エヴァンジェリスタ・ダ・ピアン・ディ・メレート

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エヴァンジェリスタ・ダ・ピアン・ディ・メレート
Evangelista da Pian di Meleto
ラファエロ・サンツィオとともに制作した祭壇画『トレンティーノの聖ニコラウスの戴冠』の断片『父なる神、聖母マリア』。国立カポディモンテ美術館所蔵
本名 Evangelista da Pian di Meleto
誕生日 1458年ごろ
出生地 ピアンディメレート
死没年 1549年
死没地 ウルビーノ
運動・動向 ルネサンス
芸術分野 絵画
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エヴァンジェリスタ・ダ・ピアン・ディ・メレート: Evangelista da Pian di Meleto, 1458年ごろ – 1549年[1])は、イタリアルネサンス期の画家である[1][2]

生涯[編集]

エヴァンジェリスタは1458年ごろにウンブリア地方のピアンディメレートに生まれた。1488年、ピアンディメレートでジョヴァンニ・サンツィオ英語版とともに働いていた。エヴァンジェリスタがジョヴァンニと親しかったことは、1494年にジョヴァンニの遺言書が作成された際に、建築家アンブロージョ・ディ・アントニオ・バロッチ(Ambrogio di Antonio Barocci)とともに立ち会っていることから明らかである。ジョヴァンニの死後、エヴァンジェリスタは彼の工房を継承している[1]。またジョヴァンニの息子ラファエロ・サンツィオとともに、チッタ・ディ・カステッロにあるサンタゴスティーノ教会(church of Sant'Agostino)バロンチ家埋葬礼拝堂の祭壇画『トレンティーノの聖ニコラウスの戴冠』(Incoronazione di San Nicola da Tolentino)を制作した[1]。1500年に発注を受け、1501年に完成したこの祭壇画は、現在いくつかの切断された板絵の断片と準備素描のみが残っている。1549年にウルビーノで死去[1]。ジョヴァンニ・サンツィオの署名のない作品のいくつかは、実際にはエヴァンジェリスタの作品である可能性がある[1][3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f EVANGELISTA da Pian di Meleto”. Treccani. 2023年1月18日閲覧。
  2. ^ Louise Bourdua, Anne Dunlop 2007, p.205.
  3. ^ Evangelista”. Comune di Piandimeleto. 2023年1月18日閲覧。

参考文献[編集]

  • Louise Bourdua, Anne Dunlop. Art and the Augustinian Order in Early Renaissance Italy (Church, Faith and Culture in the Medieval West). Routledge, 2007.