システムサコム

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株式会社システムサコム
SYSTEM SACOM CORPORATION
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
103-0002
東京都中央区日本橋馬喰町1丁目6番6号
設立 1981年12月2日
業種 電気機器
法人番号 9010001067178
事業内容 コンピュータ周辺装置等のハードウェア、マルチメディア関連等の製品の設計製造、販売
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システムサコム工業株式会社
SYSTEM SACOM Industry Corp.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
130-0026
東京都墨田区1-22-5
州ビル4階
設立 1981年
業種 電気機器
法人番号 9010601027374
事業内容 コンピュータ周辺装置等のハードウェア、知識情報処理関連、マルチメディア関連等の製品の販売
代表者 代表取締役 伊佐恵美子
資本金 1,000万円
外部リンク www.sacom.co.jp ウィキデータを編集
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システムサコム

  1. 株式会社システムサコム - 東京都中央区に本社を置き、ハードウェア事業(コンピュータ周辺装置、ファクトリーオートメーション関連装置)、マルチメディア関連事業を行っていた日本の企業。
  2. システムサコム工業株式会社 - 東京都墨田区に本社を置くコンピュータ部品の開発企業。コンピュータ周辺装置等のハードウェア、知識情報処理関連、マルチメディア関連等の製品の販売を行なう。2010年4月1日に株式会社システムサコム販売から商号変更[1]

概要[編集]

1981年12月2日に有限会社システムサコムとして設立。1986年10月に株式会社システムサコムに商号変更した[2]

1983年から1998年まではパソコン(主にホビーパソコン)および家庭用ゲーム機向けにゲーム開発も行っていたが、1999年にゲーム事業から撤退し、2000年以降からはハードウェア販売に特化している。

パソコンゲームに関しては、ハードウェア事業も行っていた強みを生かし、当時ビジネス用途中心に使われていたPC-9801に音楽機能やジョイスティック端子を追加する「アミューズメントボードAMD-98」(1985年2月発売)をリリースし、これに自社ソフトを対応させていた。以後は他社からも対応ソフトが発売されるようになり、PC-9801のホビー用途の拡大に貢献した。

後に「ノベルウェア」というシリーズを生み出したが、これは後のサウンドノベルビジュアルノベルというジャンルに影響を与えており、当時FM音源が主流だった時代に、いち早くMIDI音源対応のゲームを発売しているなど、小説とサウンドの融合に力を入れていた。斎藤学が音楽を手がけた『38万キロの虚空』は、日本の市販ゲームソフトで、初めてMIDI音源を利用した音楽再生をしたゲームである。

主な発売ゲームソフト[編集]

パソコン用ゲームソフト[編集]

“パソコンで読む小説” ノベルウェアシリーズ第1弾。1988年6月発売。原作は夏樹静子
ノベルウェアシリーズ第2弾。1988年7月発売。ゲームソフト開発会社の内幕を描く。
ノベルウェアシリーズ第3弾(第2弾の予定だったが、開発が遅れ第3弾となった)。1988年11月発売。原作者は、海外SF小説ゲームブックなどの翻訳で知られる鎌田三平
ノベルウェアシリーズ第4弾。1989年6月発売。タイトルは『The Return of ISHTAR』のパロディ。「石田」という女性キャラがキーパーソンとなっている。
ノベルウェアシリーズ第5弾。1989年10月発売。
ノベルウェアシリーズ第6弾。1990年7月発売。
ノベルウェアシリーズ第7弾。1990年10月発売。
先行して発売されたX68000版の前編・完結編を1本にまとめて収録。BGMはCM-64版をCD-DAで収録したものを使用。1991年2月発売。
3Dシューティングゲーム。1989年12月発売。開発:フィルインカフェ
アーケード用ゲームからの移植版。1990年10月発売。
アーケード用ゲームからの移植版。1990年12月発売。

家庭用ゲーム機ソフト[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ システムサコム工業株式会社 公式サイト会社情報”. システムサコム工業株式会社 公式サイト. システムサコム工業株式会社. 2012年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月17日閲覧。
  2. ^ 会社沿革”. 株式会社システムサコム 公式サイト. 株式会社システムサコム. 2007年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月17日閲覧。

関連項目[編集]

  • 斎藤学 - 『38万キロの虚空』『ユーフォリー』などの作曲を担当。
  • マーク・フリント - 『ゾーン』『ブラウンズラン』などを手がけた天才プログラマ。システムサコムの創成期を支えたひとり。

外部リンク[編集]