キングダム 運命の炎
キングダム 運命の炎 | |
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監督 | 佐藤信介 |
脚本 |
黒岩勉 原泰久 |
原作 | 原泰久『キングダム』 |
出演者 |
山﨑賢人 吉沢亮 橋本環奈 清野菜名 満島真之介 岡山天音 三浦貴大 濱津隆之 真壁刀義 栄信 やべきょうすけ 佳久創 田中美央 渡辺邦斗 長澤まさみ 萩原利久 浅利陽介 佐久間由衣 村川絵梨 桜井日奈子 杏 山田裕貴 吉川晃司 高嶋政宏 要潤 加藤雅也 平山祐介 杉本哲太 高橋光臣 片岡愛之助 山本耕史 玉木宏 佐藤浩市 小栗旬 大沢たかお |
音楽 | やまだ豊 |
主題歌 |
宇多田ヒカル 「Gold 〜また逢う日まで〜」 |
制作会社 | CREDEUS |
製作会社 | 映画「キングダム」製作委員会 |
配給 | 東宝 / SPE |
公開 | 2023年7月28日 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 56.0億円 |
前作 | キングダム2 遥かなる大地へ |
次作 | キングダム 大将軍の帰還 |
『キングダム 運命の炎』(キングダム うんめいのほのお)は、2023年7月28日に公開された日本の映画。原作は原泰久の漫画『キングダム』。主演は山﨑賢人で、2022年に公開された映画『キングダム2 遥かなる大地へ』の続編である映画キングダムシリーズ第3弾。今作では「馬陽の戦い」と「紫夏編」が描かれる[1]。
概要[編集]
2022年12月13日、本作が2023年夏に公開されることが明らかになった[2]。
2023年1月1日、正式タイトルと公開日が発表された[1]。
2023年12月13日、本作の続編であるシリーズ第4弾『キングダム 大将軍の帰還』が2024年7月12日(金)に公開される事が発表された[3]。
ストーリー[編集]
蛇甘平原の戦いの後、100人将となった信は半年ほど行方不明になっていたが、王騎の元で修業をしていた。その中で無法地帯を平定するという大きな成果を収めていた。中華統一を目指す秦国の若き王・嬴政は忠臣・昌文君の報告を受け、嬴政は信は必ず大きくなって戻ってくると語る。
その頃、秦国が隣国・韓に侵攻している隙を狙って、趙が大軍勢で秦国領土に攻め入ってくる。 迎え撃つ秦国軍は、軍の大半を韓に送っていたため、農民兵が主体。そこで秦国は長らく戦場から離れていた王騎を総大将に任命する。
王騎が総大将を受けるにあたりに、嬴政に中華統一についての覚悟を問うと、嬴政は幼少期に交わしたある約束を語りだした。
嬴政は趙国の人質となり、趙国の民から酷いいじめを受けていた。 そんな時、闇商人だった「紫夏(しか)」の手引きで趙国を脱出し、馬車に隠れ次々と関所を通過する。 しかし、最後の関所を通過した後、趙国軍に嬴政の存在がバレてしまい、趙国軍との戦いになる。 秦国の援軍もあり、何とか助かった嬴政だが、紫夏は激しい戦いの中で討たれてしまう。 紫夏が息絶える間際、嬴政は紫夏に、誰よりも偉大な王になることを約束した。
嬴政から紫夏との約束を聞いた王騎は、総大将になることを承諾し、馬陽に向けて出陣する。 だが、王騎が総大将を受けたのは、嬴政の覚悟を聞いた他に、ある思いがあったからであった。
次の日決戦を前に、王騎は信の100人隊に、趙の武将「馮忌(ふうき)」の首を取るという特殊任務を与える。失敗が許されない任務を引き受けた信に王騎は『飛信隊』という名を信の100人隊に授ける。
飛信隊は、山の裏から馮忌のいる本陣を目指し進撃を開始、敵軍に見つかり、部隊を分けながらも信は本陣目掛けて突進していく。 馮忌はまさかの農民兵の奇襲を受け、自分は王騎の策にはめられたことに気付く。馮忌は長距離戦には強いが接近戦には弱いことを見抜いていた王騎は、趙右軍本体が秦左軍に集中している間につけ入る隙ができると確信していた。
飛信隊の仲間たちは信と羌瘣に先に行かせ、信は羌瘣の協力を得て馮忌を討ち取ることに成功。秦国軍は勝ち名乗りを挙げ、趙国軍は戦意を消失して撤退を開始する。蒙武は後を追おうとするが、王騎は追うのは明日にすると告げ、深入りしないよう忠告する。
その戦いの一部始終を河了貂は秦国の幹部候補生である蒙毅と共に見守っていた。そこに李牧と名乗る男が部下のカイネを連れて現れ、「一緒に見物を」と声をかけてくる。
飛信隊は31名の戦死者を出しながらも大きな戦功を立てたことで、信は部隊を率いることの責任の重大さを改めて痛感するとともに、何度でも戦功を挙げて飛信隊の名を中華全土にとどろかせる決意を固めた。
その夜、飛信隊の野営地に突如大きな矛を持った男が現れ、兵士たちを次々に倒していく。信と羌瘣は男と戦いましたが全く歯が立たない。信は名前を訪ねると男は自らを武神・「龐煖(ほうけん)」と名乗る。この龐煖こそが今まで謎に包まれていた趙国軍の真の総大将であり、9年前に六代将軍の「摎(きょう)」を殺害した男だった。 このことは即座に秦国の宮廷にも伝えられる。龐煖は9年前に王騎によって倒されたはずであり、唯一当時を知る昌文君は王騎が総大将を引き受けたのは因縁の宿敵である龐煖が生きていることを知り、決着をつけるためではないかと考えた。
