ほわいとさんぽう2

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ほわいとさんぽう2
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
所有者 三宝海運(1981-1997)
愛媛阪神フェリー(1997-2000)
運用者 三宝海運(1981-1997)
愛媛阪神フェリー(1997-2000)
建造所 林兼造船下関造船所(S-1240番船)
IMO番号 8004210
改名 ほわいとさんぽう2(1981-2000)
SUPERFERRY14(2000-2004)
経歴
起工 1980年
進水 1981年
竣工 1981年
就航 1981年6月
運航終了 2000年7月10日
最後 2004年2月、爆破テロにより全損
要目
総トン数 10,181 トン
全長 155.6 m
23.6 m
機関方式 ディーゼル
主機関 2基
推進器 2軸
最大出力 23,400馬力
最大速力 24ノット
航海速力 21.1ノット
旅客定員 1,050名
車両搭載数 12トントラック88台、乗用車52台
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ほわいとさんぽう2は、三宝海運が運航していたフェリー

概要[編集]

ほわいとさんぽうの代船として林兼造船下関造船所で建造され、1981年に就航した。

1997年三宝海運の解散により愛媛阪神フェリーに譲渡され、2000年7月10日の航路廃止まで就航した。

新来島どっく大西工場で整備後、7月21日に日本を離れた。フィリピンのWG&Aへ売却され、スーパーフェリー英語版Superferry 14英語版として就航していたが[1]2004年に爆破テロによる火災で損傷、沈没した。

航路[編集]

設計[編集]

瀬戸内海航路および中距離航路のフェリーとして初めて1万総トンを越え、車両搭載能力に重点を置き旅客設備を簡素化したフェリーが主流となる中、中距離航路のフェリーとしては類を見ない豪華フェリーとして建造された。充実した旅客設備と豪華な内装を備え、クイーン・エリザベス2のファンネル形状を摸した煙突、船体側面に描かれた巨大な鳳凰など外観も印象的であった。

一方でスタンスラスターを装備していないため、今治港と松山港では曳船を常時使用していた。

愛媛阪神フェリーへの譲渡後、六甲アイランドフェリーターミナルへの発着地の移転にあわせて、右舷後部に車両搭載口を増設する改造を受けている。

船内[編集]

船室[編集]

船室タイプの一覧
クラス 部屋数 定員 設備
特別室 2室×2名 4名
特等室 23室×2名 46名
1等洋室 18室×8名 108名
1等和室 2室×12名 24名
2等寝台 228名
2等和室 518名
ドライバーズルーム 122名

設備[編集]

パブリックスペース

  • 案内所
  • エントランス
  • ラウンジ
  • フェスティバルホール

供食・物販設備

  • レストラン「グルメ」
  • 割烹「たちばな」
  • スナック「ナビオ」
  • クラブ「フェニックス」
  • 売店

入浴設備

  • 展望大浴場

娯楽設備

  • ゲームコーナー

脚注[編集]

  1. ^ 世界の艦船(2000年11月号,p122)

外部リンク[編集]