アメリカンクラッカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Clackers

アメリカンクラッカー玩具の一種。「カチカチボール」とも呼ばれた。

概要[編集]

アメリカ発祥とされる紐の先にボールが2個付いており、ぶつけて音を鳴らす玩具[1]。名称はクラッカー (パーティーグッズ)と同じく、音が由来となっている。

2017年には日本のメガハウスから進化形おもちゃとされる「バンバンクラッカー」が発売された[2]

構造と遊び方[編集]

長さ20cm程度の紐の先に直径3~4cm程の硬質プラスチック製のボールが2個付いている。

遊び方は紐の中心にあるリングを中指と薬指でつまみ、上下に動かすことでボールどうしがぶつかりあい、ボールが「カチカチ」と音を立てるというものである。指の動かし方にコツがあり、初心者では連続して音を立て続けることが難しい。上級者はボールを上下で合わせて綺麗な輪と連続音を作ることができる。

日本でのブーム[編集]

日本においては1971年3月上旬、アサヒ玩具が「アメリカで大流行のおもちゃ」として発売したのがきっかけでヒット商品となった。しかし「遊戯中にボールが外れ、怪我をした」「音がうるさい」などのクレームが相次ぎ、わずか1ヶ月でブームは下火となった[3]

現在[いつ?]でもパルボックスなどから発売されている。

画像[編集]


関連項目[編集]

  • つるピカハゲ丸:ド突かれたハゲ丸の涙目でアメリカンクラッカーを再現。
  • 戦闘潮流:主人公ジョセフ・ジョースターが鉄製のアメリカンクラッカー「クラッカーヴォレイ」を武器として使用。
  • 恋はカチカチ(Crazy Balls):1971年にモンタルト・トリオ(The Montalto Trio)というバンドが"The Wacky Crackers"の変名でスタックス・レコードから発表したアメリカン・クラッカーを題材にした曲。[4][5]
  • キリンジ:同名の曲を発表し2006年発売のアルバム「DODECAGON」に収録。また同曲は同バンドのボーカルだった堀込泰行により2023年発売のEP「星屑たち」にセルフカバー版を収録。

脚注[編集]

  1. ^ 駅前で売ってませんでしたか?アメリカンクラッカー!外すとやたら痛かった~。”. Middle Edge(ミドルエッジ) (2017年1月20日). 2019年10月19日閲覧。
  2. ^ 【2017年も“バンバン”遊べ!】「アメリカンクラッカー」の超進化形「バンバンクラッカー」登場!【遊び方動画あり】”. 電撃ホビーウェブ (2017年2月9日). 2019年10月19日閲覧。
  3. ^ 1971年4月18日付読売新聞紙面ではブームの下火について「4月16日にはそごうが仕入を中止、三越も『ブームもあと数日』と見て販売中止を検討」と報じた
  4. ^ The Wacky Clackers–Crazy Balls” (英語). PUREPOP (2011年9月7日). 2020年1月8日閲覧。
  5. ^ The Wacky Clackers – Crazy Balls = 恋はカチカチ” (英語). Discogs. 2020年1月8日閲覧。

外部リンク[編集]

ウィキメディア・コモンズには、アメリカンクラッカーに関するカテゴリがあります。