ザ・モンキーズ 恋の合言葉HEAD!
『ザ・モンキーズ 恋の合言葉HEAD!』(原題:The Head)は1968年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ音楽映画である。モンキーズの唯一の主演映画である。
概要[編集]
人気を誇ったTV「ザ・モンキーズ・ショー」も終わり、売り上げもバンド活動も低迷しだした頃企画された。脚本にはジャック・ニコルソンが起用された。彼はハナからTVのパターンを無視し当時の反戦活動やヒッピー、サイケデリック、ベトナム戦争などをストーリーに盛り込み話もモンキーズにベトナム戦争の召集令状が舞い込みそれを嫌がる4人が様々な場所を逃げ回るというものにした。そのせいでビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」と同じく意味不明のシーンが連続するという結果になった。
上映時は大失敗の結果になった。それは一番のターゲットであるモンキーマニアの少女たちを取り込めなかったことにある。ピーター・トークは上映後に脱退した為、本作がオリジナルメンバーとしての最後の主演作になってしまった。
当時サントラレコードもリリースされた。1990年代にライコがボーナス・トラックを追加しリマスターして再発された。
日本では当時はその内容の為上映が見送られていたが1981年のモンキーズのリバイバルブームに便乗した形で本邦初公開となった。
2004年にはNHKBSで深夜に初放送となった。ビデオ・DVDが発売されていたが2017年8月現在はいずれも廃盤である。
スタッフ[編集]
- 監督: ボブ・ラフェルソン
- 製作: ボブ・ラフェルソン、ジャック・ニコルソン
- 製作総指揮: バート・シュナイダー
- 脚本: ボブ・ラフェルソン、 ジャック・ニコルソン
- 撮影: マイケル・ヒューゴ
キャスト[編集]
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ Miles (2004), p. 159.
注釈[編集]
- ^ 「ダディーズ・ソング」のシーン。ザッパにとっては『ザ・モンキーズ・ショー』の第52回『ロボットはイヤ』に続く二回目の客演。
参考文献[編集]
- Miles, Barry (2004), Zappa, Grove Press, ISBN 0-8021-4215-X