サーチン

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サーチン
ザ・コースターズシングル
初出アルバム『The Coasters
リリース
録音 1957年2月15日
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル アトコ・レコード
作詞・作曲 ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー
プロデュース ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー
ザ・コースターズ シングル 年表
"One Kiss Led to Another"
(1956)
"Searchin'"
(1957)
"Idol with the Golden Head"
(1957)
ミュージックビデオ
「Searchin'」 - YouTube
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サーチン(あの娘さがして)[1]」(Searchin') は、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーが、ザ・コースターズのために書いた楽曲[2]1957年3月に、アトコ・レコード からシングルがリリースされ、『ビルボード』誌のリズム・アンド・ブルース・チャートにおいて12週連続で首位に留まった (List of Billboard number-one rhythm and blues hits)。また、ポップ・シングル・チャートでも、3位まで上昇した[3]

ザ・コースターズは、それ以前にもR&Bチャートで一定の成功を収めていたが、彼らがロックンロールとして成功したのは、この曲「サーチン」と、カップリング曲だった「ヤング・ブラッド英語版」によってであった。

シンガーソングライターであるポール・マッカートニーは、1982年に『デザート・アイランド・ ディスクス英語版』で選曲の一つに「サーチン」を選んだ。1962年1月1日ビートルズのデッカ・オーディション英語版の際に、マッカートニーのボーカルでビートルズはこの曲を演奏したが、歌詞は部分的に変更されており、ピーター・ガンへの言及などが盛り込まれていた[4]

この曲は、1999年の映画で、ワーナー・ブラザースが作ったアニメーション映画である『アイアン・ジャイアント』や、ミュージカル・レビュー『Smokey Joe's Cafe』、また、1999年の伝記映画『遠い空の向こうに (October Sky)』でも使用された。

オリジナル[編集]

この曲の歌詞はジェリー・リーバーが書いたもので、ありふれた語句を並べたものである。内容は、恋人がどこにいようと見つけ出してみせるという歌い手が語る決意を中心に展開し、探偵のような真似をしてでも見つけるという。この歌の特徴的な仕掛けは、大衆文化の中でよく知られた特定の刑事機構の人物、例えばシャーロック・ホームズチャーリー・チャンジョー・フライデイ英語版サム・スペードボストン・ブラッキー英語版ブルドッグ・ドラモンド英語版北西騎馬警官隊王立カナダ騎馬警察)などへの言及にある[2]。ザ・コースターズのリード・シンガーであったビリー・ガイ英語版の声は、生々しく訴えかけるようである。曲を進めていくのは、跳ねるようなピアノが交互に奏でる2つのベース音である[5]

歌詞のテーマは恋人を探すことにある。

"Well, I'm searching"
"Yeah I'm gonna find her"

リフレインは、このフレーズの単純なバリエーションになっている。

"Gonna find her, yeah ah, gonna find her"[2]

オリジナルの録音は、1957年2月15日ロサンゼルスで吹き込まれ、バックのバンドにはマイク・ストーラー(ピアノ、編曲)、バーニー・ケッセルギター)、ラルフ・ハリソン (Ralph Harrison)(ベース)、ジェシー・セイルズ (Jesse Sailes)(ドラムス)が参加していた[6]

カバー[編集]

この曲は、ビートルズグレイトフル・デッドスキップ・バッティンホリーズキングスメン英語版ワンダ・ジャクソン英語版ビリー・リー・ライリー英語版ニール・セダカスペンサー・デイヴィス・グループなどによってカバーされた。ジム・クロウチは、チャート入りしたヒット曲「Chain Gang Medley」の中に、この曲を盛り込んでいる。

マペッツも、『マペット・ショー』の第1シーズンにおいてこの曲をカバーしており、バック・オーウェンスとザ・バッカルーズ (Buck Owens and the Buckaroos) は、『Hee Haw』の第6シーズン、17話でこの曲を取り上げている。さらに、映画『チーチ&チョン スモーキング作戦』(Up in Smoke) の中ではチーチ&チョンが改作したバージョンで歌っており、歌い手は、女性ではなく大麻を探しているという内容になっており、曲調もオリジナルのR&Bではなくレゲエ風になっている。

脚注[編集]

  1. ^ The Coasters - Young Blood, http://www.45cat.com/record/atl1003 2021年6月12日閲覧。 
  2. ^ a b c Gilliland, John (1969). "Show 13 - Big Rock Candy Mountain: Rock 'n' roll in the late fifties. [Part 3]" (audio). Pop Chronicles. University of North Texas Libraries.
  3. ^ The Coasters - Charts and Awards”. Allmusic. 2006年11月7日閲覧。
  4. ^ The Beatles Bible: Searchin' Retrieved on 2008-08-31.
  5. ^ Gillett, Charlie (1996). The Rise of Rock and Roll ((2nd Ed.) ed.). New York, N.Y.: Da Capo Press. p. 73. ISBN 0-306-80683-5 
  6. ^ Peter Grendysa and Robert Pruter, Atlantic Rhythm and Blues 1947-1974 booklet notes (CD edition), Atlantic Records, 1991

外部リンク[編集]

先代
ヤング・ブラッド
ザ・コースターズ
Billboard
R&B Best Sellers in Stores 首位

1957年6月10日 – 8月28日
次代
テディ・ベア
エルヴィス・プレスリー