ここまでは他人

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ここまでは他人
ジャンル テレビドラマ
脚本 ジェームス三木
演出 中川晴之助、坂崎彰、吉田秋生
出演者 星セント・ルイスマッハ文朱宮内淳野村昭子浅野真弓森田理恵丹波哲郎 ほか
製作
制作 TBS
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1981年8月19日〜1981年10月14日
放送時間水曜日21:00〜21:54
放送枠水曜劇場 (TBS)
放送分54分
回数9
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ここまでは他人』(ここまではたにん)は、1981年昭和56年)8月19日から1981年10月14日までの間、TBS系列の『水曜劇場』の枠で放送されたテレビドラマである。全9話。

概要・内容[編集]

当時漫才ブームの一翼を担い人気だった星セント・ルイスが主演。不器用でもてないが真面目で純情な主人公・鈴木秀樹を中心に、生まれて初めて女性を愛した男の生きかたと、純情と邪心、愛と利己主義を抑え切れない人々の真剣で悲しく、そしてどこか滑稽な生きざまをそれぞれ描いた。

鈴木秀樹と薫の兄弟は父と死別し、母と生き別れて以来二人きりで支え合って生きてきた。秀樹はある日、女性警察官の河原節子と知り合い、節子に恋をする。秀樹は節子が指導する柔道教室に通ったりして節子の気を自分に引こうと懸命になっていた。一方、弟・薫には縁談が持ち掛けられた。相手は秀樹が勤める料亭「一心亭」の一人娘で、薫に好意を寄せているという邦子である。しかし薫には婚約者がいると言う。秀樹はその話を初めて聞いて、自分が薫の大学卒業まで協力してやったのに、自分に内証で婚約したということが許せなかった。秀樹は薫に婚約者に会わせるように約束させ、後日その婚約者に会ったのだが秀樹はそこで驚き仰天。薫の相手は秀樹が恋した節子だった…。

ヨシフ・イヴァノヴィチ作曲の『ドナウ川のさざなみ』が劇中の挿入曲として頻繁に流れていた。また、このドラマ出演について、セント・ルイスの盟友であったビートたけしが「俺たちがお笑いの第一線で活躍している時に、そこから逃げるようなことをして」と突っ込み、星セントもある誌面で反論したという論争も起こったという[1]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

サブタイトル[編集]

話数 放送日 サブタイトル 演出
第1話 1981年8月19日 君こそわが命 中川晴之助
第2話 8月26日 弟の妻 坂崎彰
第3話 9月2日 悪魔が夜来る
第4話 9月9日 四畳半の欲望
第5話 9月16日 弟の不倫
第6話 9月23日 2DKの地獄
第7話 9月30日 殺人容疑 吉田秋生
第8話 10月7日 雨の夜の接吻 坂崎彰
第9話 10月14日 人の気も知らないで

脚注[編集]

  1. ^ 参考:1981年8月19日 毎日新聞朝日新聞読売新聞京都新聞北海道新聞 各テレビ欄、『1980年代全ドラマクロニクル』(TV LIFE学研パブリッシング)編集部編)