サザランド

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Sutherland / Cataibh
地理
状態 スコットランド
(ハイランド)
郡都 ドーノッホ英語版
設立 1975年
地方 ハイランド地方
Chap-code SUT
面積 5252 km²
千葉県と同程度
人口統計
人口
密度
13,778人(2001)
2.62人/km²

サザランド英語Sutherlandスコットランド・ゲール語Cataibh)は、スコットランドハイランド北部の地方であり、ハイランド議会コミッティ・エリア(郡)のひとつである。郡の中心都市はドーノッホ英語版である。隣接するケイスネスを跨ぐ泥炭地は1999年にラムサール条約登録地となった[1]

1890年から1975年にかけて、地方自治はサザランド郡議会によって運営されていた。また、イングランドとの合同以来、選挙区のひとつでもあった。サザランドとケイスネスの厳密な境界線は最近まで定まっていなかったが、1975年の再編によりハイランドに組み込まれ、地方議会もハイランドに統一された。2007年には再度の境界線改定が行われることになっている。

ドーノック以外は人口はまばらで、郡全体でも2001年現在、14,000人に満たない。ハイランド全体で少子高齢化が進んでいるが、サザランドはそれに加えて過疎化が進行しており、2017年には65歳以上人口が49%を占めると試算されている。

歴史[編集]

スキボ城英語版(ドーノック近郊)

古くはヴァイキングノース人が渡来し勢力をはっていた。ノース人は北の島嶼部からやってきて「南の島」の意からサザランドと呼んだ。スコットランド王国がその勢力をサザランドに及ぼしたのは15世紀に入ってからである。氏族制度がゆきわたりサザランド氏族英語版が自治をしいていた。

選挙区[編集]

サザランドは1707年以降イギリス議会下院に州選挙区(2人)およびドーノック都市選挙区(インヴァネスカークウォールなど5都市で1人)代表を送りこんでいた。1918年の選挙法改正で、州選挙区と都市選挙区は統一され、ケイスネス・サザランド合同選挙区となった。さらに1997年にも再編があり、ロス・クロマティ英語版郡東部と統一された。こうした再編は、ハイランド全体の相対的人口減少が背景にあった。

脚注[編集]

  1. ^ Caithness & Sutherland Peatlands | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2005年1月1日). 2023年4月6日閲覧。

外部リンク[編集]