カンパリグループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダヴィデ・カンパリ・ミラノ
Davide Campari-Milano N.V.
種類 株式会社
市場情報 BITCPR
略称 カンパリグループ
本社所在地 イタリアの旗 イタリア
20099
Via Sacchetti, 20, セスト・サン・ジョヴァンニ
設立 1860年 (164年前) (1860)
業種 食料品
事業内容 アルコール製品の製造・販売
代表者 Bob Kunze-Concewitz(CEO
外部リンク コーポレートサイト(英語)(イタリア語)
テンプレートを表示
1921年のレオネット・カッピエロ作のポスター

カンパリグループCampari Group)は、イタリアミラノ近郊のセスト・サン・ジョヴァンニに本拠を置き(法人登記はオランダで行われ、正式社名はダヴィデ・カンパリ・ミラノ(Davide Campari-Milano N.V.))、リキュールワインノンアルコール飲料などのブランドを保有する酒造メーカー。日本では合弁企業のCT Spirits Japan株式会社が事業を行っている。イタリア証券取引所上場企業(BITCPR)。

沿革[編集]

カンパリグループの始まりは1860年、農家の息子であったガスパーレ・カンパリがミラノのドゥオーモ近くで自らのバーを開店したことに遡り、1867年ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアに移転、1904年にセスト・サン・ジョヴァンニに自社工場を開設[1]1915年にガスパーレの次男のダヴィデがショッピングアーケードの入口にスタイリッシュな店舗を開業させ、以後レオネット・カッピエロなどのアーティストやオペラスターを招待し、ブランドの地位を高めた[2]1932年にカクテルのカンパリ・ソーダを発売、フォルトゥナート・デペーロによるデザインのボトルと共に好評を博し、ダヴィデ没後10年の1946年に社名をDavide Campari-Milano S.p.Aとし、売上は1960年代に大きく伸び、カンパリは世界の多くの国で販売されるようになった[3]

1990年代に入り世界の酒造メーカーの経営統合が進むと、カンパリも1995年に買収による規模の拡大に着手、チナールなどのブランドをグループ傘下とし、1998年からアメリカのスカイウォッカの買収を進めた[4]2001年に株式を上場し公開企業となった[5]2009年にアメリカのワイルドターキーペルノ・リカールから買収した[6]

ブランド別の売上ではアペロール、カンパリ、ワイルドターキーの上位3種で約4割、地域別の売上では南北アメリカが4割以上を占める[7]

日本における事業[編集]

2008年に日本法人のカンパリジャパン株式会社を設立、2020年1月に商号変更が行われ、合弁企業のCT Spirits Japan株式会社が設立され、カンパリグループ商品の輸入販売を行っている。東京(神宮前)にオフィスを持つ[8]

日本における取扱ブランド

出典[編集]

  1. ^ カンパリの歴史”. Davide Campari-Milano N.V.. 2023年6月3日閲覧。
  2. ^ Campari: a brand history” (英語). The Spirits Business (2019年7月23日). 2023年6月3日閲覧。
  3. ^ List of products by brand Campari Group” (英語). Zero Nove Wine. 2023年6月3日閲覧。
  4. ^ Campari to Buy 50% of Skyy Spirits From Founder for $207.5 Million” (英語). ウォール・ストリート・ジャーナル (2001年12月14日). 2023年6月3日閲覧。
  5. ^ Campari's Initial Offering Will Face Flat Reception” (英語). ウォール・ストリート・ジャーナル (2001年7月6日). 2023年6月3日閲覧。
  6. ^ Campari buys Wild Turkey from Pernod Ricard” (英語). ガーディアン (2009年4月8日). 2023年6月3日閲覧。
  7. ^ 2022 Annual Report” (PDF) (英語). Davide Campari-Milano N.V. (2022年6月). 2023年6月3日閲覧。
  8. ^ 新会社CTスピリッツジャパン、9月から「カンパリ」「ワイルドターキー」など輸入販売”. ウォンズ (2020年5月27日). 2023年6月3日閲覧。

外部リンク[編集]