イオン津ショッピングセンター

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イオン津ショッピングセンター
ÆON TSU SHOPPING CENTER
2011年撮影
地図
地図
店舗概要
所在地 514-0003
三重県津市桜橋3丁目446番地
座標 北緯34度44分10.6秒 東経136度31分7.6秒 / 北緯34.736278度 東経136.518778度 / 34.736278; 136.518778 (イオン津ショッピングセンター)座標: 北緯34度44分10.6秒 東経136度31分7.6秒 / 北緯34.736278度 東経136.518778度 / 34.736278; 136.518778 (イオン津ショッピングセンター)
開業日 1978年 (昭和53年) 9月21日
閉業日 2024年 (令和6年) 2月12日
施設所有者 第一交通産業株式会社
施設管理者 イオンリテール株式会社[1]
商業施設面積 34,000 m²[2]
中核店舗 イオン津店
営業時間 8:00-22:00
駐車台数 1,200台
前身 中央毛繊工場

津ショッピングセンターエル

津サティ
最寄駅 津駅
最寄IC 津IC
外部リンク イオン津ショッピングセンター
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イオン津ショッピングセンター(イオンつショッピングセンター)は、三重県津市に所在していたショッピングセンター

概要[編集]

津市北部に位置する。イオン津店を核店舗とし、シネマコンプレックスを併設する。第一交通産業が建物を所有している。

かつては中央毛繊の工場であり、跡地に「津ショッピングセンターエル」として1978年昭和53年)9月に開業した。開業時は、食品を扱うジャスコ、および、衣料品を扱うニチイを核店舗としていたが、のちにジャスコは撤退した[3]

1994年平成6年)に増床し、店名を「津サティ」に変更、2000年(平成12年)にはシネマコンプレックスが開設された。その後、2011年(平成23年)に「イオン津ショッピングセンター」(核店舗は「イオン津店」)へと再度改称した。これにより、ジャスコからサティを経てイオンに転換したという全国のイオン店舗でも唯一の特殊な経緯を辿った店舗であった。

建物塔屋の看板もこの経緯に合わせて南北の2ヶ所に設けられているのが特徴だった。開業当初はジャスコとニチイの双方のロゴが掲げられていたが、サティへのリニューアルに伴い両方ともサティのロゴに統合された。イオンへの改称後は南側の看板のみが使用され、北側は何も描かれていない真っ白な看板となっていた。

2024年(令和6年)春をもって一時休業することが明らかにされ[4][5]、同年2月12日をもってイオンシネマ津を除く全施設が営業を終了した[6]

沿革[編集]

  • 1978年昭和53年)9月21日 - ニチイとジャスコを核店舗とする津ショッピングセンター エルとして開店[3]
  • 1994年平成6年)1月9日 - ジャスコが閉店[3]
  • 1994年(平成6年)4月23日 - ニチイが単独で改築・増床し、津サティとして開店[3][7]
  • 2000年(平成12年)12月15日 - 隣接地にシネマコンプレックスを建設、ワーナー・マイカル・シネマズ津として開館[8]
  • 2001年(平成13年)9月14日 - サティの運営会社であるマイカル民事再生法を申請し[9]、経営破綻。その後、ジャスコの運営会社であるイオンが再建スポンサーに決定したため、7年ぶりに同店舗の運営に関わる事になった[10]
  • 2003年(平成15年)12月20日 - 全館改装。1階部分の飲食スペースを拡大する[11]
  • 2011年(平成23年)3月1日 - 店舗名称をイオン津店、SC名称をイオン津ショッピングセンターに改称[3]。1994年1月まではジャスコが出店したため、17年ぶりにこの店舗がイオングループになった。
  • 2013年(平成25年)7月1日 - ワーナー・マイカル・シネマズ津がイオンシネマ津に改称。
  • 2024年令和6年)2月12日 - この日をもって一時閉店[6]。ただし別棟のイオンシネマは営業を継続する[12]

ギャラリー[編集]

テナント[編集]

シネマコンプレックス[編集]

