サイモン・ミットン

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サイモン・ミットン:Simon Mitton, 1946年12月18日 - )は、イギリス在住の、天文学者、科学伝記作家。天文学者ジャクリーン・ミットンの夫で、暗黒物質の提唱者エレミア・オストライカーの友人。

現在、ケンブリッジ大学セント・エドムンズ・カレッジに拠点を構えている。彼は多数の天文学上の著作を書いている。これらの中で最も有名なものは、ケンブリッジ大学フェローで天文学者のフレッド・ホイルの伝記である。サイモンの妻、ジャクリーンも著名な天文学者であり、小惑星(4027)ミットンは、ミットン夫妻の功績を記念するために名づけられた[1]

ケンブリッジ大学の同僚には、マイケル・ホスキンらがいる。ホスキンは、優れた天文学史家でハーシェル一族の伝記作家であり、ハーシェル家の人々とは40数年間以上も親密な関係を築いてきた。この影響もあり、ミットンはハーシェル一族の宇宙論と伝記に詳しい。また、ミットンは、もう一人のケンブリッジ大学の天文学史家であるオーウェン・ギンギリッヒとも親交がある。

受賞歴[編集]

  • 1973年:ケンブリッジ大学セント・エドムンズ・カレッジ特別研究員
  • 2009年3月:第35代目バリンジャー講演者(アーカンソー大学)

主著[編集]

(邦訳があるもの)

  • 1980年 『現代天文百科』(原著作名:The Cambridge Encyclopedia of Astronomy. 翻訳者:古在由秀。出版社:岩波書店)
  • 1980年 『銀河を探る』(原著作名:Exploring the Galaxies. 翻訳者:海部宣男。出版社:岩波書店)
  • 1980年 『超新星の謎 -カニ星雲と現代天文学』(原著作名:The Crab Nebula. 翻訳者:長谷川博一、川良公明。出版社:講談社/ブルーバックス)

(その他)

脚注[編集]

  1. ^ (4027) Mitton = 1957 HL = 1964 FG = 1982 DN”. MPC. 2021年8月28日閲覧。

関連項目[編集]