ケータイまんがタウン

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ケータイまんがタウン』は、双葉社が配信する漫画を中心とした携帯電話専用の有料電子書籍である。2009年9月まで収録作品の異なる「レッド」「ブルー」として同時配信される2種類のウェブコミックの名称だったが、2009年10月以降は従来からの連載作品の個別配信に於ける掲載誌名となった。それぞれFOMAソフトバンクモバイルau各携帯電話端末に対応する[1]

概要[編集]

第1号配信開始は2006年12月1日。配信は毎月1日、価格は第34号までの雑誌形態が各100円相当、各作品の個別配信は各40円相当[2]。ただし、双葉社直販ではなく電子書籍販売サイトを通じた配信なので、配信日や価格は各サイトにより若干変動する場合がある。また、基本的にダウンロード販売のため、購入時に商品代金と別途通信料金が必要(パケット定額制などの利用時を除く)。

2006年8月に休刊した同社の雑誌『まんがタウンオリジナル』の一部掲載作品を中心とする[3]描きおろし4コマ漫画を各4作品・毎号1話ずつ収録、あたかも月刊漫画雑誌のように一度に複数の漫画を楽しめるのが特徴。また、ダウンロード販売の利点を活かし、販売元サーバに収録されている限りバックナンバーをいつでも購入できる[4]

他誌から移籍した作品を中心として創刊したため、第1号時点で物語が進行途中の作品が多かった[5]が、第6・7号にて配信された『クラフトギア』前・後編がケータイまんがタウン初のオリジナル作品となった。また、オリジナル連載漫画として第9号より『カルボナードクラウン』を配信開始した。こうした背景もあって本誌のみでは物語を全て網羅できない作品もあるが、『ぷっちぷちひまわり』を除き紙媒体の雑誌・単行本に収録された話数を含めて各作品一話毎の単独販売も行われており、第1話から携帯電話上で読むこともできる。さらに、ケータイまんがタウン配信分を収録した初の(紙媒体の)単行本となった『ぴるぴる!』第2巻(2007年8月11日発売)を皮切りに、連載作品の単行本化も行われる。

2009年9月1日配信の第34号をもって連載作品をまとめた雑誌形態を終了、以後は誌名のみ残す形で従来の連載作品別の個別配信として展開される。ダウンロード配信は、以降も第34号までの雑誌形態でも継続する。

双葉社Webマガジン』への統合を経て、2013年4月より『WEBコミックアクション』に統合された。

収録作品[編集]

第35号[6]以降[編集]

※現在、配信に際し「ケータイまんがタウン」名義で配信されている作品群。

第34号まで[編集]

※2009年9月1日以前、「ケータイまんがタウンレッド」「ケータイまんがタウンブルー」に収録された作品群。

レッド・ブルー共通[編集]

クレヨンしんちゃん』単行本より、野原ひまわりを中心として再収録したスピンオフ作品。レッドに奇数話、ブルーに偶数話を収録。この作品だけは単独配信を行っていない。

ケータイまんがタウンレッド[編集]

  • ラブフェロモンNO.5(岩崎つばさ)‐第12号より配信開始。
  • からぶきしてね(おおた綾乃)‐第28号より配信開始。

ケータイまんがタウンブルー[編集]

  • カルボナードクラウン(東雲水生)‐第9号より配信開始(本誌初のオリジナル連載)。
  • あつらえ王子 きせかえ姫(胡桃ちの)‐第10号より配信開始。
  • それゆけ!全滅学園(刻田門大)‐第20号より配信開始。

完結・読みきりゲスト作品[編集]

※以下は「レッド」掲載のもの。

※以下は「ブルー」掲載のもの。

※以下は個別配信形態になってからのもの

  • シスコなふたりハイスクール!(後藤羽矢子)‐第39号ゲスト。

脚注[編集]

  1. ^ au版はキャリアのデータ容量制限のため品質維持が困難として第12号から第34号にかけて雑誌形態の配信を中止したが、連載作品の個別配信はその間も続けられた。
  2. ^ 電子書籍販売サイトでは現金による直接取引きではなく、月額に応じ毎月付与されるポイントを消費し購入する。『ケータイまんがタウン』両誌においては一号につきおよそ100円、作品別の個別配信においては1話につきおよそ40円に相当するポイントを消費する。
  3. ^ 『ぴるぴる!』のみ、『コミックハイ!』からの異動。また、『ぴるぴる!』『ふるーつメイド』『ぱわふる4拍子』と第8号読切ゲスト作品『でゅあるてぃーちゃー+』は、それぞれ月刊『もえよん』出身の作品である。
  4. ^ 2009年10月現在、第1号から第34号までと第35号に当たる連載継続作品の個別購入が可能。
  5. ^ 中でも『ぴるぴる!』および『ふるーつメイド』の2作品は、第1号配信時点で既に紙媒体の単行本第1巻が発売済みであるほど物語が進んでいた。
  6. ^ 公式サイトにおいては、個別配信となった2009年10月1日分も号数表記される。
  7. ^ 「もえよん」連載作品を改めて新規連載。後に両誌掲載分をまとめ単行本を発売した。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]