オスピツィオ・ベルニナ駅

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オスピツィオ・ベルニナ

Ospizio Bernina
駅舎(2013年撮影)
所在地 スイス
7710 Ospizio Bernina
Poschiavo , Switzerland
座標 北緯46度24分31.5秒 東経10度1分10.9秒 / 北緯46.408750度 東経10.019694度 / 46.408750; 10.019694座標: 北緯46度24分31.5秒 東経10度1分10.9秒 / 北緯46.408750度 東経10.019694度 / 46.408750; 10.019694
海抜 2,253 m[1]
所有者 レーティッシュ鉄道
運営者 レーティッシュ鉄道
路線 ベルニナ線
距離 サンモリッツ駅から22.3 km[1]
接続 ポストバス
歴史
開業 1909年夏[2](夏季営業)
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停車中のABe 8/12形電車ビアンコ湖2011年

オスピツィオ・ベルニナ駅(オスピツィオ・ベルニナえき)は、スイスグラウビュンデン州の鉄道駅である。ベルニナ線の最高地点、標高2253 mの位置に設置されている。 日本語ではオスピッツオ・ベルニナ等の表記ゆらぎが存在する。


概要[編集]

グラウビュンデン州マローヤ地区ベルニナ地区の境となるベルニナ峠に位置しており、ベルニナ線の最高標高地点であると同時にレーティッシュ鉄道全線の最高地点にもなっている。

さらに、グラウビュンデン州内で最も高い位置の駅でもあり、スイス全体では第8位。粘着式鉄道の路線に限ればヨーロッパで第1位となる。(スイスにおける標高の高い鉄道駅英語版en:List_of_highest_railway_stations_in_Europeも参照)

山上ゆえにスイスの中でも雪深い地域であるが、1913年からは通年客扱いが行われている。

山々に囲まれたラーゴ・ビアンコ(ビアンコ湖)の湖畔を走行する当駅付近の区間は、同線でも代表的な景勝地の一つに数えられる。


名称[編集]

駅名を日本語に訳すと『ベルニナの休息所(ホスピス)』で、付近に存在した峠道の山小屋に由来する。

2022年現在の公式表記である Ospizio Bernina はイタリア語由来であるが、かつてはドイツ語由来の Berninahospiz と呼称された[注釈 1]

ちなみに、Ospizioの部分は、共通ロマンシュ語Ospizi、プテール方言(Putèr)で Ospizロンバルド語では Ospizzi とつづられる。

歴史[編集]

  • 1909年夏に開業[2]。当時の路線は夏季のみ運転されていた。6月1日開業説と7月1日開業説がある。
  • 1910年 - 変電所設置[2]
  • 1913年冬季より通年営業が開始される。
  • 1925年 - 駅舎が増築され、現在のかたちとなる[2]

その他[編集]

  • 開業当初は標高を2256 m と測量されており、駅舎には当時のプレートがそのまま残っている。
  • 除雪車両の方向転換のため、構内の覆屋内部に転車台が設置されている[1]

注釈[編集]

  1. ^ 現在ではドイツ語でもOspizio_Berninaと称される。

脚注[編集]

  1. ^ a b c Eisenbahnatlas Schweiz. Cologne: Schweers + Wall. (2012). p. 81. ISBN 978-3-89494-130-7 
  2. ^ a b c d Candidature UNESCO World Heritage - Rhaetian Railway in the Albula/Bernina Cultural Landscape” (英語). レーティッシュ鉄道. 2022年1月27日閲覧。

外部リンク[編集]