もちしお (潜水艦・初代)

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もちしお
基本情報
建造所 川崎重工業 神戸工場
運用者  海上自衛隊
艦種 通常動力型潜水艦
級名 ゆうしお型
艦歴
計画 昭和52年度計画
発注 1977年
起工 1978年5月9日
進水 1980年3月12日
就役 1981年3月5日
1997年8月1日(特務潜水艦に種別変更)
除籍 2000年3月10日
要目
排水量 基準 2,250t(1986年の改修により50トン増加)
満載 2,900t
全長 76.0m
最大幅 9.9m
深さ 10.2m
吃水 7.4m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
川崎/MAN V8V 30AMTLディーゼルエンジン × 2基
SG-4B発電機 × 2基
SM-4C電動機 × 1基
蓄電池 × 480個
出力 水上 3,400PS
水中 7,200PS
推進器 5翼スクリュープロペラ × 1軸
速力 水上 12kt
水中 20kt
潜航深度 400m程度
乗員 80名
兵装 HU-603 533mm魚雷発射管 × 6門
C4ISTAR ZYQ-1 潜水艦指揮管制装置
レーダー ZPS-6(水上)
ソナー ZQQ-3(統合式)
SQS-36J(アクティブ)
探索装置・
その他装置
潜望鏡
電子戦
対抗手段
ZLA-6 ECM
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もちしおローマ字JS Mochishio, SS-574ATSS-8007)は、海上自衛隊潜水艦ゆうしお型潜水艦の2番艦。艦名は満月時満ち潮の呼び名である望潮から由来する。

艦歴[編集]

「もちしお」は、昭和52年度計画2,200トン型潜水艦8089号艦として、川崎重工業神戸工場で1978年5月9日に起工され、1980年3月12日に進水、1981年3月5日に就役し、同日付けで第1潜水隊群隷下に新編された第1潜水隊に「ゆうしお」とともに編入され、に配備された。

1986年4月9日、魚雷発射管からハープーン USMが発射可能となる特別改造工事が完工、これにより基準排水量が約50トン増加する。同年8月19日から11月21日までの間、ハワイ派遣訓練に参加。

1990年4月から護衛艦「はるな」(DDH-141)等とともにハワイ、サンディエゴ方面に派遣され、4月26日から6月2日にかけて環太平洋合同演習(RIMPAC'90)に参加。なお、1992年にも環太平洋合同演習(RIMPAC'92)に参加している。

1997年7月から三菱重工業神戸造船所で特務潜水艦への改造工事が着手され、魚雷の撤去と実習員講堂の設置が行われた。同年8月1日、特務潜水艦に種別変更され、艦籍番号がATSS-8007に変更、第1潜水隊群直轄艦となる。

2000年3月10日、除籍。除籍までの総航程は274,951.9海里、潜航時数は31,572時間06分、潜航回数は1,439回、スノーケル時数は7,543時間27分であった。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船 増刊第665集 海上自衛隊潜水艦史』(海人社、2006年)

関連項目[編集]