エル・アルト国際空港

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エル・アルト国際空港
Aeropuerto Internacional El Alto
IATA: LPB - ICAO: SLLP
概要
国・地域 ボリビアの旗 ボリビア
所在地 エル・アルト
母都市 ラパス
種類 公共用
運営者 abertis airports(Abertis
標高 4,061.5 m
座標 南緯16度30分48秒 西経068度11分32秒 / 南緯16.51333度 西経68.19222度 / -16.51333; -68.19222
公式サイト SABSA
地図
空港の位置(ボリビア)
空港の位置(ボリビア)
LPB/SLLP
空港の位置(ボリビア)
滑走路
方向 長さ×幅 (m) 表面
10/28 4,000×46 コンクリート
10L/28R 2,050×91 芝生
統計(2013年)
旅客数 179万人
出典:SABSA[1], Airport Statistics[2]
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空港の一覧
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エル・アルト国際空港西: Aeropuerto Internacional de El Alto: El Alto International Airport)は、ボリビアの中心都市ラパス(憲法上の首都はスクレ)近郊のエル・アルトにある国際空港

概要[編集]

1925年に新設空軍のための基地として建設されたもので、現在もボリビア空軍が運営し軍民共用となっている。

世界最高標高の国際空港。標高4,000メートルを越す位置にあり、酸素濃度が薄くエンジンの燃焼効率、翼の揚力発生能力が低下するため、大型機でも離陸時に充分な加速が得られ、着陸時も安全な速度が維持できるようボリビア国内で唯一4,000メートルの滑走路を有している。

日本政府からの政府開発援助(平成6~8年度無償資金協力)により着陸援助施設、管制施設、通信施設、照明施設、電源施設等の機材整備、管制塔の建設、滑走路の整備が行われ、1997年3月に引き渡し式が行われた[3]

就航機材[編集]

上述の通り、標高4,000メートルを越す高地であるため、平地に比べて十分な揚力が得られない。このため最大離陸重量が低くなり、よって積載できる燃料の量が制限されるため、ラパスから無経由での長距離便運航はできない。現在運行されている機材は主にボーイング737系、エアバスA320系の短距離・中距離用機材で、大型機材はボーイング767系、DC-10のみである。過去にはルフトハンザ航空ボーイング747サンタ・クルス経由で)就航していた時期もある。

小型ジェット機でも燃料・乗客を満載した状態での離陸は危険とされるため、ラパスを起点・経由地にする南米中距離便や北米・欧州長距離便は乗客や燃料をラパスでは満載せず、標高が低いサンタ・クルスのビルビル国際空港を経由した上で乗客、貨物、燃料の満載を行う。

空港施設[編集]

  • 無料駐車場、有料駐車場
  • 各種売店
  • 免税店
  • カフェテリア
  • 医務室

重度の高山病患者のための酸素ボンベが用意されている。また、各航空会社とも利用客向けに酸素ボンベを用意している。

アクセス[編集]

ラパス市内(地形的に約500m低い位置にある峡谷盆地)へは、すり鉢を螺旋状に下る高速道路を使い約30分で結ばれている。路線バスタクシーを使うのが一般的である。

就航路線[編集]

航空会社就航地
ボリビアの旗ボリビアーナ航空コビハ英語版コチャバンバサンタ・クルス・デ・ラ・シエラ/ビルビル
ボリビアの旗アマソナス航空英語版 ルレナバケ英語版サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ/ビルビルスクレ英語版タリハ英語版、トリニダード、ウユニ英語版
国際線: クスコ
ボリビアの旗エコジェット航空コビハ、コチャバンバ、リベラルタ英語版、トリニダード
ペルーの旗LATAM ペルー リマ
チリの旗LATAM チリ サンティアゴ
コロンビアの旗 アビアンカ航空 ボゴタワシントンD.C.(ボゴタ経由)

就航都市[編集]

国内線[編集]

国際線[編集]

出典[編集]

  1. ^ エル・アルト国際空港” (スペイン語). SABSA. 2012年2月7日閲覧。
  2. ^ Estadisticas” (スペイン語). SABSA. 2012年2月7日閲覧。
  3. ^ ODAちょっといい話”. 外務省. 2012年2月7日閲覧。

外部リンク[編集]