その頃、山の民の王・楊端和は夥しいほどの騎馬民族の死体を目撃し、恐るべき存在を感じ取っていた。
キャスト[編集]
- 信:山﨑賢人
- 嬴政 / 漂:吉沢亮
- 河了貂:橋本環奈
- 羌瘣:清野菜名
- 壁:満島真之介
- 尾平:岡山天音
- 尾到:三浦貴大
- 澤圭:濱津隆之
- 沛浪:真壁刀義
- 輝蓮:栄信
- 竜川:佳久創
- 有義:やべきょうすけ
- 渕:田中美央
- 尚鹿:渡辺邦斗
- 楊端和:長澤まさみ
- 蒙毅:萩原利久
- 亜門:浅利陽介
- カイネ:佐久間由衣
- 友里:村川絵梨
- 東美:桜井日奈子
- 紫夏:杏
- 万極:山田裕貴
- 龐煖:吉川晃司
- 昌文君:髙嶋政宏
- 騰:要潤
- 肆氏:加藤雅也
- 蒙武:平山祐介
- 道剣:杉本哲太
- 干央:高橋光臣
- 馮忌:片岡愛之助
- 趙荘:山本耕史
- 昌平君:玉木宏
- 呂不韋:佐藤浩市
- 李牧:小栗旬
- 王騎:大沢たかお
スタッフ[編集]
原作 | 原泰久『キングダム』(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載) |
監督 | 佐藤信介 |
脚本 | 黒岩勉、原泰久 |
音楽 | やまだ豊 |
主題歌 | 宇多田ヒカル「Gold 〜また逢う日まで〜」(ソニー・ミュージックレーベルズ) |
製作 | 瓶子吉久、沢桂一、冨田みどり、市川南、宮本典博、芦田拓真、松橋真三、弓矢政法、杉浦修、名倉健司、本間道幸 |
エグゼクティブプロデューサー | 大好誠、飯沼伸之 |
プロデューサー | 松橋真三、森亮介、北島直明、高秀蘭、里吉優也 |
宣伝プロデューサー | 森田道広、小山田晶 |
音楽プロデューサー | 千田耕平 |
ラインプロデューサー | 毛利達也、濱崎林太郎 |
撮影 | 佐光朗 |
美術 | 小澤秀高 |
照明 | 加瀬弘行 |
録音 | 横野一氏工 |
アクション監督 | 下村勇二 |
Bカメラ | 田中悟 |
装飾 | 青山宣隆、秋田谷宣博 |
編集 | 今井剛 |
VFXスーパーバイザー | 小坂一順、神谷誠 |
サウンドデザイナー | 松井謙典 |
スクリプター | 吉野咲良、田口良子 |
衣装・甲冑デザイン | 宮本まさ江 |
かつら | 濱中尋吉 |
ヘアメイク | 本田真理子 |
特殊メイクキャラクターデザイン/特殊造形デザイン統括 | 藤原カクセイ |
中国史監修 | 鶴間和幸 |
ホースコーディネーター | 辻井啓伺、江澤大樹 |
操演 | 関山和昭 |
キャスティング | 緒形慶子 |
助監督 | 李相國 |
制作担当 | 斉藤大和、鍋島章浩、堀岡健太 |
配給 | 東宝、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
制作プロダクション | CREDEUS |
製作幹事 | 集英社、日本テレビ放送網 |
製作 | 映画「キングダム」製作委員会 |
音楽[編集]
主題歌[編集]
- 「Gold 〜また逢う日まで〜」[4]
- 歌 - 宇多田ヒカル
興行成績[編集]
日本では、2023年(令和5年)7月28日に全国公開され[5]、公開3日間で観客動員数70万3500人、興収収入10億5100万円を記録し、1作目『キングダム』の興収対比152%、2作目の『キングダム2 遥かなる大地へ』の興収対比103%となり、シリーズ史上No.1かつ2023年実写映画No.1のオープニング観客動員数を記録した[6]。また、興行通信社より発表された同月28日から30日の全国映画動員ランキングトップ10で初登場1位となった[7]。
8月28日、8月18日から20日の全国映画動員ランキングトップ10が興行通信社より発表され、観客動員数289.9万人、興行収入41億6,900万円を突破し、4週連続で1位となった[8]。また、同月27日までの公開31日間で興行収入が45.9億円、観客動員数320万人を突破したことも発表され、2023年公開された邦画実写映画の興行収入でNo.1となった[9]。
9月12日、都内で行われた「大ヒット御礼舞台あいさつ」にて、同月11日時点で観客動員数358万人、興行収入51.3億円を突破したことが発表され、3作連続で興行収入は50億円を超えた[10]。
今作の最終的な興行収入は56億円で、シリーズを通してほぼ変わらない興収を維持し、前作よりも伸ばすこととなった[11]。
2024年1月30日、日本映画製作者連盟が2023年の年間興行収入ランキングを発表し、本作は邦画で4位となり、シリーズ3作目の実写邦画1位作品となった[12]。
プロモーション[編集]
映像外部リンク | |
