ウィーンはいつもウィーン

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『ウィーンはいつもウィーン』
ドイツ語: Wien bleibt Wien!
ピアノ譜の表紙(C.A.シュピーナ社出版)
ジャンル 行進曲
作曲者 ヨハン・シュランメルドイツ語版
作曲年 1877年

ウィーンはいつもウィーン』(ドイツ語: Wien bleibt Wien!)は、オーストリア行進曲シュランメル音楽のヒットナンバー。

成立[編集]

オーストリアヴァイオリン奏者ヨハン・シュランメルドイツ語版により1877年に作曲。当初はヴァイオリンコントラバスギターによるシュランメル音楽として作曲されたが、のちに吹奏楽に編曲された。各種編曲譜も出版された。

原題には感嘆符「!」がつくが、日本語訳題では省かれていることが多い。

冒頭部


 \relative c' {
  \new PianoStaff <<
   \new Staff { \key c \minor \time 4/4 
    \set Score.tempoHideNote = ##t
     \tempo "" 2. = 64
      <ees ees'>4.->\ff <d d'>8 <c c'>4 <b b'> <c c'>4 <aes aes'>4-> <g g'>4-> <f f'>4-> <bes ees g bes> r <f' aes d>2( \slashedGrace { c'16 d16) }  <g, bes ees>4 r r <g bes>8\p <g bes> }
   \new Dynamics {
    
      }
   \new Staff { \key c \minor \time 4/4 \clef bass
      <ees,, ees'>4.-> <d d'>8 <c c'>4 <b b'> <c c'> <f, f'>4-> <g g'>4-> <aes aes'>4-> <bes bes'> r <bes' f' aes>2 ees4 <g bes ees> bes, <g' bes ees>
   }
  >>
 }

日本国内での使用状況[編集]

朝日放送テレビラジオ(ABC)が、「スポーツテーマ」(全国高校野球選手権大会中継を除くスポーツ中継のテーマ曲)や『スポーツパレード』(ラジオのスポーツニュース)のテーマ曲として長らく使用。テレビでは、基幹局(KRテレビ→TBSNETテレビテレビ朝日)が制作するスポーツ中継を放送する場合でも、当該局における「スポーツテーマ」(『コバルトの空』『行進曲スポーツマン』『朝日に栄光あれ』)を一部の番組を除いて『ウィーンはいつもウィーン』に差し替えていた。

ABCではラジオ単営局(現在の朝日放送グループホールディングス)としての設立初期(1952年)から、アーサー・フィードラー指揮によるボストン・ポップス・オーケストラの演奏を収録した音源(1952年1月1日リリース)を使用している。ラジオのプロ野球中継では『ABCフレッシュアップナイター』時代の2003年からテーマ曲として扱われていないが、『ABCフレッシュアップベースボール』への移行後は、試合中継で5回裏と6回表の合間(特別企画やリスナーへのプレゼントの告知)のBGMに使用。ABCラジオでは、スポーツ中継以外でも、聴取率調査週間向けの特別企画を告知する際に流す機会も増えている。

また、1960年から2018年までは、『東海ラジオ ガッツナイター』(東海ラジオのプロ野球中継)のオープニング・エンディングでも使用されていた。

群馬テレビでも、『GTVパワフルナイター』をはじめとする群馬テレビの『中央競馬ワイド中継』を除くスポーツ番組全体のテーマ曲として使われていた。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
Wien bleibt Wien - WIENERKLASSIK ORCHESTERによる演奏。公式YouTube。