けん玉検定

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けん玉検定(けんだまけんてい / 英語: Kendama Kentei Test)は、日本の一般社団法人グローバルけん玉ネットワークが運営する、けん玉テクニックの上達度を測るための検定。

概要[編集]

けん玉検定は、「ホップ・ステップ・ジャンプ」の考え方で、けん玉のテクニックを段階的に習得でき、小さな子どもからご年配の方まで、誰もがトライできるよう開発した検定(けん玉検定公式サイト参照)。[1]

けん玉の上達度によってクラスが5つに分かれる。

  • メダルチャレンジ(小さな子でもできる)
  • ベーシック(まずはここから)
  • アドバンス(上級者)
  • エキスパート(達人レベル)
  • マスター(プロ級)

各クラスに、それぞれに3級、2級、1級というレベルがあり、計15段階のレベル分けがなされている。ベーシック3級、ベーシック2級、ベーシック1級、アドバンス3級、と進んでいく。

主なルール[編集]

基本ルール[編集]

各級(=レベル)に、それぞれ5つの技(トリック)が定められており、すべてクリアすることで合格となる[2]

例として、ベーシック2級には野球、手のせ大皿~けん、小皿~大皿、もしかめ10回、飛行機という5つのトリックがあり、すべてクリアすることで合格となる。

合格基準[編集]

  • 各レベルに定められた5つのトリック(技)を、1から順番にひとつずつ5回中1回成功させること
  • どのクラスからスタートするかは受検者の任意
  • 各クラスにおいて、「飛び級」は不可 (※3級から順に受検し、合格すると次のレベルに進める)

受検可能回数と記録[編集]

  • 受検は、1日1回まで(合格した場合、それより上のレベルを(複数)受検することは可)
  • 判定は各レベルの合否のみ(トリック単位の成功失敗記録については、次回へ持ちこせない)
(例)初めての受検の際、アドバンスからスタート。
  • アドバンス3級に不合格となったら、その日はそれで終了(下のクラス=ベーシックを受け直すことは不可)となる。
  • アドバンス3級に合格した場合、そのまま2級へ挑戦することは可。同日アドバンス2級の3つめのトリックまで成功し、4つ目で失敗。次回(翌日以降)はアドバンス2級の1つ目のトリックからスタートとなる。

使用けん玉[編集]

  • 使用するけん玉は問わない。
※皿が3つあり、けん先、玉の穴がそれぞれ1つで、「けん玉」と誰もが認識できる形であること。  
  • 各レベルの受検中、使用できるけん玉は1本。
※別のレベルを受検する際に、けん玉を変更することは可能。

注意点[編集]

けん玉検定は、日本けん玉協会が実施する「けん玉道級位・段位審査(一般的には認定会と呼ばれる)」とは異なる

検定員資格[編集]

けん玉検定の検定員資格を得るには、

  1. 「けん玉先生」になるか、
  2. 中学校を卒業しており、アドバンス以上の合格者で合格証とIDカードを持つこと、

の二通りの方法がある[3]

けん玉先生[編集]

  • 18歳以上、ベーシック3級以上で登録 + 所定の研修「けん玉先生研修講座」を修了した者
  • 検定できる範囲:自分の登録級のひとつ上のクラスまで

アドバンス以上の登録プレーヤー(IDカード保有者のみ)[編集]

  • 高校生以上、アドバンス3級レベル以上
  • 検定できる範囲:自分の登録級のひとつ下のクラスまで

記録の公式登録(=合格証発行)[編集]

合格証発行の種類[編集]

けん玉検定に合格すると合格証の申込みができる(有料・任意)。

合格証には電子版(PDF)と、実物版(賞状+IDカード)の2種類がある。

合格証発行をすることで、記録が正式登録され、けん玉検定IDが付与される。

けん玉検定IDは各プレーヤーに固有の番号となり、登録された記録はけん玉ワールドカップ等競技大会のレベル分けにも使われる。

脚注[編集]

  1. ^ けん玉検定”. けん玉検定. 2020年5月25日閲覧。
  2. ^ ニュース”. GLOKEN 日本語. 2020年5月25日閲覧。
  3. ^ けん玉先生研修資料(2020年5月版)

外部リンク[編集]