ウェンブリー・スタジアム (1923)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウェンブリー・スタジアム
Wembley Stadium
施設情報
所在地 Empire Way, Wembley, Middlesex.
HA9 0DW
位置 座標: 北緯51度33分19.8秒 西経0度16分46.9秒 / 北緯51.555500度 西経0.279694度 / 51.555500; -0.279694
起工 1922年
開場 1923年
拡張 1963年
閉場 2000年
取り壊し 2003年
グラウンド 芝 & トラック
ピッチサイズ 115 x 75 yards
建設費 £750,000 GBP (1923)
設計者 ジョン・シンプソンマックスウェル・アイルトン
旧称
エンパイア・スタジアム
ブリティッシュ・スタジアム
使用チーム、大会
サッカーイングランド代表 (1923-2000)
1948 夏季オリンピック
収容人員
82,000人 (originally 127,000人)

ウェンブリー・スタジアムWembley Stadium)は、イングランドロンドンウェンブリー地区に1923年にオープンしたサッカースタジアム。2002年で使用を終了し建て替えられた。当項目では2002年まで使用された施設についてを扱う。新スタジアムはウェンブリー・スタジアムで記す。

歴史[編集]

1923年4月28日にブリティッシュ・エンパイア・エキシビション・スタジアムとして開場[1](1924年から1925年にかけて開催された大英帝国博覧会の主要施設であったため[2][3][4][5][6][7][8])、同年のFAカップ決勝戦も開催された[9]

ウェンブリーのシンボルであるツインタワーやナショナル・フットボール・ミュージアムも併設していた。1934年にはエンパイア・プールが完成している。

1948年開催のロンドンオリンピックのメインスタジアムに選ばれ、陸上競技においてフランシナ・ブランカース=クンエミール・ザトペックの活躍が注目を集めた。そのほかにもホッケーサッカーの準々決勝および決勝、乗馬ラクロス(公開競技)の決勝が開催された。 その後、陸上競技場として用いられたダートトラックはドッグレースの会場として利用された。

1966年開催のFIFAワールドカップ決勝では、延長の末イングランドが西ドイツを破り初優勝。エリザベス2世女王からジュール・リメ杯が授与され、イングランド代表の地元優勝に歓喜が沸いた。

1995年開催のアンブロ・カップでは、日本イングランドと対戦した。

1996年にはユーロ96が開催。ドイツが東西再統一後初優勝。

その後、老朽化のため、2000年のFAカップ決勝(チェルシーVSアストン・ヴィラ)をもっていったん閉場。2003年に取り壊され、2007年に現在のウェンブリー・スタジアムが完成した。

コンサート[編集]

コンサート会場としての使用も多かった。1972年8月に行われたロンドン・ロックンロール・ショーを皮切りに、1985年7月13日開催のライヴ・エイドではデヴィッド・ボウイクイーンポール・マッカートニーダイアー・ストレイツU2らが出演。1988年には同様のチャリティーコンサートであるヒューマン・ライツ・ナウ!とネルソン・マンデラ生誕70歳トリビュートコンサートが開催された。その他にもマイケル・ジャクソンマドンナクイーンジェネシスザ・フーなど様々なアーティストが単独ライブを行った。

その他[編集]

1971年から1991年の間には女性のフィールドホッケーが度々開催された。

1975年には米国の伝説的なスタントマン、エベル・ニーベルが14台のバスをバイクで飛び越える世界記録に挑戦し、90,000人の観衆を集めたが着地の際に失敗し、ニーベルは重傷を負い、記録更新も叶わなかった。なお、ニーベルはこの事故から数ヶ月にオハイオ州のテーマパーク、キングスアイランド英語版にて14台の記録に再度挑戦し成功、無事に記録を更新している。

1992年にはWWEの夏の大一番と位置づけられているサマースラム92が開催され、格闘技・レスリングイベントとしては最多の80,355人を動員している。

脚注[編集]

  1. ^ Staff (17 June 1924) "Asks Premier to Stop Rodeo Steer Roping; British Society Appeals 'in Name of Humanity' Against Contest of American Cowboys" New York Times"
  2. ^ Photograph of exhibition site
  3. ^ Map of exhibition site
  4. ^ Sunday Tribune of India (newspaper) Article on exhibition (2004)
  5. ^ British Pathe (agency) Film of British Empire Exhibition, reel one
  6. ^ British Pathe (agency) Film of British Empire Exhibition, reel two
  7. ^ British Pathe (agency) Film of British Empire Exhibition, reel three
  8. ^ British Pathe (agency) Film of British Empire Exhibition, reel four
  9. ^ No.103 ウェンブリーに日本代表が立つ”. サッカーの話をしよう 大住良之オフィシャルアーカイブサイト (1995年5月30日). 2012年9月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

先代
スタンフォード・ブリッジ
ロンドン
FAカップ
決勝戦会場

1923-2000
次代
ミレニアム・スタジアム
カーディフ
先代
サン ニコラ
バーリ
UEFAチャンピオンズカップ
決勝戦会場

1992
次代
ミュンヘン・オリンピアシュタディオン
先代
ウッレヴィ
ヨーテボリ
UEFA欧州選手権
決勝戦会場

1996
次代
フェイエノールト・スタディオン
ロッテルダム