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東宝MOVIEチャンネル | |
映画『キングダム 運命の炎』スーパーティザーPV【2023年7月28日(金)公開】(2023年1月1日) | |
映画『キングダム 運命の炎』予告①【2023年7月28日(金)公開】(2023年3月16日) | |
映画『キングダム 運命の炎』予告②【2023年7月28日(金)公開】(2023年4月14日) | |
【最新映像解禁!】映画『キングダム 運命の炎』予告③【2023年7月28日(金)公開】(2023年6月2日) |
2022年12月25日、公式サイトにてカウントダウンが開始され[13]、カウントダウンが終了した2023年1月1日の0時に正式タイトルと公開日、スーパーティザービジュアル、スーパーティザーPVが解禁された[1]。
2023年3月16日、予告映像がYouTubeで公開された[14]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ a b c “山崎賢人主演、新作タイトルは『キングダム 運命の炎』7・28公開決定”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年1月1日) 2023年1月1日閲覧。
- ^ “山崎賢人主演『キングダム』第3弾、2023年夏公開決定”. ORICON NEWS (oricon ME). (2022年12月13日) 2023年1月1日閲覧。
- ^ “〈馬陽の戦い〉はクライマックスへ。大ヒットシリーズ新作「キングダム 大将軍の帰還」”. YAHOO!ニュースJAPAN. 2023年12月13日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル、映画「キングダム 運命の炎」主題歌担当「今の私が思う幸福とはなにかの歌ができました」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2023年6月2日). 2023年6月2日閲覧。
- ^ “シリーズ第3弾「キングダム 運命の炎」7月28日公開決定! 描かれるのは馬陽の戦い&紫夏編”. 映画.com. (2023年1月1日) 2023年8月14日閲覧。
- ^ “『キングダム3』3日間で10億円&70万人!2023年実写映画1位のオープニング動員数”. シネマトゥデイ. (2023年7月31日) 2023年8月14日閲覧。
- ^ “映画動員ランキング:『キングダム 運命の炎』1位、『ギーツ/キングオージャー』4位初登場”. ORICON NEWS. (2023年7月31日) 2023年8月14日閲覧。
- ^ “映画ランキング:『キングダム』V4 『マイ・エレメント』3位浮上 『SAND LAND』6位初登場”. ORICON NEWS. (2023年8月21日) 2023年8月21日閲覧。
- ^ “映画「キングダム 運命の炎」興行収入45.9億円 今年の邦画実写映画ナンバーワンに:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “山崎賢人&吉沢亮、映画『キングダム』3作連続興収50億超えに喜び「もしかしたらだけど…すごいよ」”. ORICON NEWS (2023年9月13日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “23年映画興収1位は実写『キングダム』、アニメ『スラムダンク』 『ミステリと言う勿れ』も大健闘(武井保之) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2024年1月28日閲覧。
- ^ “2023年映画概況 興収トップ3はスラムダンク、スーパーマリオブラザーズ、名探偵コナン”. ORICON NEWS (2024年1月30日). 2024年1月30日閲覧。
- ^ 映画『キングダム』公式アカウント [@kingdomthemovie] (2022年12月25日). "7 DAYS TO GO …". X(旧Twitter)より2023年1月1日閲覧。
- ^ “杏が「キングダム 運命の炎」で紫夏に、山崎賢人・吉沢亮ら映した最新予告も公開”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年3月16日) 2023年3月16日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 映画『キングダム 運命の炎』公式サイト
- 映画『キングダム 運命の炎』公式アカウント (@kingdomthemovie) - X(旧Twitter)
- 映画『キングダム 運命の炎』公式アカウント (@kingdom_movie) - Instagram