イオンシネマ津
AEON CINEMA Tsu
2013年撮影
情報
旧名称 ワーナー・マイカル・シネマズ津
開館 2000年12月15日
収容人員 (7スクリーン)1,589人
客席数 スクリーン1:86
スクリーン2:199
スクリーン3:217
スクリーン4:252
スクリーン5:137
スクリーン6:180
スクリーン7:418
設備 ドルビーデジタルDLP
用途 シネマコンプレックス
運営 イオンエンターテイメント
所在地 514-0003
三重県津市桜橋3-446
外部リンク イオンシネマ津
特記事項 スクリーン4と7は6.1chサラウンドEX対応。
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イオンシネマ津が別棟に位置する。2000年(平成12年)12月15日に「ワーナー・マイカル・シネマズ津」として開業。2009年(平成21年)に大門にあった大門シネマが閉館してから2018年(平成30年)にイオンシネマ津南が開業するまでは津市唯一の映画館であった。

前述の通り、イオン津ショッピングセンターが2024年(令和6年)2月12日で一時休館となるが、別棟となっている当館については同日以降も営業する[12]

津市が舞台となった映画『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』(2014年)では、観客動員数が全国1位となり、矢口史靖監督が複数回舞台挨拶に訪れた[13]。また桑名市が舞台となった『クハナ!』(2016年)では、同作の脚本と監督を手がけた秦建日子と主題歌を手がけたバンド「Chelsy」のAMIらが舞台挨拶で来館している[14]

フロア構成[編集]

P4駐車場 本館南側 本館北側 シネマ棟
R階 P1屋上駐車場
4階 P1屋内駐車場 (立入禁止)
3階 P2屋上駐車場 P1屋内駐車場 映画館
2階 屋上駐車場 売場 駐車場
1階 1階駐車場 売場 駐車場

本館は津ショッピングセンターエル時代から存在する南側と、津サティへの転換時に増築された北側で構造が大きく異なっていた。

本館とシネマ棟の間には一般道が通っており、横断歩道を渡る必要があった。

駐車場は図示されているP1駐車場、P2駐車場、P4駐車場の他にも平面駐車場のP3駐車場とP5駐車場が存在していた。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ イオングループ店舗「イオン津ショッピングセンター」店舗情報”. イオンリテール株式会社. 2020年5月6日閲覧。
  2. ^ 都道府県別・政令指定都市別・市町村別SC一覧” (PDF). 日本ショッピングセンター協会 (2016年12月). 2018年3月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e お前らまだ成仏してなかったのか... 三重のイオンに残るサティとジャスコの亡霊が話題に”. Jタウンネット (2020年6月19日). 2020年6月19日閲覧。
  4. ^ 【独自】イオン津SCが2024年春で一時休業 「新サービスの店舗を検討」:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2023年8月25日閲覧。
  5. ^ 日本放送協会. “「イオン津ショッピングセンター」来年春一時休業へ|NHK 三重県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2023年8月25日閲覧。
  6. ^ a b イオン津SC、2月から一時休業 「立地含め後継施設を検討」 中日新聞 (2023年12月14日) 2023年12月29日閲覧。
  7. ^ “津サティきょう開店 郊外型生活百貨店 県内最大級の規模”. 中日新聞 朝刊 三重版: p. 16. (1994年4月23日) 
  8. ^ “7つのスクリーン、最新の音響設備 シネコン きょうオープン 津に県内4カ所目 身障者や高齢者に配慮 バリアフリー構造”. 中日新聞 朝刊 中勢版: p. 22. (2000年12月15日) 
  9. ^ 2001年11月に会社更生法適用に変更した。
  10. ^ イオン、マイカル支援で流通トップに躍進、MD改革、外資進出に先手”. 日本食糧新聞 (2001年11月28日). 2020年6月19日閲覧。
  11. ^ “飲食スペース拡大 20日新装オープン 津サティ”. 中日新聞 朝刊 中勢版: p. 14. (2003年12月20日) 
  12. ^ a b イオンシネマ津 (@ac_tsu) の2024年2月2日 11:12のツイート2024年2月6日閲覧。
  13. ^ 津市美杉が舞台となった映画「WOOD JOB!(ウッジョブ!)〜神去なあなあ日常〜」によるシティプロモーション 津市公式ホームページ
  14. ^ “映画「クハナ!」舞台挨拶開催のご案内”. 名古屋観光情報. 公益財団法人名古屋観光コンベンションビューロー. (2016年8月30日). http://www.nagoya-info.jp/news/2016/08/post_350.html 2016年11月2日閲覧。 

参考文献[編集]

  • 『ジャスコ三十年史』ジャスコ株式会社、2000年12月20日。 

外部リンク[編集]