こども食堂にて

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こども食堂にて
ロケが行われた台東区の成就院では、実際に子ども食堂が営まれている。
監督 佐野翔音
製作 森川一重
出演者 本下はの
北原佐和子
平田友子
高橋万里子
大地伸永
愛羅
百山月花
川上麻衣子(特別出演)
柴田理恵(特別出演)
五大路子(友情出演)[1]
音楽 中村水青百山月花
撮影 宮家和也、中野建太、成富紀之
編集 岩崎則章
配給 映画製作チーム・Sunshine
公開 2018年9月29日
上映時間 115分[2]
製作国 日本の旗 日本
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こども食堂にて(こどもしょくどうにて)は、2018年に公開された日本映画である。

登場人物[編集]

  • 滝本 千晶(演 - 本下はの) - 児童福祉司を目指す大学生。高校生の頃に父親が愛人をつくり、母親から暴力をふるわれて子どもシェルターに避難した過去を持つ。その経緯は、前作『わたし、生きてていいのかな』で描かれている。
  • 根本 聡子(演 - 平田友子) - 寺の書院で週1回開かれる子ども食堂の主。
  • 聡子の母(演 - 五大路子
  • 幸多(演 - 大地伸永) - 子ども食堂を利用する男子高校生。里親と暮らしている。
  • 幸多の里親(演 - 高橋万里子
  • 幸多の実母(演 - 北原佐和子) - 幸多が幼いころ、父親からの暴力から守るため罪を犯し、服役する。
  • ちぐさ(演 - 愛羅) - 子ども食堂を利用する女子小学生。顔の絆創膏や、腕には痣があり、虐待を受けているのではないかと千晶は心配する。
  • 山本 緑(演 - 百山月花) - 児童館勤務。ちぐさの言動や腕の痣を気にして、こども食堂へ連れて行く。
  • アクセサリーショップ店員(演 - 川上麻衣子) - 子ども食堂近くのアクセサリーショップでスウェーデングラスに触れることで、千晶は安らぎを得る。
  • 魚屋(演 - 柴田理恵

あらすじ[編集]

都内の寺で、火曜日の夜に開かれる子ども食堂。夜間の大学で児童福祉を学ぶ千晶は、聡子が運営する子ども食堂を手伝うことになる。腕に痣のある小学生や、障害を持つ息子にいら立つシングルマザーなど様々な境遇の人に出会い、自分に何ができるか苦悩する。

ある日、里親と暮らす男子高校生の幸多が、自身のブログに実母のものと思われる書き込みを見つけ、千晶に相談を持ちかける[3]

制作[編集]

企業映像の演出などを行っていた佐野翔音は、2016年に児童虐待をテーマにした映画『わたし、生きてていいのかな』で監督デビュー。同作の上映会で、子ども食堂の主催者と出会い、その活動に惹かれ映画の制作を決定した。制作費にはクラウドファンディングのほか、キリン福祉財団からの助成も受けた。俳優仲間に協力を求めたところ、女優の北原佐和子平田友子らが出演を快諾。川上麻衣子柴田理恵が特別出演、五大路子は友情出演している[4]。本作の重要なテーマの一つとして里親制度があり[5]全国里親会が後援している。

撮影は、東上野成就院鳥越おかず横丁をはじめ、東京都台東区を中心に行われた[6]

2018年9月29日よりアップリンク渋谷[7]横浜シネマリン[3]、10月6日より大阪・十三のシアターセブン[8]で上映されている。

キャスティング[編集]

office夢九

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • こども食堂にて 劇場パンフレット

関連項目[編集]

外部リンク[編集]