐した路線が通っている。
  4. ^ ムワンザはムワンザ州の州都であり、ビクトリア湖の南岸に位置する港町である。
  5. ^ ブコバはカゲラ州の州都であり、ビクトリア湖の西岸に位置する。ムワンザからは船便も運行されている。
  6. ^ アルーシャはアルーシャ州の州都であり、このアルーシャまで全く別の鉄道路線が敷設されている。ただし、シンギダからは鉄道を使わずに、北東方向へ向かう道路を使用した方が圧倒的に道程が短い。
  7. ^ モシはケニアとの国境付近の町であり、ここからアルーシャへ向かう鉄道路線が延伸された。
  8. ^ T3号線はシンギダ付近で向きを変える。このT3号線を北西へ向かうと、ンゼガに行ける。このT3号線を南へ向うと、マニョニやドドマやモロゴロへ行ける。
  9. ^ TAAについては、en:Tanzania Airports Authorityも参考になるかもしれない。

出典[編集]

  1. ^ a b Tanzania travel guide (6 ed.). Lonely Planet. (June 2015). p. 218. ISBN 978-1742207797 
  2. ^ Railways Network”. Tanzania Railways Limited. 2016年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月7日閲覧。
  3. ^ 宮崎 裕(編集)『JTBのポケットガイド130 アフリカ(改訂10版)』 p.211 日本交通公社出版事業局 1991年11月10日発行 ISBN 4-533-01240-X
  4. ^ 二宮書店編集部 『Data Book of The WORLD (2012年版)』 p.290 二宮書店 2012年1月10日発行 ISBN 978-4-8176-0358-6
  5. ^ a b Trunk and Regional Roads in Tanzania”. Tanroads. 2015年12月1日閲覧。
  6. ^ Tanzania Airports Authority (TAA)
  7. ^ Census 2012”. National Bureau of Statistics. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月9日閲覧。
  8. ^ "Population of cities & urban localities in Tanzania" (Citypopulation.de)

外部リンク[編集]

座標: 南緯04度49分 東経34度45分 / 南緯4.817度 東経34.750度 / -4.817; 34.750