ザスニッツ水産

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人民公社ザスニッツ水産(VEB Fischfang Saßnitz)は、ドイツ民主共和国(東ドイツ)に存在した人民公社である。リューゲン島ザスニッツドイツ語版に所在した。1979年、人民公社ロストック漁業コンビナートドイツ語版に統合された。

歴史[編集]

かつてザスニッツ水産が保有した漁船SAS 320号。後に売却されシュテルンハイ(Sternhai)と改称された。2014年以降はシー・アイドイツ語版と呼ばれている。

1949年1月1日、ザスニッツを拠点とする人民公社メクレンブルク・バルト海漁業(VEB Ostseefischerei Mecklenburg)として設立された。同年2月7日には最初の17メートル級漁船12隻が引き渡されており、この日を象徴的な設立日とすることもある。1952年1月1日、人民公社ザスニッツ漁業コンビナート(VEB Fischkombinat Saßnitz)に改称。主に外洋/沿岸漁業を担った。ザスニッツ水産の歴史における最高年間漁獲量は、1975年の66,149トンであった。1979年1月1日、改名および改組が行われ、ザスニッツ漁業コンビナートは、ロストック漁業コンビナートの一部を成すザスニッツ水産(Fischfang Saßnitz)となった。1985年、27の漁業協同組合が事業に統合される。東ドイツにおける政変および平和革命ドイツ語版を経た1990年7月1日、社員1,594名(内450名が船員)を擁したザスニッツ水産は、ザスニッツ水産・加工・港湾運営会社(Saßnitzer Fang-, Verarbeitungs- und Hafenbetriebsgesellschaft mbH)へと改組された[1]

脚注[編集]

  1. ^ "Ernten ohne zu säen, dass konnten nur die Fischer" - Der Neubeginn in Sassnitz. Erschienen auf hochseefischer-welt.de. Eingesehen am 7. Juli 2018.

外部リンク[編集]